トリムタブ

みなさんは、「トリムタブ」という言葉をご存知でしょうか。

「トリムタブ」とは、巨大な客船やタンカーの船底についている「小さな舵」のことです。
このような船の方向を転換するには大きな力が必要になるそうです。
そのため、方向を決める舵の大きさはなんと10階建てのビルに相当する程の大きさになるそうです。

しかし、これだけ大きな舵ではそもそも「その舵を動かすこともできない」そうなんです…
じゃあどうやって動かすんだ!!という感じですが、実はそのキーになるのが、先述した「トリムタブ」です。

「トリムタブ」は、わずか数メートルの大きさ。
この数メートルの舵は簡単に動かすことができます。
この「トリムタブ」の方向を変えると、水流が変化し、大きな舵までその流れに影響を受けて方向が変わるそうです。

たった数メートルの小さな「トリムタブ」が起点となって、10階建てビルに相当する大きな舵に力が伝わり、やがて巨大な船を左右に動かします。
これってすごいと思いませんか?

私たちの周りには、この巨大な船と同じように、どうやって動かしたら(解決したら)いいんだ?と思うほど面倒な物事が転がっています。
それは生徒も同じく「どうやったら入試という怪物を倒せるか」と悩んでいることでしょう。
でも、それは順序を無視しているから、そう感じるのかもしれません。

大きな物事や課題・困難も、小さな物事への取り組み次第で、もっと大きな動きにつながり、解決の糸口につながっていくかもしれません。

私は、日々の目標として、「ミッション・ステートメント」をつけています。
その中には、「トリムタブのように、きっかけを作り、大きな変化を生む人間になる」と目標を書いています。
まだまだ人間的に足りない部分ばかりですが、いつかは多くの人にとっての「トリムタブ」のような存在になりたいなと日々思っているところです。

みなさんも、何か周囲にとって、「トリムタブ」として行動できることはないか、考えてみてくださいね。

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