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事業作りの気付き ー 運命の人とポケモンと岡崎慎司

こんにちは。竹本将太です。
マレーシアにて新規事業開発をしており、その第1フェーズと言えるニーズの確認と初期プロダクトの構築が完了しました。
サッカー選手を引退したのがちょうど2年前。社会人になって1年半と少し。営業のマネージャー職を経て、事業開発をしている現在。
初めてのゼロイチ作りの過程で得た学びを備忘録も兼ねてあれこれ書ければと思います。

運命の人

(実は?)2年前までサッカー選手をしていました。
高校時代は神奈川県の一般的な公立高校である横浜市立東高校というところでプレーしていました。高1の時、横浜FCJr.ユースの中学3年生に10点差つけられて負けるぐらいには弱かったのですが、高3ではなんとか県準優勝するまでには至りました。とはいえ、無名高出身の僕は大学サッカー界への名門、関西学院大学には一般入部でDチームからのスタートでした。
最終的にはキャプテンとして全国3位、念願のJオファーももらえて、ある程度うまく行きました。そのままスペインに渡ってプレーしていましたが、僕は本気で「才能がなくてもトップになれることを証明する」ことがサッカー選手としての自分の使命だと思ってプレーしていました。
誰に頼まれたわけでも無いのですが、とにかく勝手にそう思い込んでプレーしていました。

今の僕は、マレーシアの貧富の差を是正すること。それを使命だと「思い込んで」事業作りをしています。
サービス内容まで説明すると論旨がブレるので割愛しますが、低所得層がターゲットで構造的にトップラインが上がらない貧しい飲食店が、弊社のサービスを利用することで高所得層をターゲットに販売し、稼げる仕組みを作っています。
マレーシアは所得層別に経済圏が分かれていて、交わらない特性があるので、そのブレイクスルーになれればと考えています。

最近、「逃げ恥」を見返しました。もちろんU-NEXTで。(ステマです)
悩める森山みくりに、みくり母がこんなことを言っていました。

「運命の人なんていないわよ。運命の人に、するの。」

ゼロイチの事業作りは本当に困難の連続です。
3日に1回ぐらい、叫びたくなるようなトラブルに遭います。
それでもやれるのは、使命があるから。そして使命は思い込みで作れます。


ポケモンのように

確か小学1年生のときに、ファイアレッドをひげじーじ(母方の祖父。髭が長かった)に買ってもらって、僕のポケモン人生は始まりました。

ファイアレッド

ゲームは1日30分までと言う厳しすぎる竹本家の戒律の中でプレイすることは困難を極めました。
コクーンの「かたくなる」を攻略できず、むしとりしょうねんとのバトルで30分を終えた時は本気で家出してやろうかと思いました。

コクーン

さて、約1年、営業職をしていた私の仕事は、顧客に契約してもらい、入金してもらうことでした。
マネージャー職になってからはいかに成果を最大化させ、効率性を上げるか試行錯誤していました。

現在の僕は、文字通り全部一人でやる必要があります。それも海外の地で。
下記僕の業務内容を羅列しています。
・商品開発
・サプライヤー営業
・在庫管理
・物流の構築/管理
・加盟店獲得営業
・meta adなどのBtoBマーケティング
・SNSなどでのBtoCマーケティング
・カスタマーサクセス
・経理
・契約書づくり etc…
ほとんど休みなく1日12時間ぐらいは仕事(趣味)をしていますが、余裕でリソース不足です。

でも実はどうにかなっていて、この2ヶ月は非常に良い成果を上げることができました。
なぜなら、あらゆる顧客を仲間にできたからです。
まるで戦って、仲間になるプロセスを繰り返すポケモンゲームのように。

日本人だけでなく、マレーシア人やシンガポール人の顧客があれやこれやと人脈を繋いでくれます。ググってもわからなかった情報にリーチできたり、顧客が自走してくれて僕の業務負担になりそうなことを肩代わりしてくれたりで、助けられまくっています。

初期段階にも関わらず、やたらサービスを気に入ってくれるファンのような顧客作りができるかどうかで、サービスの立ち上げの成否が決まるのだと思います。

ポケモン図鑑をコンプリートする感覚で、様々なステークホルダーと関係性が構築できることがとっても楽しいです。
彼ら彼女らからもらったgiveを返せるよう、いいサービスにします。


泥臭さ

2010年W杯出場を決めた、ウズベキスタン戦の岡崎選手のゴールを覚えているサッカーファンは多いと思います。
GKに阻まれた跳ね返りを倒れ込みながら頭で捩じ込むゴールに、当時FWをしていた小学生の竹本少年は強烈に憧れました。
彼を象徴するのが「泥臭さ」です。

残念ながらサッカーの才能というか、運動の才能がなかった僕にとって、泥臭く、懸命にやることが唯一の生き残る術でした。

マレーシアに来る前、十分なリサーチ、「不」の見立て、戦略の検討をしていましたが、day1から予想外のトラブルの連続でした。
そこで必要なのは、優れた思考力以上に、どうにかするという「気概」「粘り強さ」「泥臭さ」「胆力」です。
どうにかするために、文字通りあらゆる可能性にアクションして、検証して、100通りのうちの1を見つけ、また困難にぶつかったらどうにかする、というサイクルを永遠とやり続けます。

こればかりは20年のサッカー人生が粘りそのものだったので、今の僕には泥臭さが標準装備されているので助かりました。

まだ何一つ成し遂げていないので、ここから本当の事業開発の戦いが始まります。
資金ショートとの追いかけっこ、東南アジアならではのトラブル、、、予想もできない困難が待ち受けているのだろうと思います。

本当のピンチに陥った時に、人間の本性が顔を出します。
その時も泥臭く、どうにかしていく自分でありたいと思います。


久しぶりのnoteにはしゃいで長くなりました。
お付き合いいただきありがとうございました!
引き続き頑張ります!!!





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