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社内起業家が見につけるべき圧倒的行動力!

 社内起業をする際は何よりも行動力が大切だ。僕だけではなく行動力が大事だと言っている人は世の中にたくさんいる。ただ社内では、考えずに行動して失敗している人を見かけないだろうか。本当に行動力は最重要なのだろうか。

1.行動力が必要な理由

 新規事業は、当然ながら誰も次のアクションの正解を知らない。何回か事業立ち上げを行った人なら、ある程度予想がつくのだけれど、そんな人は社内にたくさんいないはずだ。だから、とにかく前進し壁に当たれば次の道を探し一歩前に出る、これが大切になってくる。

 そして、事業とは様々な分野の集合体だ。会社方針、事業企画/計画、予算進捗、売上計画、ブランディング、マーケティング、営業、技術開発、システム開発、知財、チームビルディングなど。全て合わせて事業だ。

 新規事業の立ち上げはそれら全てを一人で把握・指示する必要がある。ブランディングを変えれば、営業先も変わり、システム開発の内容も変わり、売上も変わっていく。全てが連動しているので、複数人でやっていると同じ向きを向けなくなり、品質は落ち、チームは崩壊していく。

 先が見えないけれどやることはたくさんある。だから、そもそも行動力がなくては成立しない。一つひとつの決断に毎回半日悩んでいたら、何年あっても足りないし、そんなに待てる会社はない。

 圧倒的な行動力が必要だ。

2.具体的な行動力の例

 僕の事例で恐縮だけど、どれくらい行動すべきかについて説明する。

 僕は、システム開発をしたことがなかった。事業を企画する前までは、PCのスペック表を見ても何が何を示しているのかさっぱり分からない。普通に使えればいいよ、って感じの一般人レベル。その状態から以下のプロセスを1人で行った。

 まず、RFP(提案依頼書:どんなシステムを作って欲しいかを具体的に記したもの)を書いた。そして、システム会社を5社探し出しコンペを開き、Appで1社を選定。他に画面デザイン1社、インフラ/セキュリティ1社を選定し、知財に関しては特許事務所を新規に見つけてきて直接アポを取り特許、商標出願。営業としては展示会に出展するなどで、1社顧客を獲得。新技術が肝だったので、社内では技術深化を行い、新たに5名をチームに入れた。

 ここまで6ヶ月。

 それからシステム開発を行い、Webサイトを開設し、特許の海外出願を行い、チーム人数は10名になり、計画通りローンチした。同時にプレスリリース。メディアへの説明も行っており、これまで専門誌4誌取り上げてくれている。

 ここまで+6ヶ月。

 1年で何もないところから、ローンチまで1年で行った。本当に何もないところから1人で(正確には上司と2人でやっているが、上司は社内調整や資金調達を行う役で、オペレーションとしてはほぼ1人)。そして、これは僕の業務の1/2に当たる。

 僕は、技術開発とプロジェクトマネジメント以外全て専門外だったけれどこのようにして事業開発が出来た。そのために大量の本を読んだし、たくさんの人に教えてもらった。もちろん専門家の力を借りた。それじゃあ自分でやってないじゃん!なんてことにはならない。野菜を作ったことがないなら一人前の料理家にはなれないなんてはずがない。野菜つくりは農家さんに任せるけれど、ちゃんと農家の人と話が出来て、お互いの立場から対等に話が出来ればそれでいい。

 それは専門外だから…そうして思考を放棄してはならない。行動を止めてはいけない。苦しいくらい行動する。それが唯一の答えに近づく方法となる。

3.行動力はあるけどカラ回っている人の特徴

 時々行動力だけはある人を見かける。そういう人たちは、人の意見を受け入れられない人である場合が多い。自分の考えのみに従って行動し、周りがついてこないため、一人で爆死する。人の言葉の上辺だけを理解して、判断して、行動する。そういう人は大量の本や専門家の人の意見を聞きにいかない。自分の意見をぶつけて修正をしない。そういう人は大体、目を輝かせて平凡な提案書を持ってくる。

4.行動力をつけるには

 行動力を付けることにテクニックは存在しない。あえて言うならば、毎日出来ることを出来るだけやる、ということになる。24時間をどう使うかはその人の裁量の範囲だ。食事の時間を10分ずつ縮めて30分創出するとか、趣味を一時中断するとか、休日を返上するとか、基本はそうして起業に使える時間を増やすしかない。そして、少しでも前に進みたいので、謎の悩みの時間は作らない。

 そう言いつつも一応僕のお勧めの行動力強化方法を以下に記そう。

✓宣言をする。                           ✓決断は10秒で。                          ✓課題は後回しにしない。                      ✓今日出来ることは今日やる。                    ✓めんどくさいことから逃げない。                  ✓成功後の自分を思い描く。

 最後の、成功後の自分を思い描くのは、大切だと思っている。例えば、このプロジェクトが終われば僕はこれを引っ提げて各地でプレゼンをするとか。皆が、褒めてくれるとか。表彰される。昇進する。モテる。何でもいい。終わった後の自分を妄想して、眠りにつく。そして、いつかプロジェクトが終わる。その時、自分の思い描いていた場所に立っているはずだ。きついときはそうして、歯を食いしばって立っていることが重要だったりする。

 自分で書いていて分かったのだけれど、行動力を手にするのは簡単ではない。でも、身につく力でもある。さぁ一緒に頑張ろう。行動した先には、とても充実した毎日が待っているから。



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