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薄情屋遊冶郎
2020年3月18日 11:54
今はただ、俺の目に映る君の表情が、濁らなければそれでいい立ち尽くす夜は、どこまでも広く、ただ長い無音の闇に吹く紫煙は、立ち上りて行く先を知らない打ち尽くす度、猛る心を蠢く老木の枯れ枝が嘲笑い声にもならない叫びは遠く掻き消されるそういう夜を、ただ惑う骨脈、蠢動、嗤う末節眼前には枯木影は無様警告の音叉白骨は重く肉は爆ぜ関節は軋み風は遮る沈黙は止まず草木は唄わず星