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福岡の企業について調べてみた

いま自分が住んでいる地域のことを掘り下げてみようと思い、福岡の様々なデータをカジュアルに眺めてます。今回は、福岡の企業について調べてみました。


福岡県にどのくらいの企業数があるか?

都道府県別の企業数(2021年6月時点)
都道府県別の大企業数(2021年6月時点)
都道府県別の中規模事業者数(2021年6月時点)
都道府県別の小規模事業者数(2021年6月時点)

福岡県には約11万社の企業が存在し、全国の都道府県の中では8番目。ただし、企業規模別では、大企業と中規模事業者はどちらも全国の都道府県の中で5番目。

出典:総務省・経済産業省「令和3年経済センサス‐活動調査」再編加工

福岡県の企業数は増えてる?

福岡県の企業規模別企業数の変化
出典:総務省・経済産業省「令和3年経済センサス‐活動調査」再編加工

福岡県内の企業数は減少。2014年時点の企業数と比べると、約1万2千社ほど減少しました。また、企業規模別でも、すべての規模区分で減少でした。

福岡県に新たな会社は生まれている?

都道府県別開廃業率(2021年度)

2021年度時点の福岡県の開業率は5.4%で、沖縄県に次いで全国2位。
福岡県の開業率が高い理由は、いくつかの要因が考えられます。中でも、福岡市の開業率の高さが大きく貢献しています。福岡市は、2012年に福岡市長の高島さんが雇用創出や経済活性化を目指してスタートアップ都市を宣言。スタートアップの法人税負担を軽減したり、起業を志す人が専門家からのアドバイスを無料で受けられるなど、起業しやすい風土の醸成を全国に先駆けて実施したことは大きく影響したと思います。

余談ですが、沖縄県の7.1%という突出した開業率は他県と並べてみると驚異的な高さが目立ちます。沖縄県も、福岡県と同様に政策的に取り組んだ成果のようです。製造業の法人税が、最大40%控除になるなど、さまざまな税制優遇プログラムが用意された経済特区とすることで、沖縄県内での開業が促進されています。

どんなジャンルの会社が開業しているのか?

産業別開業率
出典:小規模企業白書  2021「開廃業の状況」

福岡県に絞ったデータが見つからなかったため、上記は全国値です。これで見ていくと、
 1位 宿泊業、飲食サービス業
 2位 生活関連サービス業、娯楽業
 3位 情報通信業

いまいちピンと来ないので、具体的にどんなサービスを提供している企業かというと、
宿泊業、飲食サービス業=旅館・ホテル、飲食店
生活関連サービス業、娯楽業=クリーニング店、床屋・美容室、エステ、他には旅行代理店や葬儀屋も含まれます。
情報通信業=ソフトウェア開発や市場調査会社などの情報サービス業

ちなみに、ジャンル別の廃業率は以下になります。

産業別廃業率
出典:小規模企業白書  2021「開廃業の状況」

こちらも開業率と同じく全国値です。
1位 宿泊業、飲食サービス業
2位 生活関連サービス業、娯楽業
3位 小売業

3位の小売業は、コンビニやドラッグストアなどの個人用や家庭消費用のために商品を販売している業態を指します。街のパン屋さんやケーキ屋さんも、小売業として扱われます。

先ほどの開業率と廃業率を合わせてみてみると、「宿泊業、飲食サービス業」「生活関連サービス業、娯楽業」は、開業率と廃業率のどちらもが高いことから、プレイヤーの入れ替わりが多いと読み取れます。

まとめ

  • 日本全体が人口減少している中で企業数は減少傾向、福岡県も同じ

  • 大きなトレンドには逆らえないが、福岡市を中心とした取り組みによって福岡県は新しい企業が生まれている

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