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TAKAZOの楽曲解説3 破天降臨 (太鼓公募2023)

皆さん、こんにちは、こんばんは。TAKAZOと申します。noteでは自身の楽曲解説をしていこうと思います。作った当時に自分がどんなことを考えていたのかを記録しておきたいと思ったのがnoteを始めたきっかけです。


今回は3回目ですね。続けることができてよかったです。さて、今回解説する曲は破天降臨です。


太鼓の達人 楽曲募集だドン!2023 、通称、太鼓公募2023に応募した楽曲です。結果から言いますと、残念ながら準佳作にも引っ掛かりませんでした。
このような結果となったいくつか原因はあると推測しているのですが、曲としては過去最高の出来だと思っています。是非聴いてみてください。





この曲ができたきっかけは?

太鼓の達人にマッチする曲で勝負がしたいと思っていました。ただ音ゲーらしさ全開の曲では厳しいうえに、自分が音ゲーらしい曲では周りから抜けられるわけがない。そこでどんな曲を作ろうかと考えていたら、思い浮かんだのは和ロックでした。この曲を思いついたのは前回の公募が終わった直後です。展開はすぐに浮かんで、この曲の概形ができるのには時間はかかりませんでした。ただ、高3だったこともあって形にしたのは国立前期の受験がおわってからでした。

楽曲コメント

左上の数字はBPMです。これを倍取りするんです。速い。速すぎる。自分の考えた曲の展開をすべて導入するには、このテンポ以上がmustでした。これでも2分40秒でグレーゾーンですが。長い。長すぎる。速さと長さがこれでは遊ぶ曲として不向きだと思われても仕方がありませんね。

曲名は最初は「降臨」でした。しかし、それだけでは何か物足りないと感じ、どういう思考でその回路に至ったのかはわかりませんが、「破天」という語句を付け加えることにしました。天を破って降臨する、カッコよくないですか?ネーミングのセンスは正直あると思います。



ギター

ギターはかぁくん様という方にご依頼させていただきました。お忙しい中長い間付き合ってくださり、本当に感謝しております。細かいニュアンスにも対応してくださり、何よりすごく迫力のあるギターの演奏をしてくださりました。私自身ギターの知識がまったくなかった(バッキングとかガチで詰んでました)ので、すごくカッコいいアレンジをしてくださり、とても助かりました。(アレンジして頂いた箇所は沢山あるのですが、後に適宜ピックアップして紹介させていただきます。)かぁくん様がいらっしゃらなければ、私の作りたかった理想の形にはできなかったと思います。



楽曲解説

イントロ

最初はもうちょっと長めでいこうと思っていました。徐々に盛り上げていこうと。ただ、実際最初に想定していたイントロだと尺をオーバーしてしまうんですよね。そこで、戦闘BGMの導入みたいなイントロになりました。
実際想定したものよりも良くなったと思います。ストリングスを前面に押し出せたのが一番良かったです。この曲のメインは和ロックでありながら、ストリングスも輝かせたかったので、最初にストリングスの印象を与えられるのは構成として良かったと思います。また、後ろでなっている琴と三味線の和楽器類も良い感じにアピールできていると思います。総じて、この曲の主題を伝えることができる良いイントロだと思います。ちなみに最後のギターの動いている箇所はかぁくん様のアレンジです。


Aメロ

ギター→尺八→ストリングスと、主役パートがコロコロと変わります。トランジションがすごく上手くいったと感じています。後に紹介させていただくMIX師のYuruC様のおかげでもありますね。楽器がたくさん入り混じるパートなので。ついでに、Bメロ前のギターのバッキングのかぁくん様のアレンジはとても気に入っています。


Bメロ

ストリングスパートです。途中に入っている琴の部分はpoxei◆DOONを意識しました。強いていえばなんですけど、BPMが速いのでストリングスが動きすぎというか、少し違和感がある気はほんの少ししますね。迫力の面からみても、少し足りない気はします。それでも、このパートはこれがベストだったと思います。BPMは尺の都合上低くできませんでしたし。あと次のパートへの繋ぎで使う、音が上がり下がりしながら降りてくやつ、あれは結構好きです。百龍夜行でも使いました。これからも多用すると思います。便利。(正式名称とかあれば教えてください)


Cメロ?(サビ前まで)

尺八→琴ときて、ストリングス、ギター追加でサビまで持っていくパートですね。このパートもトランジションが我ながらとても良いと感じてます。違和感なくストリングスのパートに一瞬で持っていけたのが良いですね。
サビ前のギターの部分の伸ばしている部分はかぁくん様のアレンジでした。元々は伸ばしてすらなく、ストリングスと同じ動き方をしていました。元々よりギターが生きていて、とても良いアレンジだと思いました。音源を聴いた時はうおおおおおってなりましたね。


