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iPS細胞はあります!がん治療が安くなります!

2014年に理化学研究所が研究していたSTAP細胞は、簡単に万能細胞と呼ばれるどんな細胞にもなれる画期的な発見をしたとして、当時すごく騒がれました。

しかし、追加の実験が中々上手く行かず、研究のデータ改ざんなどが噂をされて、発見した小保方(おぼかた)晴子さんが「STAP細胞はあります」と叫んだシーンがよくテレビで報道されていました。

あれから月日が流れて医療も随分進化したと思います。

そして最近注目されているのがiPS細胞からがんの治療に効果のあるキラー細胞CAR-T細胞を大量に作ってコストを下げて患者に投与する方法が日本とアメリカで進められているそうです。

今日は第四の治療と呼ばれるがん免疫治療に関して

*iPS細胞を使い免疫細胞をつくる方法
*iPS細胞を使ったがん免疫治療に取り組む企業
*市場が拡大する細胞治療で未来は明るくなるか?

というところをみていきながら

細胞治療市場は3兆円に拡大コストは免疫治療の1/10に!

という大きなメリットを広める為にも2つの課題で普及のポイントである

作る際の国際標準化が重要
開発のスピードを支える資金調達

を知ってもらいアイディアや資金が集まっていけばいいなと思っています。

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*iPS細胞を使い免疫細胞をつくる方法

がん治療は現在大まかに4通りあります。

1つ目が手術
2つ目が抗がん剤
3つ目が放射線治療です。

どれも効果はあるものの一長一短があり、副作用も強くて、癌患者は男性も女性も髪の毛が抜けて坊主になってしまう見ていて痛々しい感じが拭えません。

そして、副作用が少なく効果が高いと言われているのが
4つ目の免疫治療です

免疫治療とは自己の免疫細胞でがんを治療する

方法です。

デメリットは非情に高額の費用が掛かる事でした。

患者の細胞を遺伝子改変させてガンを攻撃する細胞CAR-T細胞に改変させるのに非常にお金がかかります。
1回の治療が約3000万円だそうです。

これだと一般的な治療とはいえません。そこで

健康な人から採血で取った細胞に遺伝子を導入


iPS細胞遺伝子を導入して細胞改変をさせる


CAR-T細胞などの免疫細胞を大量に作っておく


患者の体内に投与して、免疫細胞がガンをやってケクレるようにする。

という手順を踏むものです。

そうすることで費用が100万円以下にすることが可能になります。

*ちょっと今回は医療で難しい用語もあるのでここで簡単な用語説明を入れておきます。

iPS細胞
人間の皮膚や血液などの体細胞に、ごく少数の因子を導入し、培養することによって、さまざまな組織や臓器の細胞に分化する能力とほぼ無限に増殖する能力をもつ多能性幹細胞に変化する「人工多能性幹細胞」のこと。induced pluripotent stem cellの略。
T細胞
リンパ球の一種で、感染した細胞やがん細胞を認識し除去するなど免疫においてはたらく細胞。1つの細胞ごとに認識する物質は1種類で、細胞ごとに異なる。T細胞には、キラーT細胞、ヘルパーT細胞などがある。
CAR-T細胞療法
患者さん自身の細胞を用いて、がんと闘う高度に個別化された治療法です。

*iPS細胞を使ったがん免疫治療に取り組む企業


ここでは、このCAR-T細胞など免疫治療を進める日米の企業を紹介します。

フェイト・セラピューティクス(米)
CAR-T細胞を8月に世界で初めて投与。白血病やリンパ腫向け

リバーセル(日)
キラーT細胞を使用。2024年に急性骨髄性白血病向けで第1~2相の意思主導治療を開始

サイアス(日)
T細胞を使用。23年に肝臓がんなどに向けて第1相の治療を始める

センチュリー・セラピューティクス(米)
NK細胞を使う。22年に悪性リンパ種で治療を始める

武田薬品工業(日)
次世代のがん治療の基礎技術の1つとしてCAR-T細胞を使う治療法の開発に取り組む

*市場が拡大する細胞治療で未来は明るくなるか?

米調査会社KBVリサーチ調べによると

免疫治療の市場は現在約7-億ドルから、2026年には285億ドルと4倍以上に成長と予測されています

副作用が少なく効果が高くてコストが落ちれば当然市場は大きく伸びますよね。日本人の死亡原因の1位ですから。

現在はその手法は、iPS細胞や受精胚から作る胚性幹細胞(ES細胞)といったさまざまな細胞になる万能細胞を使うタイプや限られた種類の細胞に変化する「幹細胞」を使うタイプが多いそうです。

今後の普及のポイントは2つあるそうです。

1つ目が
国際標準化が重要である

ということです。

研究者が独自に進めていますから、治療として確立させるためには、どこでも同じような効果のある免疫を生み出す必要があって、やり方を決めていくことが大切です。

細胞培養の工程や培養装置の設計に関するガイドラインを査定。細胞の製造に使う周辺機器についても同様に事実上の標準化(デファクトスタンダード)が求められているそうです。

2つ目が
開発のスピードを支える資金の手配

だそうです

日本はiPS細胞を使った再生医療の臨床実験を世界に先駆けて始めたノウハウがあります。

しかし資金でみれば。アメリカはベンチャーキャピトルも投資額は16.7兆円で日本の1500億円の100倍の差と大きく差があって、研究のスピードが明らかに変わります。

なので日本は大手製薬会社と大学やスタートアップ企業とのタイアップがカギとなりそう。

最後に色々リサーチして感じた事を少し、、、

iPS細胞を使った医療の将来は、がんを治療するといった分野とは別に、iPS細胞からつくった心臓の細胞や網膜の細胞、神経細胞などを使って、生命を維持するために、長期的に機能する細胞の移植を目指すという可能性もあるそうです。

そのために、いくつかの進歩が必要です。しかし、この挑戦がうまくいき、次の5年後、10年後にその成功が出てくることを願っています。

10年、20年後には、とくにiPS細胞からつくるNK細胞については、日常的ながん治療の一部になっていると思っています。

細胞治療市場は3兆円に拡大コストは免疫治療の1/10に!

がんが怖くなくなる未来は意外に近いかもしれないですね。

#がん治療 #免疫治療 #iPS細胞 #医療費

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