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【攻略】道志村トレイルレース【超ニッチ】

以前は毎年参加していた「道志村トレイルレース」の攻略記事を書いてみました。需要があるのかどうか、甚だ疑問ではありますがwww

道志村トレイルレースとは?

山梨県道志村で例年5月第2週に開催されるトレイルレースでして、
距離:44.3km(前は41kmだったけど伸びた?)
制限時間:10時間
累積標高:3090m

というミドルレースです。
※2020年は台風19号の影響によるコース整備の為、中止だそうです。残念。

特筆すべきはその完走率。ハセツネの完走率が例年70~80%あるのに対して、この道志村は毎回60%程度2019年は50%でした。
要するにえげつないレースということですw

因みにですが、伝説の第1回大会の完走率はなんと30%!
雨が降っていて、コースも今と若干違う、関門の制限タイムが厳しかったなど、色々と要因はあったようですが、それでも30%ってのはヤバい。なんじゃこのレースは!?というのがM気質なトレイルランナーの中で広まりまして、カルト的な人気を博したとかなんとかw自分もその例に漏れず、第2回から第6回くらいまでは毎回出てました。最近はちょっとご無沙汰してますが、また出たいなーと思ってます。

【天気によって難易度が変わる】

まず、このレースは天気によって様相がガラッと変わります。

■晴れの場合
5月の2週目なので基本的には晴れている事が多いのですが、この時期晴れると意外と気温が高くなり、正午頃には30度近くまで上がることもあります。そうなると汗っかきの人は要注意。後述しますが、多めに水分を持っていかないと泣きを見るはめになります。

■雨の場合(もしくはレース当日までに何日も雨が降り続いていた場合)
道志山塊は雨が降ると、サーフェスがとてもスリッピーな感じになります。また、下り斜面がつづら折りではなく、ストレートで角度がある箇所が多いので、余計な力を使ったり、渋滞にはまってタイムロスにつながることがあります。下りが苦手な人は要注意ですね。

【走力の前提として】

さて、これからコースの攻略に移りますが、最初に断っておきますと、
想定ゴールタイム:7時間半~9時間程度
・フルマラソン:サブ3.5~サブ4の走力
程度の人向けに書いてます。
安定してサブ4するくらいの走力がないと、正直完走できるかどうか、かなり微妙だと思います。
なお、想定ゴールタイムは自分がその程度の時間でしか走れませんでしたw経験に基づいて書いてるので、それより速いのはわかりませんwww

1.スタート~トレイル入口

スタートの道志中学校からトレイル入口まで、ここが結構ポイントです。スタートしてからしばらくはロードが続くのですが、ここをしっかり走らないと後がキツいです(※)というのも、トレイルに入ってしまうとシングルトラックが続き、正直言って前の人を抜くことができません。後ろになればなるほどペースが遅くなり、それにハマると第1関門でタイムオーバーなんてことになりかねません。しかしながら、ここはまだ最序盤。頑張りすぎると途中で潰れるので、ご自身の体力に合った程度で頑張るのをオススメします。感覚的には60~70%くらいの頑張りっぷりで登っていって、トレイル入口で5~10分くらい待つ程度なら、息も整えられてちょうどよろしいかと。

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※ただ「トレイルまでのロードを頑張らないといけない」という情報が出回っているせいか、走力がない人まで頑張りすぎてトレイルに入った瞬間に失速し、渋滞を発生させるという事態が起きています。ハーフコース参加者もスタート時間は同じなので、輪をかけて混雑します。大会側も迂回路を1本作ったようですが、それでも渋滞は起きているようなので、参加する人それぞれの意識に任せるしかないんですかね。


2.トレイル入口~ブドウ岩ノ頭

スタートー菜畑

この区間は1km少々で約400mアップします。序盤ですし、シングルトラックでどうせ抜けないので、周りのペースに合わせて登っていきましょう。やや遅いなーと感じる人は「体力貯めておけるぜ、ラッキー!」くらいの気持ちで。逆に速いなと思う場合は、無理せず後ろに道を譲りましょう。序盤で無理に頑張って体力削っても、いいことはそんなにないです。
「体力?そんなの関係ねーし。スタートからゴールまで全力Bダッシュ!」というパウ・カペルみたいな人は、後先のことなんて気にせず全力でかっ飛ばして下さいwそういうぶっ壊れた人、大好きですw

