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経費について

小売業においては”販売費及び一般管理費”略して”販管費”とか呼びます。この経費をかけないと売上はつくれないしムダに使うと利益が減ってしまう。現場のスタッフでも経費について最低限の知識は持っておきたいところです。

費用についてWikipediaで調べてみました。経済活動に伴って支払う金銭。当然皆さんが受け取るお給料もこの経費(販管費)に含まれます。

で。この経費には大きくふたつの種類があってそれぞれを分けて考える必要があります。

一つ目は”固定費”。たとえ今月の売上が0円だったとしても容赦なくかかる費用。それが固定費です。完全出来高制で売上と給与が連動している会社がもしあれば人件費も変動費になるけどそういう会社ってあまり聞かないのでここでは人件費・家賃(・広告宣伝費)は固定費の中でも多くを占める(ことが小売業では一般的)と覚えましょう。

電気代とか消耗品費とか他にも固定費はたくさんあるのですが消しゴムを最後まで使う。とか電気をこまめに消す。みたいな施策って経費コントロールの中で十分な効果を出すのが難しいんですね。超大企業は別として。

この固定費に含まれる経費は”高”でみるようにします。

前期は家賃が1,000万だったけど大家さんと交渉して900万になりました。

全店舗で蛍光灯3本減らしたら電気代・消耗品費が100万安くなりました。

↑この二つの施策は同じ効果といえるわけです。減った”高”がおなじなので。

もうひとつは”変動費”。売上に比例して増えたり・減ったりする費用。

小売りの場合最大の変動費は”商品原価”であることが一般的だけど商品原価は販管費ではないので割愛。

販管費に含まれる変動費は決済費用など。例えばショッピングセンターに出店している場合は家賃も変動費になります。

インターネット通販の場合は配送や梱包資材。インターネット広告も変動費の性格に近いです。

この変動費に含まれる経費は”率”で見るようにします。

今年は昨年に比べて配送比率が3パーセントあがっている。

インターネット広告は売上の5%以内で運用する。

みたいな感じです。

この販管費率って何パーセントくらいが適正なのか?という疑問をお持ちになるかもしれませんがこれは商売の粗利体質によってことなります。粗利が高い業態ほど高い販管費にも耐えられます。同業他社で上場している会社があれば”株式会社〇〇 IR”と検索してください。決算資料に原価も販管費も載っているので知っておいて損はないです。

まとめるとこんな感じです。固定費と変動費 高と率 で分けましょう。


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