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プロダクトデザイナーが教える3Dでスケッチする方法

3Dツールの種類

モノを作るときには3Dで検討をしていきますが、一般的な3Dツールにはどんな種類のものがあるのでしょうか。

3DCGツールと3DCADツールでは形を作っていくアプローチ方法、考え方が少し違うので、CGなのか、CADなのかあらかじめ知っていると各ツールを使いこなしやすくなると思います。

有機的なものを作るときにはCGを使うことが多いです。これは何故かというと、CGの方が有機的な曲面を作りやすいからです。CGはポリゴンモデルと呼ばれ、三角形を基本的な要素としています。この三角ポリゴンを直感的に編集していくことが得意なので、ここをもっと盛り上げたい、この部分をボコボコしたい、といった感覚的な形状の編集が比較的直感的に出来るのです。

一方でCADは図面を立体に起こしていく事が得意です。図面とは、ものを三次元化する為に、正面図、側面図、上面図などの二次元の図面を透視図として作成し、CADで立体化していきます。ギアが噛み合って駆動するような設計が必要なプロダクトや、図面を立ち上げて作成していくようなプロダクトなどはこのCADを使って、データを作成していく事が多いです。

CGとCADは一長一短ありますが、お互いの行き来によってモデリングをして行くことも多く、どんなモデリングをする必要があるのかシミュレーションして、お互いの使い分けが重要になります。

3DCGツール

CGでは例えばこのようなイメージを創る事が出来ます。アイデアを具体的にしたい時や、商品のイメージをビジュアライズしてプレゼンテーションしたい場合などに活用することが出来ます。製品の形状、素材、使い方、構造などを具体的に考察し、デザイン解を導き出す際には有効なツールです。

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プロダクトデザイナーがモデリングすることが主流になりつつありますが、自動車業界や遊技機器業界などでは、モデラーと呼ばれる専門職の方々がデザイナーが描くスケッチをデータ化していきます。私は遊技機器業界でデザイナーとして7年働いた後モデラーを3年経験しました。

CGツールには無料で利用が出来るBlenderというソフトや、映画製作などで使用されるCinema4D、Mayaなどがあります。モデリングに秀でているソフトとしてはModoなどがあります。私はModoを利用してモデリングをしていましたが、比較的直感的に扱いやすく、レンダリングまで一気通貫でアウトプットできるので重宝しています。


デザイナーでもポリゴンモデリングは割と直感的に素早くモデルが作れるので小物から大物まで作りたい造形を自由にサクサク作っていく事が出来ます。例えばこのようなAIロボットの表現がCGでは可能です。

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グルグル回してアニメーションを制作することも出来ます。アニメ調のアウトプットなどもできます。



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