10月に触れた作品の感想

すっかり遅くなってしまった…11月ももう後半って本当ですか???悪い夢なら覚めてほしい。感覚的にはまだ10月終わりくらいなのに…

【アニメ】
『甘城ブリリアントパーク』
過去作視聴シリーズ第一弾。今年の2月に流し見したときもかなり面白いと感じていたけど、2周目見て確信した神アニメ。ギャグの方向性がとても好みに合ったというのもあるけど、一人一人もとい一体一体のキャラクターがとても魅力的で、見ていて不愉快になることがない。メインのストーリーの方はご都合主義だったり結局なんでそういう結末になったのかわからなかったりしたけど、ギャグアニメとして見ていたので別にそこは気にならなかった。シナリオの整合性とかを気にする人とかからすると微妙なのかも。アニコレにもそういう趣旨のレビューがいくつかあった。あとはギャグアニメにしては萌え要素を多く含んでいるので、そこは好みがわかれるところか。『このすば』系統のギャグが好きな人は、ぜひこちらもご覧いただきたく。

『ガールズ&パンツァー』
過去作視聴シリーズ第二弾。2年くらい前、大洗に旅行に行く機会があり、その際に慌てて見た作品。当時はかなり流して見てたこともあって「キャラがいいしストーリーも王道で、悪くはない」くらいの評価だったけど、改めてじっくり見ると…いや最高ですね。僕の大好きな「友情(女の子だとなおよし)」「努力(合宿する展開があるとなおよし)」「勝利(敵も女の子だとなおよし)」が詰め込まれた作品であることを再発見できた。ウマ娘しかり、不愉快な敵役もおらず、それぞれキャラが立ってるのが非常に良い。ラブライブのように、女の子だらけの集団が頑張る系のアニメは(ファンの民度とも関係があるのだろうが)偏見で嫌っている人が多いように思う。僕もそうでした。でも見てみると意外と感動したりして、ハマってしまったりもするので、食わず嫌いせずに(悪い意味でも)少しでも気になるならみた方がいいですよ。ちょうど10周年アニバーサリーで何かしらの企画が立ち上がることが決定したところなので、今後の展開も楽しみ。

『響け! ユーフォニアム』1期
冷めと熱さをどちらも孕んでいる主人公のキャラクターが、とても好きだ。そして黒沢ともよのそういうキャラクターの演技も好きで、バンドリのミッシェルを思い出した。(と思いながら見てたら花音ちゃん、もといサファイアちゃんが出てきてビックリしました)実はこの作品は数年前に朝日新聞の土曜の読書欄で紹介されていたこともあって、かなり気になっていたのだ。その時はアニメ狂ではなかったので小説の購入を検討したのだが、本棚のスペースと金銭の都合で断念。(当時は、まあ今もだが、馬鹿みたいに書籍を購入していたせいで、かなりスペース欠、金欠だったのである)小説の特設サイトを見てみると、短編集とか他校にフィーチャーしたものとかもあってかなり気になっているところだし、何より2期の展開も気になる!葉月ちゃんの恋模様とか、麗奈ちゃんの雰囲気とか、なんだかいかにもな高校生っぽいところが逆に良くて、誰が見ても楽しめるアニメだなあとしみじみ思った。僕は小説やらアニメやらの世界に嫉妬することはなくて、それはフィクションと現実を(自分の中では)明確に分けているからなのだけど、きっと世界には、このアニメみたいな青春を送っている人が大勢いるのだろうと思うと、なんだかんだやっぱりちょっと羨ましく思えてくる。

【コミック】
『プラネテス』
歴代コミックランキングでトップに入る面白さ。だいたい僕の好きな作品(特にアニメ)って、人に勧められるものが少ないんだけど(例えば僕はラブライブが大好きだが、「オススメの作品は?」と聞かれて「ラブライブ!」と即答することはできない。自分の好きな作品と、他人に勧められる作品は違うのである)『プラネテス』に関してはどんな人にも勧められる一作。一言で例えるなら「ドラマチック」な漫画で、時や場所を選ばずに楽しめる。夢や恋や友情や家族のような、いわゆるフィクション作品のテーマになるような要素がバランスよく、程よい密度で散りばめられていて、それで読んだ後の満足感が大きいのではないかと感じた。タナベ(ヒロイン?)の立ち位置には賛否両論あるみたいだけど、ハッピーエンド信者としては最終的にハチマキが円満な幸福を手に入れられたことが良かったと思う。要所要所忘れてるのでまた読みたい。古い漫画だけど、TSUTAYAに置いてあったりします。1月からNHKでアニメ再放送するみたい。僕もチェックしようと思います。

【小説】
『ゴーストハント1』小野不由美
なんだかなあ…こういった小説は内容よりもキャラクターを重視するタイプの人間なので、たとえストーリーが陳腐でもキャラが魅力的だったら何もかもを許せるのだけれど…心霊現象に科学的にアプローチするというシナリオは悪くないのだけれど、どうも登場人物がわがままというか強引というか…『ステップファザー・ステップ』みたくユーモアが散りばめられているのならいいのだけれど、そういったものもなく、ただただ(いい意味でなく)個性的なキャラがただただせめぎ合っているだけのように感じてしまった。率直に言って、面白くなかった。長くシリーズ展開しているみたいなので、他の作品も気が向いたら読んでみようかしら。

『ふたえ』白河三兎
ハードカバーは3年前に図書館で借りて読んでいたが、文庫版は初めて。特に変更点とかはなさそうだけど、時間が経ってから読み直すと内容を意外と忘れていて楽しめた。またよし氏の表紙が本当に良くて、というか僕は氏の描く少女が基本的に好きで、その影響で『紫のアリス』も『オーダーメイド殺人クラブ』もジャケット読みした。というわけで表紙だけでもうすでに満足で、さらにそこに白河三兎氏の小説が加わっていると、これはもう最高の組み合わせなんですね。ただネタバレありであえて言わせて貰えば、○○の死がひっそりとしか触れれてなくて(まあ読者を驚かせるためには仕方ないのだろうが)、そこがかなり残念だった。僕の中で「死がフィーチャーされないキャラクターは小物」という考えがあるのが悪いのだけど、でも主要人物の死はもう少ししっかり掘り下げてほしかった。ただ全体としては満足。オススメです。

【映画】
『プリンセス・プリンシパル Crown Handler第2章』
映画館で鑑賞。いやはや面白いっすね。『バイオレンスアクション』や『ガンスリンガーガール』みたいな、強い女性たちが活躍する作品が好きだ。(もちろん『ハガレン』『進撃』みたいな、強い男性が活躍する作品も好きだ)それに加えて、誰が傷つけられるかわからない緊張感も程よい。一章では「こいつ絶対死ぬな」というやつが死んで、まあある意味予想通りな展開だったわけだが、二章は…いや、まさに盛り上がってきたという感じだ。深い考察とかもなく「カッコイイ〜」「続きが気になる〜」とだけ思わせてくれるアニメは貴重。こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど、プリンセスとサイレンススズカってなんか似てません?

『ガールズ&パンツァー 劇場版』
「今までは敵orライバルだったキャラたちが手を組む」という展開が大好きなんだが、(というか、みんな好きですよね?)この映画はまさにそれ。最後の西住姉妹とアリスの戦いのシーン、(身体的な意味で)酔いそうになるくらい迫力がありました。実はこれまで最終章を見てなかったのだけれど、このタイミングで課金して何らかの方法で見ておいて、今後最新作が公開されたら劇場まで見に行こうかと考えている。それくらい自分の中でブームがきてる。少なくとも大洗は絶対行く。

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