【雑記】誇り高きスチャラカ


もうすぐ30代になる我が家の長女。まぁ誰もが知る大手勤務ではあるがプロのスチャラカである。ただこのプロスチャラカ道は本人が望んで手に入れたプロスチャラカ道であるので【適切な修正方法がわからない】ので困っている。
長女はエンタメ業に憧れがあり幼き頃は日々ダンスレッスンとか通って未来を探していた。一貫校だったの演劇に目覚め日々ダンスレッスンや演劇に夢中の青春だった。
転機は大学受験。
当初はあの名門芸術学部に推薦でという選択肢もあった。
ここで悩む。今思うとこれは私が悪い気がするが
①名門に進んで約4年で勝負してみる。
②名門にはいかず安定就職をしつつ、芸事を続ける。

という選択肢を考えさせた。
これは残念ながらビジュアルが平凡な我が子が名門の中で生き残れない可能性も感じていたので親として思っての選択肢だった。

長女は悩みに悩み②を選択。
大学で演劇サークルに入るが、当然だが本気でやってきた長女は同学年だけでなくサークル自体でも優秀な存在で入部直後からずーっと主役級の配役で頑張っていたが当人はその状況に絶望していたようで外部のアングラ白塗りタイツの劇団に入りたいって相談されたり(父OK、母激怒)本気でやりたいんだが周りは違うっていうことに苦しんでいた。
結果、彼女はある日「話がある」と言ってきた。
「色々考えたんだが、もう出役は辞めて観る側になろうと思う」
実はサークルのメンバーは卒業後、ほぼ就職せず劇団に入ったり作ったり。
長女はOBも含め誘われまくっていたようだが
「絶対に一生後悔する底辺活動になるし、そんなの嫌だ
やるなら本気でやれる尊敬出来る素晴らしい技術の役者がいる場所だけ」
と、大学サークル連中とは卒業後は距離をおいている。
ただ残念だけど全員長女の予想通り今も底辺劇団員らしい。
そして彼女は言った。
「これから何か見つかるまで、ずーっと適当に好きなことを適当に好きなようにやれるスチャラカな生活をしたいと思うけど良い?」
だった。
「まぁちゃんと仕事して生活費入れてくれれば自由にしな」と言ったのだが、今日現在プロのスチャラカは宣言通りスチャラカ道を極めている。
「お前、子供部屋おばさんって知ってるか?」
と言えば
「ちゃんと仕事しているし生活費入れているし、子供部屋おばさんではない、実家に住み続けてるおばさんになった元子供だ」と言うし(笑)
権利は主張するが義務も果たす。
そして困ったことにPCスキルも勤務先で優遇されるレベル。
オンは評価対象っぽいがオフは。。。

誇り高きスチャラカは実は手におえないって言う話。
そして【やり切った】でなく、道半ばで夢から目覚めると抜け殻というか次を見つけるまでウォーキング(デッドではなく)スチャラカになる。
何か見つかれば良いなぁと思ってはいるが、そうなのか?事実は不明だったりする。


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