ブルーライトと糖尿病

1991年、国際糖尿病連合(IDF)と世界保健機関(WHO)は、世界に拡がる糖尿病の脅威に対応するために、11月14日を世界糖尿病デーに制定した。
2006年12月20日、国連総会で、「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議(UN Resolution 61/225)」が加盟192カ国の全会一致で採択されると同時に、国連により公式に認定された。
11月14日は、インスリンを発見したフレデリック・バンティング博士(カナダ)の誕生日である。糖尿病治療に画期的なこの発見に敬意を表し、この日が糖尿病デーとして顕彰されている。
世界糖尿病デーは、現在、世界160カ国から10億人以上が参加する世界でも有数な疾患啓発の日となっている。
世界糖尿病デーのキャンペーンには、「ブルーサークル」が用いられる。これは、糖尿病に関する国連決議が採択された翌年2007年から使われるシンボルマークである。
国連やどこまでも続く空を表す「ブルー」と、団結を表す「輪」をデザインし、「Unite for Diabetes」(糖尿病との闘いのため団結せよ)というキャッチフレーズと共に、世界中で糖尿病抑制に向けたキャンペーンが推進されている(1)。

2007年11月14日以降、日本を含む世界各国の観光施設や著名な建造物等で、糖尿病に関するブルーライトアップが開催されている(2,3)。

ここで、私が撮影した京都市内におけるブルーライトアップされた建造物を紹介する。

2008年11月14日、東寺 五重塔がブルーライトアップされた(図01)。

2008.11.14. 五重塔 ブルーライトアップ

図01. 東寺 五重塔。撮影日:2008年11月14日。

2016年11月14日、京都市役所がブルーライトアップされた(図02)。

03.京都市役所

図02.京都市役所。撮影日:2016年11月14日。

そして、2016年11月14日、京都タワーが青色にライトアップされた(図03)。

02.京都タワー ブルー

図03. 京都タワー。撮影日:2016年11月14日。

糖尿病患者に対して、こうした青色の光は「希望」を示すように見えた。

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