クリエーター、稼ぎ方多様に
昔から面白くてなるほどという発信をしている、西野亮廣さんは、「えんとつ町のプペル」で注目されていましたよね。
そのクリエーターとしての実力とともに、ビジネスのマネータイズがとてもユニークでいつも勉強になりました。
しかし、今はクリエーターには厳しい世の中になって来たかもしれません。ちょっと前まではクリエーターで多くの人が発信をしているYouTubeも一部を除いて稼ぎにくいプラットフォームになってきている様にもみえます。
そうした稼ぐことの問題に直面しているクリエーターにとって、最近ときどき目にする
「クリエーターエコノミー」
という言葉、いったいどういうことでしょうか?
「1対1」で対価創る
という新しいファンとの繋がりの中から生まれる稼ぐというスタイルを今日は
*俳優やスポーツ選手からお祝い動画
*ユーチューブクリエーターのNatsukiさんのケース
*広告には頼らない 投げ銭以外の稼ぎ方も広がる
とみていきながら
クリエーターのスキルアップ、経済的自立を支える仕組みづくりが求められる
という新しい創造の世界をみていきたいと思います。
*俳優やスポーツ選手からお祝い動画
SNSなどを活用して、コンテンツなどを創作した個人が収益を得ることを今どきの言葉で
クリエーターエコノミー
と呼び、今その存在感が増しています。
消費者と双方向でつながりを持って稼げるサービスが台頭しているのです。
そんな中で今注目されているビジネスがあります。
それは、好きな俳優やスポーツ選手からお祝い動画が送られてくるというもので、米スタートアップのバロンアップが提供する「Cameo(キャメオ)」です。
日本ではソフトバンクが事業運営を支援しています。
2017年のサービス開始から5年間で合計約400万件、21年だけでも約140万件のメッセージ動画が生まれたといいます。
創業者兼最高経営責任者(CEO)のスティーブン・ガラニス氏は日本での展開にあたり
「キャメオのサービスには世界規模で確固たる需要があるという手応えを感じている」
と述べました。
キャメオには約5万人のタレントが登録しています。
日本のタレントは約200人。ミュージシャンや俳優、コメディアン、SNSで人気を集めるインフルエンサーなど、顔ぶれは幅広くユニークですね。
東京五輪女子レスリング金メダリストの須崎優衣選手や北京五輪男子スキージャンプ金メダリストの小林陵侑選手なども登録しています。
*ユーチューブクリエーターのNatsukiさんのケース
キャメオから送られてくる動画の長さは平均45秒です。
サイト上で動画の贈り先の相手との関係や動画上で話してほしいことなどを入力すると、7日以内に動画は届けられるのです。
料金はタレントごとに異なり、手数料をひいた75%がタレントの収入になります。
そんなキャメオの登録者で
日本で目を引くのがNatsukiさんです。
インスタグラムで約12万人のフォロワーユーチューブチャンネル「Abroad in Japan」に出演するメンバーの1人なのです。
チャンネル登録数は269万に達し、欧米を中心に海外ファンを多く抱えています。
個人としての活躍の場を広げ収入を得られる良いツールだ
というNatsukiさんは1分30秒から2分30秒程度の動画を約9300円(10日時点)で提供しています。
キャメオの日本上陸前からタレント登録していて、1年間で約600件のリクエストに対応したそうです。
Natsukiさん自身は動画1本の撮影に1時間以上かけているものの
「場所を選ばずに生活の合間に撮れるのも魅力だ」
とそのコンテンツ作成の負担の少なさも作者にとって魅力ですね。
個人がコンテンツ創作などによって収益を得る行為が広がるなか、
「クリエーターエコノミー」
という言葉が今幅広く使われるようになってきたのです。
*広告には頼らない 投げ銭以外の稼ぎ方も広がる
今までクリエーターは特定のプラットフォーム上でファンを作り、広告収入などで収入を得るのが一般的でした。
しかしデメリットはプラットフォームのルールに縛られて、ルール変更に翻弄されてしまいます。
特定の商品を宣伝することで、離れていくファンがいるかもしれません。
クリエーターなのに稼ぐことは、プラットフォームやスポンサーに依存する事になっているのは皮肉にも思えます。
そういう意味で。自分を応援してくれるファンから直接収益を得るクリエーターがメインストリームになる傾向は、クリエーター本人の心情を考えても明らかですね。
ファンから得る収益動画配信サービスなどにおけるギフティング機能「投げ銭」機能や、ブログではこのnoteのように有料記事を配信できるサービスもクリエーター活動を支える存在です
クリエーターのスキルアップ、経済的自立を支える仕組みづくりが求められる
今後、日本でクリエーターエコノミー市場が拡大するには、クリエーターが活動しやすくするための仕組みも必要になってきそうです。
例えば著作権なども今後整備されることが必要でしょう。
「米国ではデジタルコンテンツやそのネット流通に関わる制度が整えられつつある」
といわれているのです。
保守的な日本でクリエーティブな活動への理解とサポートが進んで面白い国に進化していくようにと願っています。
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