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キーボーディストで新年会をしました

2週間ほど前、1/12 (日) にキーボーディストで集まって新年会やりました。
どんな話をしたの?と興味を持ってくれた人もいたので、せっかくなので話した内容をまとめてみます。

会場

場所は、新宿駅西口から徒歩10分程の場所にある鉄板焼き屋さん「丹波亭」。

お店は、予約代行サービス「ペコッター」で探して予約してもらいました。
最近使い始めたばかりですが、提案してくれる店がいい店ばかりだし、予約の電話からも開放されて、本当に便利ですねこれ。いつか個別で記事を書こう。

費用は一人あたり3000円。席のみの予約で、会計時いくらになるか不安がありましたが、思った以上に安く済み、参加者一同驚いていました。ごはんも文句なしにおいしく、とても良き店です。

・ねぎ焼き

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・地鶏とアスパラのバター焼き

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・焼きラーメン
メニュー名と写真を見ただけで「これは食べなきゃ」という気分にさせてくれました。おいしかったです。

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話したこと

おいしいご飯を囲みながら、キーボーディストとして活動する中で得た様々な経験を話したり、ありがちな悩みを共有したりする、楽しくも有意義な会になりました。
特に興味深かった話をピックアップしてみますね。

・作曲について
・オリジナル曲を頒布する
・曲を聴きながら音取りスキルを鍛える
・基礎連と実践のバランス
・80 ~ 90年代のシンセブーム

作曲について

キーボーディストには作曲に興味を持つ人が多いです。
キーボーディストに求められる技術として、演奏技術と音作りの両方がありますが、後者が DAW を使った作曲と共通しているためです。
今回の参加者にも、同人のオリジナル曲を定期的にリリースしている方がいらっしゃいました。ふぐたさんです。

私はまだ本格的に作曲に参入はしていないですが、先日「音楽のつくり方」というイベントに参加したので、そのときの話をしました。

このイベントは、目の前で DAW を使って作曲するデモを行いながらポイントを解説していくというもので、最後まで引き込まれるようなおもしろさでした。
細かな Tips も数多く伝授してくれましたが、特に強調していたのは「コード進行からメロディを導く」ということでした。作曲をする人にとっては当たり前かも?
世の中には膨大な数の曲がありますが、コード進行は共通しているものがかなり多く、パターンが限られます。作曲に入門したい人は、まずはヒット曲からコード進行をパクってきて DAW に入力し、それを再生しながら、コードに合うメロディを脳内で奏で、ノートに落とし込んでいくのがいい。という話でした。
コード進行の引用元として、「オールヒットソング」というムックをおすすめしていました。邦楽の数百曲にわたるヒット曲のコード進行が収録されています。ここから引用するときのコツは、知らない曲を使うということ。知っている曲から引用すると、無意識のうちにメロディを似せてしまうからです。

他にも「なるほど!」と思わせてくれる様々な作曲 Tips が満載でした。要望があれば、別にエントリーを立てて詳細に内容をレポートしようかと思います。

オリジナル曲を頒布する

ふぐたさんはオリジナル曲の CD を作り、コミケや M3 で頒布しているとのことで、お話を聞かせてもらいました。
オリジナル曲は、誰の手にも取ってもらえないのが当たり前だそうです。それはそうですよね、どんないい曲を作っても、聞いてもらうまでのハードルが高すぎます。
あきばお~こくなどに CD を委託したそうですが、数枚しか売れなかったそうです。
一方で、東方アレンジをはじめとしたアレンジ CD は、全くの無名でもその界隈のファンに手にとってもらえることがけっこうあるとか。
いきなりオリジナル曲で勝負するのではなく、まずはアレンジ CD を継続的に出して、ある程度知名度が上がってからオリジナル曲を出すとスムーズなのかもね、という話をしました。
実際それで売れているアーティストもいます。有名どころだと石鹸屋。私の愛する Unlucky Morpheus もそうです。

