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【川名・いりなか周辺】まち歩きのススメ Vol.2 〜名古屋市昭和区〜

多くの人が、日常に疲れるとどこか遠くへ行って自然に囲まれたくなるのと同じように、私はそういったとき、どこか知らない街へフラッと行ってみたくなります。

というわけで今回ご紹介するのは、名古屋市昭和区にあります川名公園からいりなか駅までの道中です。
名古屋周辺に住んでいて、ただでさえ行く機会の少ない昭和区の、さらに行く機会の少ない川名エリア。
歩いてみると意外な発見があったりするもので、今回それを少しでも皆さんと共有できればと思います。


鶴舞駅から3駅、いつもはスルーしてしまう川名駅

突然ですが、名古屋市営地下鉄鶴舞線の『川名駅』で降りたこと、ありますか?
名古屋にお住まいでも、なかなか影が薄い駅だと思います。私は今回が初めての利用でした。周辺にお住まいでなければ、利用する機会の少ない駅だと思います。

というわけで、今回はここ『川名駅』がスタート。今回のまち歩きルートはこちらです。

マップはGoogleマップを引用しています。

川名駅を起点に、一度北東方向へ歩いたあと、住宅街を歩いて、中京大中京高校の裏を通って、いりなか駅へ至るルートです。

起点の川名駅には出口が4つありますが、そのうち2番出口が『川名公園』に直結する形となっています。さっそく寄っていきましょう。

名古屋市内有数の広大な芝生広場が広がるステキな公園

2番出口にほど近い入り口から公園へ入ると、すぐに遊具広場がありました。
この日はポカポカ陽気の土曜日ということで、非常に多くの子どもたちで賑わっていました。素敵な光景ですね。

公園の東側は少し小高くなっており、公園を一望できるようになっています。一応この写真も、そこへ続く階段から撮影したものです。
遊具広場の続き(東側)には芝生広場が広がっており、親子でキャッチボールをしたり、サッカーをしたりと、思い思いに利用されていました。

こうして見ると、公園の周辺にはマンションが多数あることがよく分かります。高層ではありませんが、写真に写っている範囲は川名駅から徒歩5分圏内とかですので、マンション開発が進んで当然です。
なお、川名駅は名古屋も栄も約20分で行ける好立地となっています。

川名公園は全体的に芝生広場がメインの公園だなと感じました。
これだけ広い芝生広場がある公園は、名古屋市内で見てもそう多くはありません。これだけ広ければ、大人も子供も周囲をあまり気にすることなく、自由に使うことができます。
近年はボール遊びが禁止されたり周辺の家に気を遣ったり、公園で遊ぼうにも少し息苦しいことが多いなか、こうした公園はとても貴重だと思います。

ちなみに、写真中央に写っている建物は『昭和文化小劇場』です。
ここで開催されたイベントに来られたことがある方は、川名駅を利用したことがあるかもしれませんね。

種類がわかる方、教えてください!

川名公園を訪れたのは2月上旬でしたが、北東側ではすでに桜が咲いていました。
桜の種類はあまり詳しくないのですが、早咲きの種なのでしょうか。このあたりは日当たりも良さそうですので、それも関係しているかもしれません。

さて、川名公園はこれくらいにして、いりなか駅の方へ歩いて行きましょう。
交差点名がちょっと分かりませんが、公園の北側の交差点を東方向に進みました。

閑静だが、商いの賑わいも感じる住宅街

歩き始めてすぐに、何やら駐車場に入る車で渋滞している光景を見かけました。
なんだ何だ…と辿ってみると、ここ。生鮮食品スーパー『八百鮮』です。
名古屋市内では北区中切町の方にも出店していますが、私は行ったことがありませんでした。
店内へ入ってみると、どうやらタイムセールの時間だったらしく、慌ただしく値段の付け替えをする店員と、それを求めるお客さんで溢れかえっていました。
買ってはいないので鮮度は分かりませんが、価格は確かに安く、周辺に住む人からしたらありがたい存在でしょうね。

それから少し進むと、昭和中期ごろから続いてそうなテナントビルが出現。
こうしたビルのテナントがほぼ全て営業しているのは、珍しいような気がしました。だいたい寂れてますからね…。

