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「ただ乗り」1億世帯 表面化した成長の壁

宇宙ものが好きな私はイーロンマスクが宇宙へ挑戦するドキュメンタリー「宇宙へのカウントダウン」や「リターン トゥ スペース」を食い入るようにみてしまいました。

又、1話が1時間もあって15話以上ある韓国ドラマも、ついつい1話を見てしまい、やめられず寝不足の日々が続く事も度々です。

そう、それはサブスクのNETFLIXです。

家族見るモノが全然違うのでうちは4アカウントで月1980円の契約です。

まぁ映画を2本でもみたら元は取れる的な考えで今のところは継続契約中です。

しかし、日経新聞に今回ネットフリックスの会員が初めて減少に転じたとありました。

今までは会員を伸ばし収益を全て新作につぎ込み、話題作で更に会員を伸ばす上昇スパイラルであったのに、何が起きたのでしょうか?

今日はそんなNETFLIXの憂鬱を

*Netflix利用者初の減少
*4~6月も200万人減予想
*株価2割急落、広告導入を検討

とみていきながら

コロナが状況を読み解くうえで多くのノイズを生み出した

というコロナで伸びたのにコロナでしぼんでしまうのか?を見ていきたいと思います。

*Netflix利用者初の減少

米ネットフリックスが19日発表した2022年1~3月期決算で10年で初めて会員が前年度より減少したことを発表しました。

日本では2021年2月に値上げが実施されており、現在ベーシックプランは990円、スタンダードプランは1,490円となっています。私の入っているプレミアムプランは値上げは行われず、1,980円のまま提供されていますが、売上自体は会員が減っても値上げで10%ほど伸びています。

売上高は78億6776万ドル
純利益は同6%減の15億9744万ドルでした。

競合との競争が激化していることやウクライナ侵攻でロシア事業停止して70万人の会員を失ったことも大きく影響したそうです。

*4~6月も200万人減予想

さらに驚きは4-6月も200万人の減少を予測しています。

3月末の会員数は世界で2億2164万人で上述の通り、21年12月末と比べて20万人減りました。

実は計画では250万人拡大を見込んでいたのですが、遠く届きませんでした。

1月に値上げした北米の会員数は3カ月で64万人減りました。同様に中南米も同35万人のマイナスと今まで強かった地域での減少が響いています。

これまでのNETFLIXの戦略は例えば、北米で一時的に会員数が伸び悩み始めたときには、より幅広い視聴者層への拡大をコンテンツ投資戦略を展開していきました。

それは、黒人コミュニティーの歴史や文化に根ざしたコンテンツや、ヒスパニック系住民の文化を意識したドラマにも投資したりするなど、生活スタイルや文化の違いをカタログ構成に反映して、加入率が低かった消費者層にも訴求したのです。

さらに北米市場の飽和が見えてくると、海外での現地製作に力を入れるようになったのです。
映像作品は、国ごとに好まれる作品の傾向が異なるためです。

日本では東宝と提携してスタジオを運営しています。
又、オンデマンドのようにテレビで放映したドラマを直ぐに見れる様にもなりました。

私も「日本沈没」や「鬼滅の刃」を楽しみました。
テレビだとその時間に見なければいけないし、コマーシャルもあって時間がもったいない気がしていたからです。

*株価2割急落、広告導入を検討

又、ネットフリックスにはもう一つ問題を抱えています。それは

アカウント共有などで料金を払わずに利用している層が「1億世帯以上」いるということです。

確かにガジェットに制限はないので、私は時にはテレビで、時にはスマホで、又、PCを使ってみる事があります。

これなら1つのアカウントで同時に違うガジェットで番組は見れないにしても、家族全員で別々に1つのアカウントでみればプレミアム会員の意味が弱くなってしまいますよね。

NETFLIXは、今回の発表を受けて20日の米株式市場で前日比35%安で取引を終えて、約540億ドル(約6兆9000億円)分の時価総額を失ったのです。

そこで決算説明会で、売上高の伸びを再び加速するための戦略転換を明らかにしました。

それは上述の厳しく取り締まってこなかった不正なアカウント共有にメスを入れるほか、広告をつけて利用料金を抑えるプランの導入を検討することです。

広告の導入は長らく拒んできた施策だが、リード・ヘイスティングス共同最高経営責任者(CEO)は「消費者が望むものを用意することは理にかなう」と説明したそうです。

広告がないことを売りにしてきた同社にとって、大きな方針転換です。

これは

月額制の会費に依存する事業モデルの限界

を指摘する声で株式市場で強まっていました。

会員拡大→収益投資→新コンテンツ作成→会員拡大

というループですが、自転車操業やねずみ講にも通じるもので、これだけなら1つがこけるとあっという間にピンチになってしまいます。

そしてコロナ禍で伸びた会員数も、。コロナ収束が見えてきて人々が我慢していたアウトドアでの娯楽に戻っていく時に試練が待ち受けているかもしれません

コロナが状況を読み解くうえで多くのノイズを生み出した

コロナに振り回されるのはまだまだ続きそうです。

#ネットフリックス #会員減少 #コロナに負けるな #日経新聞

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