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アフリカ最大級のスラム街で子供たちとサッカーしてきた。
どうも、キックコーチ武者修行旅と題して1ヶ月間海外を飛び回っている田所剛之です。
ケニア旅6日目の今日は、この前のパーティーで知り合ったラッパーのG-konの紹介で、wale wale Kenyaという施設に行きました。
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wale wale Kenyaは、アフリカ最大級のスラムとも言われるKiberaのすぐ近くにあり、放課後に子どもたちを預かって勉強を教えたりダンスやサッカーのレッスンをしたりする施設で、子供たちの学費の援助などもしているようです。
施設の中を見せてもらいましたが、ヨーロッパ(確かスウェーデン)で使わなくなったPCを置いて子どもたちがYouTubeを見ていたり、寄贈された本がたくさんある部屋があったり、こじんまりとしてはいるものの充実した環境であると感じました。
この施設はG-konのお姉さんが主宰のNGO団体で、お姉さんは今スウェーデンで仕事をしているとのことでこのような支援が可能なのだと思います。
また、こちらの施設にはサッカーに特化した部門があり、グラウンドを持っているとのことなのでそちらに見学に行くことになりました。
先ほどの通り、スラムの近くにある割にこの施設は充実した環境だと感じていたので、この時点ではサッカーグラウンドも良い環境にあるのではないかと考えていましたが、実際に行ってみるとそのイメージは完全に崩されました…
スラム街のど真ん中のグラウンド
G-konの案内に従ってグラウンドに向かっていると、突然どんどん細かい道を入って行きました。
G-konは特に気にする素振りもなくたわいもない話をしながら突き進んでいきます。
僕は驚いてほんまにこの中にグラウンドあるんか?と聞いてみたところ僕を信じてと言ってくるので信じてみたものの、5分ほど歩いてもグラウンドに到着する気配すらありませんでした。
道もどんどん細くなって家だらけになって来たので、そこでちゃんと話を聞いてみるとこれがKiberaのスラム街で僕たちのグラウンドはそのど真ん中にあるんだとのことでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1718432903915-NIIMmgKuEw.jpg?width=1200)
やっとの思いでグラウンドに辿り着くとそこにはたくさんの子どもたちがいてワイワイ遊んでいました。
![](https://assets.st-note.com/img/1718432979643-TELBFeCzn7.jpg?width=1200)
スラム街の子どもたちとのゲーム
僕がボールを持っているのを見ると彼らは近寄って来てゲームが始まりました。
とにかくみんなボールに突進してきて僕がボールを持った時には10本くらいの足にボコボコボールを蹴られて張り倒されました笑
スラム街の様子を見て回ったので彼らがどんな環境で生活しているのは理解していましたが、そんなことは全く気にならないくらいみんな無邪気で楽しそうでかわいくて心がすごく癒されました。
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ゲームを終えて僕が帰ろうとした時にはハイタッチ会が始まってしまって、何十人もの子供と1人3回ずつくらいハイタッチしてきました笑
どんな環境にあっても楽しむ気持ちを持つ彼らは本当に偉大だし、そのまままっすぐ育って欲しいと思うからこそより良い住環境になって欲しいと願います。
スラム街を見て回って感じたこと
スラムの風景は衝撃的で、異様な人・家の密度で土や鉄板でできた簡易的な家が密集していました。
また、子どもが溢れかえっていて、地理の授業で習った出生率が飛び抜けて高いという事実を肌で感じました。
教科書の向こう側、画面の向こう側にしかなかった景色が確かに目の前にあり、想像はしていたものの実際にその光景を目にして衝撃を受けました。
初日の日記でケニアは思ったよりも発展しているという風に書きましたが、それは本当に中心部しか見ていない何も知らない男の感想であって、おそらくこれがケニアの現実です。
実際に、この前のパーティーであった内の1人も僕が見て回ったKiberaの出身のようで、連絡してみるとスラムから這い上がるために必死に働いて一度は抜け出したが周りの人に足を引っ張られて逆戻りしてしまったと言っていました。
一見煌びやかに見える人でもそんな風な生活をしていて、そこからまた這い上がる気持ちを持てる彼ら彼女らの強さを僕は本当にリスペクトしています。
何度でも言いますが、自分の生まれ育った環境は本当にこの上なく恵まれていることを実感しています。
やはり一度その現実に直面してしまうと、僕の性格上それは他人事ではなく彼らのために何かをしてあげたいという気持ちが芽生えてきました。
まだそれが何かはわかりませんが、これから自分のできることを広げて彼らのためになる何かを与えられるような人間になります。
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