三條若狭屋の和菓子を食べる
株式会社 三條若狭屋(以下同社)は京都府京都市中京区を拠点とする、明治26年(1893年)創業の和菓子の製造・販売企業である([1])。
本記事で、同社の和菓子を紹介する。
01.祇園ちご餅(図01,[2])
昔祇園祭には、06月01日に「社参」と言う稚児の御位貰い儀の行列があり。八坂神社の帰り楼門の茶店で稚児が一同に味噌だれをつけた餅と飲み物を振舞った。その「ちご餅」が厄を除き、福を招くと伝われ洛中の評判になりました。
大正初期、お稚児さんのお世話をしていた二代目主人如泉が忘れられていた餅の事を知り、それに創意工夫をし、京菓子として「祇園ちご餅」を創作した。白味噌を甘く炊いたものを求肥で包み氷餅をまぶし竹串に刺して、1包み三本入り、竹の皮風の紙で包み三色の短冊を飾っている(1)。
それ故、この和菓子は、忘れられていた伝統を復活させた好例でもある。
原材料は、上白糖、餅粉、砂糖結合水飴、水飴、白味噌(大豆を含む)、および、トレハロースである。
2015年07月16日、私は大丸京都店で「祇園ちご餅」を購入し、喫食した。
氷餅がまぶされた求肥の中には、甘炊きした白味噌が入っている。
甘炊きされた白味噌の塩味が、求肥の甘味を引き立てている。
まさに夏、特に、祇園祭の期間向けの和菓子である。
参考文献
[1] 株式会社 三條若狭屋.“店舗案内”.京菓匠 三條若狭屋 トップページ.http://www.wakasaya.jp/shop/index.html,(参照2024年03月19日).
[2] 株式会社 三條若狭屋.“祇園ちご餅”.京菓匠 三條若狭屋 トップページ.商品の紹介.http://www.wakasaya.jp/item/index.html#item-chigo,(参照2024年03月19日).
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