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愚痴を「前に進むエネルギー」に変える

自分で会社をやるようになって起きた変化があります。

それは「愚痴を言わなくなった」ということです。

会社員時代はやっぱり愚痴をよく言っていました。会社が終わってから同僚と居酒屋で会社の不満を言ったり、上司の対応に文句を言ったり。「納得いかない」「これはおかしい」とよくグダグダ管を巻いていました。

Twitterでも(オモテ垢で言うと上司に呼び出されるので)裏アカを作って「あれはおかしい!」「これはおかしい!」みたいに(実際はもっとひどい感じで)書いていました。

でも独立してからは、ピタッと愚痴はなくなりました。

まあ、当然ですよね。自分で会社をやっているので、会社の愚痴というのはそもそも言えないですし、言ったところでブーメランで返ってくるだけ。全部自分の責任になったことで愚痴を言う余地がなくなった。これはこれで大変なことではあるけれど、潔いことでもあります。

愚痴として発散させず、エネルギーに変える

じゃあネガティブな感情はまったくなくなったかといえば、そうではありません。

やっぱり人間生きていれば「理不尽だな」と思うことはあります。不満や納得いかないことはいろいろある。

会社員時代は、そういうネガティブな感情は「愚痴」にして発散していたのですが、最近は「そうやって発散してしまってはもったいないかも」と思うようになりました。「文句を言ったところで別に得することもないんだよな」と思うようになった。

じゃあどうするのかというと、ネガティブな感情は発散せず、うちに溜めておくわけです。すると、いつしかそれは熟成して「前向きのエネルギー」に変わったりします。

「これおかしいだろ!」「なんでこうなんだよ!」と思っても、それを発散させずにグッとこらえておく。するとそれが「前向きの推進力」に変わる。「もっとがんばろう」とか「絶対負けないぞ」みたいな気持ちに変わっていくんです。

心理学的に正しいのかわからないのでみんなにオススメするわけではないですが、ぼくは最近わりとこのやり方でやる気を出していたりします。

愚痴は何も産まないエンターテインメント

「愚痴」ってエンターテイメントだと思うんです。

最近は大人数で飲みに行くのができないので、みんなも愚痴る機会は少ないかもしれないですが、やっぱり何人かで集まって会社の文句を言ったり、上司の悪口を言ったり、世の中を憂えたりすると楽しいですよね。スッキリして、発散できて、次の日にまたがんばれたりする。

もちろんそういうことはあってもいいと思うのですが、独立してビジネスモードになっているぼくからすると「ちょっとそれじゃもったいない」みたいに思うわけです。

ネガティブかもしれないけれど、せっかくエネルギーが生まれたんです。それをしばらく貯めておいて「なにくそ根性」みたいなものに変換してビジネスに振り向ける。すると「前に進む燃料」として有効活用できます。

どうしても生きていると、ネガティブなエネルギーって出てきてしまいます。どんなにポジティブに生きようと思っても、ネガティブな思いは出てくる。

そのときに心の中にちょっとした「変換装置」を備え付けておくと、原子力で電気を作るみたいに、ネガティブなエネルギーを前向きの推進力に変えることができたりします。

ネガティブエネルギーは「本音」なので有効活用する

しかもネガティブな思いというのは絶対に「本音」です。で、けっこう強かったりもします。

なのでそのパワーを無駄にしてはもったいない。せっかくのパワーをエンターテイメントにして発散してしまってはもったいないんです。

「ネガティブな思いをエネルギーにするなんてどうなの?」と思う人もいるでしょう。「そんなのイヤだな」「気持ち悪いな」と思う人もいるかもしれない。

でも、歴史を振り返ると、ネガティブから生まれた偉業ってけっこうあるんじゃないかな、とも思うんですよね。わかんないですけど。

偉人の中にも「あいつには絶対負けたくない」とか「悔しくてこれをやってやった」とか、そうやって偉業を成し遂げた人も多いんじゃないか。

そう考えると、たとえきっかけはネガティブなものであっても、それが前向きの推進力に変わって、世の中に貢献できたり、ビジネスが前に進んだりすれば、結果的にいいんじゃないかとも思ったりするわけです。

ということで、愚痴は発散させずに我慢しておくと「前向きなエネルギー」に変わることもあるかもよ、という話でした。

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