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「会社」にすることを決意しました。

今日はあんまり多くの人に向けて書いてないです。自分の記録として。あと、関係者が見てくださったらうれしいなーという感じで書きます。

ぼくがつくった会社「WORDS」を(登記簿上だけでなく)ちゃんと「会社」にしていこうと決意した話です。 

ぼくは独立当初、ある程度は一人で仕事をしていこうと思っていました。 

……というのも、 もともとマイペースな性格ですし、人に合わせたり、人に振り回されたりするのが、 あまり好きではないからです。 

コンテンツの質に関しても、結構こだわりは強いほうだろうな、と思っていました。なので人に任せることは難しいだろうなーと思っていました。

ただそんな思いとは裏腹に「一人で仕事をしていくというのは無理だぞ」ということに早々に気づきました。

すぐにキャパオーバーになった

独立当初のフリーランスというのは、たいてい仕事を選ぶ立場にはありません。実際にはあるのですが、どうしても不安が勝ってしまうんです。新しい仕事のお話をいただいたら、どんどん受けていました。当然、締め切りが重なることも増えてきて、すぐに「いっぱいいっぱい」になりました。

ひとりでこなしきれない仕事については、誰かに作業の一部をお願いするようになりました。もちろんクオリティを落とさずに最終的なディレクションなぼくのほうでやるのですが、、、これが案外うまくいきました。

仕事を任せたとしても「いいアウトプット」ができるよう試行錯誤する中で、むしろ「あれ? 一人で仕事なんてできないぞ……」と思い始めました。

当時は「こだわりの職人」にあこがれていました。

情熱大陸に出てくる陶芸家のように一人で黙々と作業をして1日を終える。自分が納得いくまで仕事を突き詰めて孤高の存在になる。「そういうの、カッコいいなあ」と思っていたのですが、半年もたたないうちに「自分には端から無理だな」と気づかされたんです。

自分がやらなかったから『メモの魔力』はヒットした

任せた方がむしろうまくいく、ということにも気づきました。

そもそもフリーランスが受ける仕事というのは、0から100まで自分の思いどおりにやるなんてことは無理です。

出版社の編集者から仕事を受けたら、文章のライティングまでは携われますが、その後の表紙デザインのディレクションや、 タイトル決めや売り方などはお任せすることになります。

たとえば『メモの魔力』という本は、関係者なので代表作のように宣伝させていただいていますが(ありがとうございます!)、すでに文字おこしの原稿があり、それをぼくのほうである程度整え、ざっくりと構成しただけ

その後、著者の前田裕二さんが怒涛の加筆で文章に命を吹き込みました。編集者の箕輪さんが絶妙のセンスで本にパッケージし、誰にもマネできない売り方で広めていった。そうしてヒットに至ったのがあの本です。なので、ぼくの手柄でもなんでもないわけです。

この一件で決定的にこう思いました。

「なるほど! 任せたほうがうまくいくんだな!」と。

おそらくぼくがぜんぶやっていたら『メモの魔力』というタイトルはつけなかったでしょう。ハリポタのようなファンタジックな表紙にもしなかったと思います。でも、それがみんなの心をつかんであれほど売れていった。

出版社時代は、企画から完成までぜんぶに携わりたいと思っていました。そして「そのほうがうまくいくんだ」と思いこんでいました。しかし「0から100まで自分がやれば、うまくいく」なんていうのはまったくのエゴであり、自己過信のなせるわざであり、幻想だったわけです。

そもそも仕事はひとりでできるものではない

任せるほうがうまくいく。

そこに気づいたと同時に「そもそも仕事というものは一人でできるものではないんだな」ということも独立してあらためて思い知らされました。

独立後、「チームを作ろう」とか「会社を作ろう」という強い意識があったわけではありませんでした。でも結果的に人におまかせすることがふえてきて、気づけばチームの輪のなかに入っていた。というか、チームがなくては何もできないことに気づいたのです。

2021年、WORDSは初めて正社員を迎えました。

正社員は「人生を背負わなければいけない」イメージがあったので二の足を踏んでいたのですが、やっと決意しました。(後戻りできない感……!)