・石鹸屋

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・Unlucky Morpheus

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曲を聞きながら音取りスキルを鍛える

参加者の中に、まだセッションやライブに出演したことがない、という人がいました。彼は、曲を耳コピするとき、音色の聞き分けをするのに課題を感じているそうです。
そこでふと思ったのですが、私は大人になってから音楽を始めたにもかかわらず、同じ課題にぶつかった記憶がありません。
なぜだろう、と考えた結果、思い当たる節がありました。
私は音楽を始める前から Dream Theater が大好きです。あの複雑極まりない曲の数々を、あるときはギターに注目し、あるときはシンセに注目し…といった具合に、再生のたびに違うパートに注目して楽しむということを好き好んでやっていました。そのときの経験が、間違いなく耳コピをするときに役立っている気がしています。
キーボードに向かって練習する時間だけでなく、楽しんで曲を聴くときでも、意識の持ち方しだいで音楽スキルを鍛えられるのではないか、という可能性を感じました。
耳コピをうまくなりたい皆さん、Dream Theater を聴きましょう!(笑)

基礎連と実践のバランス

音楽を始めて初心者のうちって、基礎連に偏りがちですよね。人前で弾く勇気ってなかなか出ないものです。私もそうでした。
でも一人で基礎連ばかりだと、楽しくないためなかなかモチベーションが上がらず、練習が滞りがちです。私はライブやセッションに出るようになってから、本番という "締切" に向けて練習をすることでモチベーションがうなぎのぼりになり、実力が大きく伸びました。
参加者の中にはかつての私と同じような初心者もいたので、思い切ってライブやセッションに出てみることを勧めました。「上手いからライブに出るのではなく、ライブに出るから上手くなる」と。
一方で、世の中には真逆の悩みを持っている人もいます。私の知り合いで、セッションやライブに出演しまくって、多いときは月に何十曲もやっている猛者がいます。彼は基礎連をしていないゆえ難しいピアノフレーズや速弾きフレーズが苦手と言っていました(それでも私から見たら十分に上手いですが…)。
上手くなり続けるためには、人前に出ることなく個人連に終始するのはまずいし、かといって出演を増やしすぎて目の前のタスクに追われるばかりなのもよくない。両方をバランス良くできるようになりたいね、という話をしました。

80 ~ 90年代のシンセブーム

私がアニソン界隈にいることもあり、よく会うキーボーディストは世代の近い人が多いのですが、ふぐたさんが年上そうだったので、かつてのシンセブームの話をしてみました。
キーボーディストならおなじみのキーボード・マガジン、今でこそ年4回の発刊ですが、1979年の創刊以来、2008年までは毎月発刊されていました。かつては今よりキーボードの人気が高かったんですよ。
かつてとは、YMO小室哲哉電気グルーヴなどが活躍していた80 ~ 90年代。まだアナログシンセが主流だった頃ですね。日本のハードシンセ市場が一番勢いがあったのってこの時代なんです。

周囲のキーボーディストたちを見ていても、このブームを通ってきた世代と、通っていない、主にアニソンからキーボーディストに参入した世代で分断があるような気がしています。

シンセブーム世代なら知らない人はいない YMO の名曲 "RYDEEN"。今回参加したメンバーの何人かは RYDEEN を知らなかったようで、そのことにふぐたさんはショックを受けていたようでした。

最近の曲でキーボード映えする曲といえばアニソンばかりになってしまうので、それも仕方ないことかと思いますが、時々はかつての名曲に立ち返ってみてもいいかも知れませんね。
RYDEEN、本当に名曲ですよ。キーボーディストなら知っておいて損はないです。

・RYDEEN 原曲

・エレクトーンでのRYDEEN演奏

おわりに

こんな感じで、キーボーディストだけで集まったゆえの楽しい話をたくさんすることができました。
また定期的にキーボーディスト会開催するので、興味があったら是非参加してくださいね。よろしくお願いします。

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