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「欲望があるから幸せになれる」

昨日に引き続き、与沢さんの本から学んだことを書いていきたいと思います。
参考文献:与沢翼著『お金の真理』宝島社
この本は、お金持ちになる方法について書かれた本です。
けれども、ただお金をたくさん稼げばいいかというと、そうではありません。
大切なのは、「幸せに」お金と向き合っていくということ。
もっと言えば、充実した人生を送るために、お金と自分をコントロールしていくということです。
日本を代表する実業家であり、株式会社スタートトゥデイ社長の前澤友作さんは、お金についてこんな風に話しています。

お金は「ありがとう」を形にしたもの

あんな少年のように無垢な笑顔で、こんな素敵なセリフを言われたら惚れてしまいますね。笑
人や自分の喜びを数字にしたもの。
人や自分の幸せを数字にしたもの。
みんなの幸せポイントをたくさん集めた人が「お金持ち」なのだと考えると、これまでと見え方が違ってきます。

一般的に、お金には欲望というイメージがあります。
そもそも欲望ってネガティブなものなのでしょうか。
私はむしろその逆で、人生を充実させるために欠かせないものだと考えています。
欲求があるからこそ、意欲を持ち前向きに毎日を過ごせるのです。
そんなことを書くと、
「お坊さんは無欲じゃないとダメでしょ!」
と言われてしまいそうですが。笑
実は、仏教に「無欲」という教えはありません。
例えば、私たちは食欲・睡眠欲がなければ健康な心と身体を維持できません。
このように、生きていく上で欠かせないのが欲望なのです。

では、欲望の赴くままに何でも好きなことをして生きればいいかというと、そうではありません。
大事なのは、その欲望をコントロールするということ。
自分には、何が必要で何が不要なのか。
どうすれば欲が満たされ、幸せを感じられるのか。
そうやって、自暴自棄にならず、また他人を傷つけることのないように欲望と向き合うことが大切なのです。
これを仏教では「知足(チソク)」と言います。
本の中で、与沢さんはこのように仰っています。

足るを知るとは、すなわち、満足することです。今あるものに感謝することです。

つまり、今自分の周りにあるモノや人に感謝を忘れず、意欲をもって幸せに毎日を過ごすことが知足の生き方なのです。
ここで気を付けなければいけないのは、知足とは自分自身に向けて問いかけるべき言葉だということ。
つまり、自分の欲望と向き合うための言葉であり、人に投げかける言葉ではないということです。
「それだけあれば十分でしょ」
「現状に文句を言わず感謝しなさい」
そうやって人に向けて発してしまうと、知足は心を傷つける武器になってしまいます。
自分と他人を傷つけないよう、この言葉と付き合っていきたいですね。

知足とは、自分の欲望と向き合い、幸せに生きることを伝える教えです。
その意味で、欲求をコントロールし、充実した毎日を過ごす与沢さんは、私には知足を実践する修行僧に見えたのです。
最後に、そんな与沢さんの言葉を紹介します。

人は今がどんな状態であっても、希望を忘れず、課題から逃げず、果敢に挑むかぎり、幸せを感じ続けることができるし、生も実感できるものなのです。(中略)「すべては心の在り方次第」ということです。

さて、私も知足を実践し前向きに生きられるように、このステイホームで空いた時間を使って断捨離から始めようかと思います。笑


参考文献:与沢翼著『お金の真理』宝島社