このテナントの一角に『雨やどりコーヒー』というカフェがあったので、テイクアウトでコーヒーをいただきました。

オープンしてから半年ほどらしく、店内はとても綺麗でした。
入居するビルの外観とは裏腹に、ダウンライトに暖色照明、木質ファニチャーなど、店内は今どきの雰囲気となっています。
17時閉店のところを16時50分くらいに入店してしまいましたが、快くコーヒーを淹れていただいて、ありがとうございました。

温かいコーヒーを飲みながら、さらに進んでいきましょう。

さらに東方へ進むと、ミニストップの近くに『比呂野』と名のついた喫茶店やうなぎ家、とんかつ家、きしめん処が出現します。
いわば『比呂野村』。恐らく同じオーナーまたは親族によって経営されているのだと思いますが、一帯にいくつも同じ名前のお店があると、なかなか壮観です。

ここで、この『珈琲家 比呂野』の角を曲がり、南方へ歩いて行きます。

この辺りは静かな住宅街となっており、一軒家が多く立ち並びます。
名古屋市は東の方に進むにつれて丘陵地の様相を見せ、この辺りも坂が多いのが特徴的です。

進んでいくと、5叉路に辿り着きました。
土地勘がかなりある方の私ですが、一瞬「どこだここ?」となりました。
左手マンションの裏側にある道路が、進んできた道です。正面の道路を進むと、名古屋大学の方へと繋がります。
このあたりは地形に沿って道が敷設されており、坂にもなっているため、方向感覚が掴みづらいです。

さて、ここまで来ればもう半分以上来ました。もうすぐいりなかエリアです。

有名私立中高が揃ういりなかエリア

中京大中京高校の裏にやってきました。
緩やかな坂道となっているのが写真からも見て取れると思いますが、登ったり下ったりを繰り返しています。

中京大中京高校といえば、部活動の強豪校として有名です。私は高校のとき陸上競技部に所属していましたが、中京大中京は名古屋地区でもトップクラスの競技力を誇ります。インターハイには毎年何人も輩出していますね。
私立学校といえば校舎が立派でキレイというイメージがありますが、中京大中京の校舎は意外にも普通だったことに驚きました。部活の活動の比重が大きいのでしょうか。

中京大中京高校を過ぎると、この辺り一帯の地形がよく分かります。
写真中央、赤い看板の裏手に見える大きなビルが、中京大学です。
あの赤い看板がある交差点を右折すると、いりなか駅に辿り着きます。

ちなみに赤い看板の正体は岐阜県に本社を置く「バロー」です。東海地方ではお馴染みのスーパーですね。
私が高校生の頃は惣菜コーナーのコロッケが一個18円で売っており、よく部活帰りに2つくらい買って、食べながら帰っていました。いつの間にかなくなってしまい、残念です。

道路の交通量も増え、いりなか駅が近づいてきました。
このあたりは想像以上にマンションが建ち並んでおり、お店も道路沿いに多数出店されていました。
私は普段この辺りに来る用事がないので、新しい発見でした。やはり名古屋は市街地が広いですね。

川名駅からまちを歩いて約2時間半、今回のゴールであるいりなか駅に到着しました。
地名としては『杁中』と書くらしく、なぜ駅名は平仮名で表記されるようになったのか気になります。
読者の中でご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひご教授お願いします。

おわりに

今回は地下鉄鶴舞線『川名駅』から、公園や住宅街を歩いて、『いりなか駅』までまちを歩いてみました。
行ってみると初めて知る公園の広さ、行列のできるスーパー、起伏に富んだ閑静な住宅街、有名私立中高校など、行ってみないと分からないものをたくさん見つけることができ、とても有意義なまち歩きとなりました。
自分の中の地図に新たなページが刻まれ、とても嬉しいです。

どんなまちでも、表立って名前を聞かない駅の周辺というのは基本的に住宅街が広がっていることが多く、住んでいる人でなければなかなか行くことがないと思います。
しかし、実際に降り立ってみると、その土地に住んでいる人たちの暮らしを断片的に感じ取れたり、見える景色に新鮮さを感じたり、様々な発見があります。
この記事を通して、川名公園だけでも良いので、行ってみようかなという気持ちになってくれたら大変嬉しいです。

次回は名古屋市を飛び出して、福岡県福岡市のまち(というか建築)をご紹介する予定です。
気ままな更新ですが、ぜひお付き合いください。それではまた〜〜〜

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