タイトル:企業変革のジレンマ
著者:宇田川 元一
出版社:日本経済新聞出版
序章
第1章 あなたの会社で今、起きていること
本書では、既存の企業変革論との視点の違いを以下のようにまとめています。
第2章 企業変革に必要な4つのプロセス
第3章 構造的無能化はなぜ起きるのか
第4章 企業変革に必要な3つの論点
第5章 「わからない」壁を乗り越える 組織の「多義性」を理解する
第6章 「進まない」壁を乗り越える 組織の「複雑性」に挑む
第7章 「変わらない」壁を乗り越える 組織の「自発性」を育む
第8章 企業変革を推進し、支援する
感想
経営層からメンバーまでが「対話」を通じて経営する力を取り戻していくプロセスが変革であり、変革の支援者はファシリテータとなり「組織をケア」する視点が大事である、というのが本書の主張ですが、私にとっては納得感のある内容でした。「変革だ」と言って組織を捏ねくり回したり、現場にとっては的外れな施策を実行したりする会社の姿を何度も見てきました。それが嫌だったので、私自身は、トップダウンだけではなく、弱い繋がりを作って仲間を増やすことで変革を進めようと奮闘しています。その進め方は悪くはないと、思わせてくれる内容でした。