来日外国人への進学の壁
日経新聞に在日外国人の学生が大学を受けることについて、かなりハードルが高いことを取り上げていました。
そのハードルの1つが「日本語の壁」
もう一つが「受験の要件」です。
実はうちの娘も中学受験を2年前に本人の希望で受けたのですが、幼稚園で海外から日本に来たので2重国籍でありながら、外国人や帰国子女枠では受けられず倍率の高い日本人枠で受験して、残念ながら落ちてしまいました。
行きたかった学校は海外にルーツのある学生には学びが多そうでしたが、入試では学力以外にもどうしても言葉や作文能力って意外に外国から来た人にとって難しいものだと感じています。
そんな経験があったので、今回の記事は気になったのでまとめてみました。
*在日外国人の推移と日本の人口減少
から、今の日本の現状をグラフをみて感じた事を
*日本在住の外国人の大学受験の壁
から、受験制度の抱える問題点を見たいと思います。
*外国人に住んでもらうためにすること
では、最終的に今の日本の状況ならこかのタイミングで外国人労働者をもっと積極的に取り組まないということについて話します。
「世界は一つ、人類は皆兄弟!」って気持ちで日本に暮らしてもらうってキーワードになりそうな気がしました。
*在日外国人の推移と日本の人口減少
グラフから見る在日外国人の推移
2018年12月に特定技能制度が成立して、将来日本の働き手・人材不足に対応するため、外国人労働者の受け入れを始めようとした矢先に、コロナで停滞してしまうことになりました。
グラフから今は3人に1人が60歳の高齢者であることに対して、2060年は人口が大きく減って働く人の絶対数が減ることに加えて働く人と高齢者がほぼ同数になってしまいます。
*日本在住の外国人の大学受験の壁
海外からの人が日本に安定的に定住してもらうことは、何よりも生活基盤を日本においてもらうことが大切です。
つまり、単身赴任で来ても数年で本国に戻ってしまうケースが多いということですよね。
だから家族ごと日本に住んでもらうことが大きな要素になります。
全般的に海外からの働く人が、家族を連れて働きにくる場合は、子供が小学生から中学生ぐらいのケースが多いと思います。
それぐらいの子供を持つ親が、働き盛りで脂がのっているからです。
うちの子供もそうでしたが、海外で育った子供が日常生活で日本語を話せるようになるのは、比較的早くて日常生活での問題は段々無くなていきます。
でも学校の勉強で使う用語などは別で、些細な言葉の意味が理解できないと、勉強全体が分からないことも多いのです。
だから進学して学年があがるごとに、ハードルが高くなって勉強自体を諦めて日本の大学に進学できない事も多いと思います。
現状の進学率に難があるから、大学受験はレアケースとして制度が整っていない?のではないかと感じました。
だって
全国約80の国立大のうち、来日外国人の子どもらを対象にした入試枠を設けている大学が宇都宮大1校のみです。
私学ですら数校で、新聞には東洋大学と大阪女学院大学の2校が紹介されているだけでした。
多くの留学生を受け入れている大学は、海外からの留学生には、海外に住んでいるから日本語のテストではなく、面接や英語論文などで入学を認めているのに、日本に住んでしまい学校に通った子供は日本人と同じテストで判断されてしまいます。
*外国人に住んでもらうためにすること
最初の章でいったみたいに、外国人が住んでもらうためにすることは、子供や家族が安心して暮らせる環境づくりです。
そのためには、小学校や中学校で子供がいかに学校が楽しい場所かどうかに掛かっていると思います。
だから先生には英語とかで子供と会話する努力をして欲しいと思います。子供との大切なコミュニケーションを子供が日本語をマスターするまで待たないで欲しいのです。
又、大学も留学生を受け入れる意味を問い直して欲しいですね。
もし多文化を受入れ子供たちに多様性を学んで欲しいなら、留学生と在日の外国人とのテストにおける差はなんなのでしょうか?
どちらかといえば日本に在住した子供の方が、双方の文化に触れていて、より多様性という意味で違いを実体験として話せる存在だと思います。
そんな環境が最後に日本の発展と結びついたら最高だと思います。
音声配信の内容の要約になります。
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