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3.ブドウ岩ノ頭~菜畑山

スタートー菜畑

ブドウ岩ノ頭から一度下って、菜畑山に登り返します。この最初の下りがそれなりに角度があるので、下りが苦手だとちょっと苦労するかもしれません。特に雨が降っていた場合、結構滑ります。なので、プチ渋滞が発生しやすいポイントです。天候によってはサーフェスがグチョグチョの泥んこ状態でもグリップ力のあるシューズをチョイスしましょう。

天気がいい場合は菜畑山から富士山が見えます。ここで写真を撮りたくなるかもしれませんが、この後もっと富士山に向かって進んでいくので、あえてここで撮らなくてもいいと思いますw

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4.菜畑山~今倉山

菜畑ー道坂

ここの区間はあまり書くことがないですね。尾根伝いのシングルトラックで、気持ちよく走れると思います。細かいアップダウンがありつつ、やや登り基調の感じです。距離は3.5kmくらい。たまに前を抜けるポイントがありますので、体力と相談しつつ抜いていきましょう。
因みに今倉山は眺望もなんもないですw

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5.今倉山~道坂峠

菜畑ー道坂

ここは1km程度で一気に360mダウン。ストレートで角度のある下りです。ブレーキ掛けすぎると前腿をやられるので要注意。
道坂峠に給水所がありますが、地元の青年団が頑張って担いで上げてきてくれてますので、そんなに多くはもらえなかったように記憶してます。確か紙コップに1杯程度とチョコがあったくらいだったような。ここの給水所を頼りにして補給しようと考えていると、後々水切れする場合があるので、注意しましょう。


6.道坂峠~御正体山

道坂ー御正体

前半戦のボス、御正体山の登場です。区間的には5kmで600弱アップです。ボス戦の直前までは登り基調の尾根伝い。ボス戦直前(白井平分岐というエスケープ箇所)に「今日ハ根性ノ日」という目印があるので、ここまで来たらボス攻略まであとちょっとです。ここから登り角度が急になりますが、何とか頑張って倒してください!

今日は根性の日

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余談ですが、この根性ノ日の目印は一時期外されてたのですが、大会関係者のおっちゃんに「あれ(目印)なくなっちゃったんですか?好きだったのに残念・・・」と言ったら、翌年からまた復活してましたw何とも言えない字体が好きでw今もあってほしいw


7.御正体山~山伏峠(第1関門)

御正体ー山伏

ボスを倒して山頂で一息つきたいところですが、ここから第1関門までボチボチ時間がかかるので、悠長に休んでもいられないのが辛いところ。5km少々で600m弱ダウン。しかも、下りの途中はザレてて滑る箇所があります。一応ロープがあるんですが、それを掴んで下るよりはうまい具合に滑りながら行った方がロスが少ないです。軽く雨が降った後だと、いい感じに湿っててくれてグリップが効くんですが、晴れてて乾燥してるとボチボチ滑ります。

この区間の途中で鉄塔があります。そこの場所が開けているので、富士山が眼前に広がります。写真を撮るなら菜畑山よりこちらの方がオススメ。All sportsのカメラマンさんも富士山をバックに写真を撮りたいのか、このポイントにいることが多い気がします。写真写りを気にする方は、気を抜かないでポーズ決めてくださいw

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8.第1関門(山伏峠)

ここまでで制限時間が5時間半です。関門ギリギリでこのエイドに入ってきた場合、走力を考えるとすぐ出発しないと第2関門まであまり余裕がないです。逆に4時間半~5時間程度でエイドに着いたのであれば、第2関門で引っかかることは殆どないでしょう。(途中でドカ停したら話は別ですがw)