サビ

ギターが主役のパートです。和のイメージを保つためというのと、ギターが単体でずっとメインを張り続けるのはコンセプトに合わないかなと思ったので尺八も鳴っています。


Dメロ?(サビ間の間奏)

ここでは尺八が抜けてギター単体でメインを張ってもらいます。かぁくん様のお陰でこのパートもとてもカッコいいサウンドに仕上がったなと思っております。そしてホルンやライザーサウンドを使って盛り上げてラスサビに繋げます。琴を使ったトランジションを添えて。


ラスサビ~終了まで

転調します。尺八をなくしたり、琴が入ったり、ギターの旋律が変わったり(アレンジにより変えてもらった)と、意外と変化しています。ストリングスやホルンによる盛り上げもうまくいったと思います。そして目まぐるしく主旋律の楽器が変わりながら、疾走感を保ちつつ最後まで走り抜けます。それぞれの楽器を改めて主張できる、ここの怒涛の展開は我ながら素晴らしいと思います。


MIX

MIXはYuruC様という方にご依頼させていただきました。
YuruC(ゆるし)(@YuruC0528)さん / X (twitter.com)

色々な楽器が入り混じっており、あまり参考となる曲がないような、難しいMIXだったと思うのですが、修正にまで真摯に対応してくださり、短い期間内で細かいニュアンスにも対応してくださりました。YuruC様がいらっしゃらなければ、ごちゃごちゃしていて聞けないような仕上がりになってしまっていたと思います。ありがとうございました。


イラスト

生成AIを使いました。現在は権利関係で問題になっているのを頻繁に見かけますが、当時はまだAIイラストの完成度が高くなかった気がします。手でラーメンを食べる、ゲーミングチ〇ポ華道部などが話題となっていたような。

僕もそうでしたが、バイトができない学生などお金に困っている作曲者にとっては生成AIはありがたい存在ではあるかなとは思います。ですが、勝手に学習されて困っている絵師様のことを考えるとなかなか使いづらいですね。僕もできる限りは使いたくないですし、学習元が怪しいものは使いません。(個人的にはAI絵はよく見なくてもパッと見でAIってわかるぐらいなら使ってもいいかなとは思っています。)
学習元がクリーンなAIや、生成AIに対する法整備が整うことを望んでいます。知らないだけかもしれませんがね。その部分は学ばなければいけないことだと思います。


イラストとしては得体のしれない異形の強者感があってとても良いと思っております。AIによる不完全さもまた、味があります。

こういう人物が出ておらず、手描き系ではなくCG系?みたいなのはAIを使用したいなとは思ってしまいます。


最後に、触れてこなかった課題点や感想など

課題点は最初にも触れましたが、速さと長さですね。譜面を想定してシミュレーションしてみた結果、1713コンボになりましたからね。AC収録最高コンボ数のプレリュードの1423コンボよりも多いことはもちろん、ヒプノシスマイクの1608コンボよりも多いのはヤバすぎます。

太鼓の達人のコンセプトに合致することを考えるあまり、音ゲーへの適合度がかなり悪くなってしまったことが一番の課題だと思います。とはいえ、展開だったり、キャッチーなフレーズだったりという部分では確実に成長していると思います。成長を感じつつ、課題を解決し、なんとか次の太鼓公募では結果を出したいですね。

少し逸れますが、私は今まで高校受験の失敗、県大会を懸けた部活の大会での失敗、楽曲公募、現役時代の大学受験など、なかなか結果が出せずに失敗ばかりで悔しい思いをしてきました。まあ、多くのことにチャレンジしていたので自分で首を絞めていたわけなんですけど、それでも悔しいものは悔しいです。苦しいものは苦しいです。もがき苦しむ日々だったのですが、今年の3月、第一志望校としていた筑波大学に運良く一浪で合格することができました。ここで私は初めて人生が変わる成功を手にしたというわけです。最高の自信となりました。人生が追い風に変わった気がします。新生活のスタート、作曲環境の変化(メイン音源のエレクトーンが使えなくなりそう)などで、今後どうなるかはわかりませんが、この勢いのまま太鼓公募にも挑戦したいなと思っております。もし失敗しても、今回の成功のおかげで立ち上がることができると思います。また、太鼓公募に限らず、今後も挑戦を続けていきたいと思います。

また、今回も力強い助っ人の方に協力していただき、改めて人との交流の大切さについても学べたと思います。相手のことを考えた気持ちの良いやりとりを誰に対してもできるようにし、人脈を広げていけるように努めようと思います。


もしこの記事を読んでTAKAZOに興味を持ったよって方がいれば、大変励みになるので、是非各SNSのフォローをよろしくお願いします。

  リンクがまとめてあります→ https://lit.link/04takazo04

それではまた次回!

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