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人は死ぬ

note練習 去年の思い出

まだ蝉が泣く前に祖父が亡くなった
とてもお世話になったおじいちゃんだった

身内の死を体験したのは初めてのことだった

病室に駆け込んだときにはすでに息を引き取っていて、静かに眠っているようにも見えた
死の直後は涙は流れなかったけど、お葬式のときから火葬場までは止め処なく流れた
火葬場までの道程がよくおじいちゃんとよく通った道だったから
なんでその道を通るんだよ
全ては繋がってるんだね

孫4人で拾ったおじいちゃんの骨
その手はみんな震えてた
おじいちゃんはとても大らかで、子どもと音楽が大好きで、誰よりも孫思いで、小学校の先生だったんだ

人は必ずいつか死ぬ
体感してわかること

骨箱を持つ母親の背中があんなにも小さく見えたのは生まれて初めてだった

写真はおじいちゃんの愛娘
つまりmy mother.
カッコいいでしょ?
20年前の40歳にしてこのカッコよさ
太陽みたいな人
彼女なしでこの家は成り立たない

おじいちゃんから娘、そして自分へ、血は流れてる
まだ見ぬ家族にも流れるのかな?
だから僕はこんなところではまだ終われない

こんなところで満足できるわけがない

人は必ずいつか死ぬ
だから生きた証をここにも残すことにした、今までと同じように

20年前のあなたにあと10年で追いつく
必ずそこまで追いついて、超える

おじいちゃん、天国で見ててよ
いつか会いに行くその日まで

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