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トレラン沼にハマるまで

前回は「走り始めたきっかけ」を書きました。今回はそこから何故トレイルにハマったか、そのきっかけでも書こうと思います。

先輩の無茶ぶりに応える形で無理やり走ったハーフから数か月後に転職しまして、新しい会社に勤めることになりました。

直属の上司から確か初夏くらいの飲み会の場で「マラソンとか走ったことはある??」と。ハーフマラソンなら走ったことありますよ、と答えてしまったのが運の尽き。その方は会社のマラソン部の重鎮で、今度諏訪湖のハーフがあるから走ろうよと誘われまして、特に断る理由もなく、打ち解けるにはいいかなと即座にOK。(その諏訪湖は捻挫しながら無理やり走ったので、結果はボロボロでしたw)

ハーフは走ったものの、
「この倍も走るようなフルなんて絶対無理だ。俺はフルマラソンなんて絶対走らん。あんなの走るのは気が狂ってるとしか思えない!」
と考えてました。

ところが、その上司がどこからともなく持ってきたのが
「北丹沢12時間山岳耐久レース」
通称:キタタン です。

確か2008年頃の話なので、当時はまだトレランは世間にそれほど知られていませんでした。キタタン、ハセツネ、富士登山競走が3大レースと言われていた時代ですね。

フルと違って12時間も制限タイムもあるし、歩いてでも何とかなるかもということで「じゃあ出てみますか!」と簡単に回答してしまったのが、きっと沼にハマる第1歩だったんでしょうねw

そうは言ってもどんなレースか気になるのでネットで調べてみたところ、出てくるワードは「きつい」「エグイ」「足が胸に付くような登り」とヤバそうなものばかりwこりゃヤバいやつに足を踏み入れたか?と思い、とりあえず死なないために試走も行かねばと、何度か現地まで行ったりしました。

当時は鐘撞山へのアプローチも違ってて、今のように立石建設からの直登ではなく、キャンプ場前?辺りの橋を渡ってから登って行った記憶があります。あと、何度目かの試走の際、鐘撞山で休んでいる時に急斜面を走って登ってくるクレイジー野郎(失礼w)がいるなと思ったら、某有名選手だったということもありました。

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そんなこんなで万全とは言えないまでも、それなりに準備して迎えたレース当日、確か夏らしく晴れたいい天気だったように記憶しています。要するにクソ暑かったってことですw

トレラン初心者だったのでスタートしてすぐに周りのペースに巻き込まれ、オーバーペースなのかスローペースなのかもよくわからず、夏の暑さを全身で感じながらいつまでも続くような登りを何とか登り切り、下り始めると「ヒャッハー!」と気の向くまま全力でぶっ飛ばし、ペース配分なんて何のそのw頭が悪いことこの上ないwもうちょっと自分の体力とか考えろと当時の自分に突っ込みたいwとにかくあのクソ暑い中で歩き続ける、動き続ける事がこれ程までにしんどい事なのか!と実感しましたね。

そんな調子だったので第1関門の神の川ヒュッテに着いたときには当然疲労困憊の状態でした。犬越路までの登りもヘロヘロで、登りきってから第2関門までの林道途中で水が切れて「あー、途中にあった川で水飲んでおきゃよかったかも・・・」なんて思ったり。(川の水はそのまま飲むと腹下すかもしれないので、ちゃんと浄化してから飲みましょうw)そんなこんなで第2関門まで辿り着いたもののタイムオーバーで終了w一緒に出ていた上司達も敢えなく撃沈w初のトレランレース「キタタン」は第2関門でバスに回収されるという結果でした。

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もしこの初レースで簡単にゴールしていたら、トレランにここまでハマっていなかったかもしれません。それなりに練習や準備もして、それでもタイムオーバーで跳ね返されるというハードルの高さ、チャレンジしがいのある競技だなと思ってからが始まりだったのかなと思います。

トレランをはじめた頃のひたむきな情熱さというのは戻ってこないかもしれないけれど、最近は山の楽しみ方の幅が広がってきたように感じているので、まだまだこれからも自分の足で色んな山域に行って、素晴らしい景色を楽しみつつ、山を駆け巡りたいと思っています。皆様もご安全に!

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