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中小企業診断士ってご存じですか??

私は、サラリーマンとしての時間以外を、中小企業診断士として活動をしています。このnoteは、中小企業経営者、中小企業診断士に興味を持っている方を対象として書いています。
サラリーマンはわかるけど、中小企業診断士(国家資格)って何??って思いませんか。ちょっとかしこまった表現も交え、今回はその部分を書いてみました。



1.中小企業診断士制度とは


中小企業診断士という言葉だけでも聞いたことがありますでしょうか。中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。コンサルタント業における唯一の国家資格です。


中小企業診断士制度は、中小企業者が適切な経営の診断及び経営に関する助言を受けるに当たり、経営の診断及び経営に関する助言を行う者の選定を容易にするため、経済産業大臣が一定のレベル以上の能力を持った者を登録するための制度です。


つまり中小企業経営者が経営において支援してほしいと考えた場合に、誰に依頼すれば良いのかわかりやすくしているということです。



2.どのようにして中小企業診断士になるのか


中小企業診断士になるためには、大きく2つの道があります。1つ目は、一次試験・二次試験(筆記試験、口述試験)合格後、実務補修修了(15日以上)を経て中小企業診断士登録となるパターン。

2つ目は、一次試験合格後に、中小企業基盤整備機構(養成課程)または、登録養成機関が実施する養成課程(登録養成課程)に進み、中小企業診断士登録をするパターンです。


養成課程(登録養成課程)は、あまり知られていないかもしれません。2次試験と異なり、位置づけは、診断知識、診断スキル、実務能力を育成(養成)することが使命となります。

私は、後者を経て2018年登録しました。中小企業診断士養成課程に経営修士(MBA)をプラスして2年間かけて登録、修了です。2つ組み合わせたのは、経営に関してもっとトレーニングをしたいと考えたからです。

中小企業診断士から外れますが、経営修士(MBA)は、修士論文研究があります。論文を書かなくてはなりません。2年間働きながら2つを同時に進めるのは本当に大変でした。論文提出が迫ったある朝にネクタイの結び方がわからないようになりましたから(;’∀’)。妻に結べないと言った覚えがあります。おかげさまで、研究奨励賞を頂けました。



3.中小企業経営者が中小企業診断士に依頼するとど のようなメリットがあるのか。


①相談できる人がいる安心感
経営者さんへ支援しているときに、度々感じることがあります。
それは、相談できる人があまりいないことです。「今まで一人で悩んでたんだよ(*ノωノ)」、「誰に相談すれば良いのかわからなくて(;’∀’)」などお話を頂くことがあります。

ただ、中小企業診断士だからと言って、経営者さんが何でも話をしてくれるわけではありません。お会いする少ない回数の中で、信頼関係を築いていくことが重要です。
経営者さんが悩んでいることをしっかりとヒアリングして、以下の項目へと進むにつれ、安心感がでてくることがわかります。



②問題が整理され、優先順位が見えてくる
経営者さんは、経営することに一生懸命だと思います。お金の調達・支払い、取引先の開拓、従業員さんへの元気づけ・指示などです。経営を継続するために走り続けなければなりません。


何が問題なのか頭の中でわかっているのですが、整理したり、優先順位をつけたり、体系的に確認する時間がない方が多いように感じます。
ヒアリングにて、顕在化されている問題だけでなく、顕在化されていない問題が見える場合もあります。人と話をするだけでも効果があると思います。
上位概念の設定も出てきますので、その後体系的にわかりやすくまとめます。


③強みが明確になってくる
どの企業も強みをしっかりとお持ちです。ですが、ヒアリングを通じて、「それって強みになるのではないですか(*’▽’)!」と感じる時があります。経営者さんからすると、どこでもできることだと感じているようです。また競合と比べたときに、「もうひと磨きすれば追加で強みになるのでは!」と思うことも。



④大きな方向性が見えてくる。
経営理念や想い、経営目標、外部環境、内部環境、課題を俯瞰してみたときに、これから先を考え、取り組まなければならないこと、今取り組まなければならないことが、だんだん見えてくるようになります。



⑤やってみようと思う
ご提案したことをそのまま実施するということよりも、そこに至るまでに経営者さんとディスカッションを通じて、内容がブラッシュアップされ少しでも「腹落ち」することが重要だと思います。そうだ!と思って頂くと行動へつながると思います。

 
以前チームでとある企業にご支援をしました。最終報告が終わった後に、社長から頂いた言葉です。
「何も私たちのことを知らないコンサルタントがちょこちょこきて、何ができるのかと思っていた。今日もそう思いながらあなたたちの話を聞いていた。しかし、本日の発表を聞いて、目の前の霧が晴れてきたように思う。ありがとう」と言って頂けました。信頼関係を築いていく難しさを感じましたが、チームで少しでもお役に立てたので、率直にうれしかったです。

以上中小企業診断士について個人体験含め書いてみました。
少しは伝わりましたでしょうか。デメリットに関してはまたの機会にしたいと思います。
ご覧いただきありがとうございました(^^♪


出典:
J-SMECA 中小企業診断士ってなに?
https://www.j-smeca.jp/contents/002_c_shindanshiseido/001_what_shindanshi.html
どうしたら中小企業診断士になれるの
https://www.j-smeca.jp/contents/002_c_shindanshiseido/002_shindanshi_doushitara.html
中小企業診断士養成課程 インストラクター研修

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