せっかくなので、WORDSの記念すべきひとりめの社員を紹介させてください。

豊福未波さんといいます。1998年生まれ、福岡県出身。

早稲田大学社会科学部卒業後、出版社の書籍マーケティングの部門で営業・編集を経験して、このたびWORDSに合流してくれることになりました。

実は彼女は、大学4年のときからインターンとしてたまに手伝ってくれていて、田端信太郎さんの『これからの会社員の教科書』や拙著『書くのがしんどい』の編集サポートもしてくれていました。

センスもあるし、きちっと仕事をこなしてくれる。おまけにめちゃくちゃ運のよさそうな名前なので(実際、運がいいそうです)ので、今回お願いして入社してもらったというわけです。

※早速noteも書いているようなので、読んでやってください!

さらに副業ですが、お2人の優秀な方にもお手伝いしてもらっています。

ひとりめは藤井みささんです。

東京出身で、早稲田大学法学部卒業後、JR東日本に入社。常磐線・土浦駅駅員、車掌を経験(すごい経歴!)。

その後、枻出版社に転職し編集の世界へ。ウェブ制作会社、スタートアップ・ベンチャーでの新規メディア立ち上げを経て、現在は朝日新聞社「4years.」で編集・ライティング・撮影等コンテンツ制作全般に関わられています。

WORDSでは主にRICHKAさんの顧問編集者のひとりとして活躍していただいてます。藤井さんは百戦錬磨の編集者・ライターなので記事を書くのがめちゃ早くて、しかも質が高いのですごく助かっています。

ぼくは本の編集者出身なので文字おこし原稿がないと原稿をつくれないのですが、彼女は取材をした数十分、数時間後には文章を編み上げているので、いつもすげえなと思っています。

もうおひとりは、佐藤沙弥さんです。

新潟市出身で、京都大学経済学部卒業後、国内独立系コンサルティングファームの「コーポレイトディレクション(CDI)」に入社。ネットベンチャーや流通・小売業などを中心に、新規事業立案、事業再生支援、マーケティング戦略立案などのプロジェクトに従事しています。(頭よさそう。)

佐藤さんもちょうど副業で経営者のnote執筆を手伝っているときに、たまたまぼくの「顧問編集者」という活動をツイッターで知って、声をかけてきてくれました。

コンサルタントの知見をいかして、WORDSの構想や顧問編集者自体のコンテンツ監修、型化・マニュアル化も手伝ってもらっています。今後は、顧問編集者としての活動もお願いしたいです。

あと、これもスペシャルなことなのですが、、

WORDS自体の顧問編集者を柿内さんにお願いすることになりました。立場的には「アドバイザー」になります。

柿内さんといえば、言わずと知れた超有名編集者。『嫌われる勇気』や『漫画 君たちはどう生きるか』などミリオンを連発するような異次元の編集者です。

その柿内さんに顧問編集者およびWORDSの活動を外から見てもらい、気づいたことを指摘してもらったり、コンテンツを客観的な視点で見てもらいたいと思っています。 (WORDS、最強すぎる。)

小さな小さな「会社」になったWORDSを今後ともよろしくお願いいたします

他にも、経営全体の方針はことあるごとにすがけんさんにアドバイスしてもらっていますし、岡田さんにはおもしろい人をいろいろ紹介していただいたりします。他にもコルクの佐渡島さんとかGOの三浦さんとか当然ながら箕輪さんとかデザイン面ではロゴやサイトをつくってくれたNASUの前田さんとか経営者のアイコンなどをつくってくれてる妻の入月まゆとか……(ちょっと全員ご紹介しきれずすみません)いろんな人に力をもらっています。本当にありがとうございます。

本当に小さい小さいレベルですが、 やっと名実ともに「会社」になりました。まだまだWORDSは「竹村の会社」というイメージが大きいと思いますが、すぐに「みんなのWORDS」になると思います。そしてご依頼いただいている方の問題をバンバン解決して、少しでも世の中に貢献できるような会社になりたいと思っています。

 ちょっとずつパワーアップしている(はずの)2021年のWORDS。引き続きよろしくお願いいたします。


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