色んな絵

JC論:議案の書き方:計画議案の目的・対象者

背景ができたら、次は目的です。

そもそも目的は何のためにあるか

目的を定める理由は下記のとおりです。

インパクトを与えるため:
背景であるべき姿は見えてきたと思いますが、JCだけであるべき姿を実現するのは不可能です。あるべき姿へ近づけるためには、どこを動かせば一番良いのか?を決めることが必要です。ここが動けば、みんな動く、といういわばボウリングのヘッドピンを倒すために事業を行う必要があります。そのためには突破すべき目標を絞る必要があります。これが、目的になります。

検証とバージョンアップのため:
企業ならば事業をやった後に利益が上がっているかどうかで事業の成否を判断できるでしょう。でも、JCの事業は利益で判断するのは大抵不適切でしょう。このため、JCの事業の成否を判断する基準を目的として定める必要があります。また、もし以前と同じ背景で事業を行うならば、前回との目的の差を確認することができます。もし同じ目的なら前の事業は期待したほどのインパクトがなかったので違うことをやる、ということになるのでしょうし、違う目的なら同じ事業でも力を入れるポイントが変わってきます。このように検証と新たな目的の設定によって事業がバージョンアップするわけです。

取捨選択のため:
目的が絞られることで、目的に外れることをやらない、という取捨選択ができるようになります。JCの使えるお金や人といった資源は限られていますから、多くの目的を同時に達成するような大掛かりな事業は簡単ではありません。目的に合わせて何をするのかを取捨選択する必要があります。

良い目的とは

上記の理由から、良い目的とは以下の通りです。

(1)誰が(何が)どう変わるのか明確である
事業を行った結果、誰がどう変わるのかがわかる必要があります。ポイントは「変わる」というところで、対象者の認識と行動が変わる必要があります。ハンバーグがおいしいと思うようにする、とか、お祭りが楽しいと思うようにする、というのはほぼ何の認識も変わっていませんし、行動もほとんど変わらないでしょう。郷土愛というの微妙です、愛というのは単なる内心であって行動と直接の関係はありません。地元に住み続ける、とか、地元産の物を買うとか、行動を変えるものであるべきです。

(2)やる前とやった後で比較できる(できれば数字で)
検証するためには、やる前とやった後で何が変わったのかを、できるだけ客観的に比較できる必要があります。どうやって比較するのかは検証方法のところに記載すればよいのですが、そもそも比較できないような目的は不適切です。郷土愛は抽象的すぎて比較できないでしょうし、強い心も比較できません、まちの元気も比較できませんよね。

(3)目的が大きすぎない
目的が大きすぎると、到底達成できない無意味なものになってしまいます。例えば、世界平和を目的にして、1LOMの事業で達成可能でしょうか、そんなわけないですよね。ちゃんと背景が書けていればそんな目的にはならないでしょうが、広すぎる目的はやることを増やすだけでいいことはなにもありません。

目的の対象者の選び方

目的を考えるときに重要なのが「誰を変えるのか」ということです。対象者選びは目的の重要部分です。いくら良い目的でも対象者が間違っていれば、意味をなさないからです。

例えば、背景2のところで出てきた例で、あるべき姿を「大学等の卒業後地域に戻りやすい環境が必要です。」としているのに、小学生を対象者として「小学生に地域の魅力を知らせる」とか「小学生に地域経済を知らせる」ことは目的たりうるでしょうか?問題の原因とかけ離れたところで何をやっても問題の解決にはつながらないでしょう。

いやいや、どうしても小学生が目的の対象者じゃなければダメなんだ、それしか認められない、というのであれば仕方がありません、背景から見直しましょう。

広すぎる対象者も好ましくありません。対象者が広すぎると事業の効果が薄まり、インパクトがないものにしてしまいます。背景から考えて、変えることで最も効果のありそうな、あるべき姿になるためのキーパーソンやキーとなる行政・企業・団体を対象者としなければなりません。

目的の対象者と、事業に実際に参加者できる人数も意識する必要があります。地域の子供たち全員を目的の対象者にして事業に参加できるようにするには、事業は花火大会でもなければ不可能でしょう。

JCI日本本会でよくあるのですが、日本中全ての中学生を目的の対象者にして、本当に全員が事業に参加することが可能でしょうか?日本に中学生何人いるかそもそもご存知ですか?という話です。こういう場合は目的の対象者は文部科学省とか政治家になるか、教育に対する考え方を変えるという意味で有権者一般なのでしょう。でもそれが本当に適切な目的でしょうか?

次に

これも長くなってしまったので、目的の文章の書き方は次回

その2

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