セブを台風22号が直撃して大きな被害が出ています
昨日12月16日夜から17日日の出前にかけて大型の台風22号が観光地ボホール島とセブを横切るように過ぎていきました。
これは私がフィリピンで過ごしたカオハガン島から送られてきたものです。
本来はこんなに美しい島です。
フィリピンは
6月から11月までのハバガットと呼ばれる南風が吹く雨季と
12月から5月までのアミハンと呼ばれる北風が吹く乾季の
2シーズンがあります。
普通なら雨季の方が雨が多いし台風の数も多いので危なそうですよね。日本は台風シーズンと言えばこのハバガットのシーズンと合うのでそう思ってしまいます。
ところがフィリピンはアミハンシーズンに出来る台風が怖いといわれています。
それは台風の進路に秘密があります。
ニュースでよく「フィリピンの東沖で発生した台風は、、、」というフレーズを聞くと思います。そう日本に来る台風の多くはここで発生しています。
南風のシーズンはこの台風は出来て直ぐの威力が強くなる前に南風に押されてフィリピンを離れていきます。だから数の割には台風の被害は大きくならないことが多いのです。(もちろん直ぐに発達するものもあるので安全と言う訳ではありませんが)
反対に日本のある北半球が寒くなって冷たい風が南に流れ込む北風のシーズンはフィリピンの北東なら南西に向けて風が吹くので台風は押し上げらずにフィリピンを横切るケースが多いのです。
今回の台風はまさにこのコースでセントラルフィリピン(フィリピンの中央部)を横切りました。
最近は温暖化で常に海水温も高いのですごく発達して今回の台風も以前レイテを壊滅的に襲った2013年11月の台風「ヨランダ」(フィリピン名、日本では台風30号)並みの勢力だったみたいです。
うちの嫁の実家もかなり被害が出ていて壁や屋根が吹き飛んだみたいです。
市内もかなり被害が出ていて、交流のあるNGOや旅行関係の同僚たち、ダイビングショップも船が沈んだりとコロナで観光が大打撃を受けて苦しんでいるところに追い打ちをかけるような試練が襲っています。
自然の前に人間は本当に何もできないんだなぁと思いますし、これが温暖化でなければこれほどひどくならなかったのなら、しっかり環境問題を取り組まないといけないなぁと思います。
なにか等身大で出来る支援をこれから考えていきたいと思います。
フィリピンの情報サイトを立ち上げました。
幅広く情報発信しています。ご覧くださいませ
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