なお、この第1関門ですが、困ったことに水の補給に制限があります。ここで飲む分、第2関門までの分まで含めて1リットルのみでした。(もしかしたら今は変わっているかもしれません)晴れていて気温が高い場合、相当汗をかくでしょうから、それ相応に水分が必要になりますが、もらえるのは1リットルのみ。1番最初に記載した「多めに水分持っていかないと泣きを見る」というのは、この為です。水切れで先に進めないなんてことにならないように、気温が高くなることが予想される場合は、スタートから水分を多めに持っていってください。もし体制が変わっていて、水分補給に制限がない場合は、水の重みの分いい修行ができたと思っていただければw


9.第1関門~菰釣山

第1~菰釣山

第1関門から菰釣山(こもつるしやま)までは5km弱で300弱アップ。サーフェスは特に気にすることもなく走りやすいです。ただし、ここは道中に細かいアップダウンがあるので、数字よりめんどくさい感じです。下の図を見てもらうとにせピークが5つあります。特に菰釣山直前の「ブナノ丸」だったかな?これがもう菰釣山だろ!と思ったら「はい、残念~、もう1個ピークありまーす」となるので、覚悟しておかないと心が折れがちですw

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10.菰釣山~第2関門(体験農園駐車場)

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第2関門は制限時間が7時間半です。ここの区間は6km、700弱ダウン。
菰釣山を越えてからすぐに避難小屋があり、そこからほどなくして分岐があるので、そこからゴリゴリ下って、川にぶつかったら脇の林道を走っていくと第2関門に着きます。この区間は時間に余裕があれば、あんまり何も考えなくても大丈夫です。制限時間がヤバそうな場合でも、林道を頑張って走れれば何とかなると思います。

余談ですが、伝説の第1回は上記の分岐で下らずに、その先の城ヶ尾峠まで行ってから下ったそうです。しかも制限が7時間。距離長い&制限タイム厳しい&雨でツルッツル状態という3重苦で完走率が低かったそうな。

第2関門は水をたっぷり飲めますから、しっかり補給していってください。
↓体験農場。この右サイド側にエイドがあったはずです。

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11.第2関門~鳥ノ胸山(とんのむねやま)

第2-ゴール

いよいよラスボス戦です。2kmで500mアップ。最初はロードですが、登山道に入ってからすぐに勾配が急になります。でも、一気に登るせいなのか、意外と早めに決着がついたと感じるはずです。ぶっちゃけ、ラスボス感あんまりないかもw

山頂からはこれまで走ってきた山々が見渡せます。そんなに開けてないから一部ですけどねw

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12.鳥ノ胸山~ゴール(道志中学校)

第2-ゴール

鳥ノ胸山を越えてちょっとすると平指山がありますが、そんなにガッツリ登らないので気にしなくて大丈夫なレベルです。その先に登山口のゲートがあり、そこからゴールまで6km程度は下りの林道&ロードです。ロードは道志の湯が見えてくればあと一息!そこから1kmくらいでゴールです!お疲れ様でした!!

完走した後はクレソンうどんを食べて一息ついてくださいね!このうどんは絶品です!

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ゴール後のお風呂について

ゴールからは「道志の湯」が一番近いです。恐らく現地までの脚は車の方が大多数だと思いますが、駐車場のすぐ近くにあるので、車で来た殆どの方が利用します。よって、ボリュームゾーンだとイモ洗い状態です。当然のことながら、女湯の混みっぷりは知りませんw

ササっとカラダを洗って、とっとと帰る場合には道志の湯でも全然いいんですが、レースで疲れたからゆっくり入って一休みしたいのであれば、道志の湯から車で10分ほど相模原方面に走ると「紅椿の湯」がありますので、そちらの方がオススメです。確かそちらも参加賞の温泉入浴券が使えます。


終わりに

道志村は自然が豊かで、イワナやヤマメも釣れるくらい川がきれいな所なので、レースだけではなくキャンプで行くのもいいと思います。実際キャンプ場がかなりあります。キャンプサイトにベースを作っておいて、そこを起点に試走なんてのもいいかも。普段であれば道志の湯もそれほど混んでいないはず。(横浜市民もしくは横浜市にある会社に勤めている場合、証明できるものを持っていくと、道志の湯は割引があります)道志みちを走って山伏峠を越えると山中湖に着くので、そっちの山に遊びに行くのもいいかもしれないですね。

完全に自己満な攻略記事でしたw

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