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あなたを突き動かすものはなんですか?

私はトラストコーチングスクール(通称TCS)というところでコーチングを学んでいます。
<公式サイト>
https://trustcoachingschool.com/

こちらのコーチコミュニティでは頻繁にコーチング関連の勉強会が開催されています。

2月10日に参加したのはTCS認定プロフェッショナルコーチの講師の方々が主催された「コア・ドライブ勉強会」。

コア・ドライブとは?

「コア・ドライブ」というのは、TCSを主催されている馬場啓介氏の著書「目標達成の神業」の中で使われている言葉で、”その人を突き動かすもの”です。

一生懸命取り組んでいるものがあるのなら、その取り組みへと自身を掻き立てる想いや熱意、信念、大事にしているものですね。

この「コア・ドライブ」をいつでも自在に引き出して活用できるのであれば、なんだって出来てしまうのではないか?と思えてしまいます。

しかし、現実にはそこにアクセスするのが難しい。

努力のための適切な行動をいともたやすくできるときと、そうではないときと、自分の内面のなにがどう違うのか?ということを探るために、今回の勉強会に申し込み参加をしました。


行動することが容易いときとそうでないときの違い

私が過去に、いともたやすく努力のための行動を苦も無く出来ていたものとして真っ先に思い出せることが3つあります。

  1. 18歳のときの大学受験勉強
    このときは人が変わったように勉強するようになりました。それまでほぼ皆無だった勉強時間は一日10時間~15時間は日常的に。しかも努力している感覚はほぼなく、当たり前に空気を吸うように勉強していました。おかげで現役では38しかなかった偏差値が3か月で70を超えて落ちなくなったのを思い出します。映画ビリギャルに近かったかも。あのような指導者はいませんでしたが。

  2. 27~29歳のときの合気道場通い
    合氣道はもっと幼い学生の頃から興味があった武道でした。というのも、運動神経が鈍く力も弱い私は、そんな運動神経が鈍い人間でも強くなれる”力を不要とする武術が合気道”というイメージからずっと興味を持っていたのです。そこから数年経過し、あるとき会社帰りに気軽に寄れる道場を見つけて見学してみたところ、それまでとは全く違う”力が要らない=強い”というのがどういう状態なのかを体感することとなり、その衝撃的な出会いのおかげでそのまま気の沼にハマり、はじめて約2年で初段を取得しました。

  3. 38歳のときの中国語の勉強
    私が中国へ渡ったのは37歳の頃でしたが、もう後戻りできない道を進んでいる自覚がありました。中国へやってきてまで中国語が使えないなどということはありえなかったため、家族の元で生活していてはダメだと感じて一人家を出て学習時間に充ててまで取り組むこととなりましたが、その結果、約1年の取り組みで望ましい結果を得ることが出来ました。

こうしたことを思い出しながら、当時の自分の内面を思い起こしてみると

2つの勉強方面で努力したことに共通していたのは”プライド”。とくに”バカにされてたまるか”というエゴのかたまりのようなプライド。

私はあんまり競争心をガツガツ表に出すようなタイプではありません。日々平々凡々に生きられればそれで充分で、競争社会を勝ち抜こうという野心はほぼ無い人間です。

それでも大学受験で頑張れたのは、学校では成績は下から数えた方が早い、というより基本的にビリかブービーが定位置でよくバカにされていたため、「さすがにもうこれ以上バカにされるのは御免だ」というプライドに火がついたからです。

中国語の勉強を頑張れたのもやはりプライドからで、「現地に住んでいて喋れないのはダメだし、帰国してから”アイツ中国に住んでいるくせして中国語も喋れないとかダメじゃん”と後ろ指さされたり陰口をたたかれることを想像したら我慢ならなくなったからです。

こうして赤裸々に語ると決して褒められた動機ではありませんが、私のように野心の無い人間が競争的環境で結果を出そうとするのであれば、このようにプライドを全面に押し出すしかないのかもしれません。

平々凡々に何事もなくひっそり暮らすのが好きとはいえ、人からバカにされるのだけは我慢ならない。それは私にとってはとっても大事なこと。もしかしたら命よりも大事なもの。

それとは対照的に、合氣道を頑張れたのは「気を究めた先に、自分の理想とする姿を垣間見れた」からです。

それまでは「力を入れた方が強い」という中でずっと生きてきたし、そう信じてきたところを「実はリラックスした方が精神的に強いだけでなく肉体的にも強い」ことを体感することになりました。それまでとは対照的な世界を体験した衝撃から、「これからはこういう世界で生きていきたい!」と強く思ったのです。そこには自分にとっての理想の姿がありました。

いずれは自分が師範として道場でも開こうかと思っていたくらいだったので、かなりガチガチ。道場が休みでも鍵はいつでも開いていたのでよく独り稽古をしていたものです。

これらが、今回の勉強会を通して私がアクセスできた、私のコアドライブの一部です。ほかにもたくさん要素はあるのかもしれませんが、プライドと理想の姿へのアクセスが”コア・ドライブ”に火を入れる鍵の一種であることに改めて気づけたのは収穫でした。

コア・ドライブへの鍵となりうる内面以外の要素

こうした内面だけでなく、自分ではコントロールは不能と思われる”周期(サイクル)の影響”にも気づけました。

上記の努力項目にはそれぞれ年齢も記載していますが、それらはなんと10年周期で発生していることにも気づきました。

前回のコア・ドライブ発動は私が38歳だったころ、今から10年前でした。そして今は48歳、もうすぐ49歳になります。

最初が18歳で、次が27~29歳で、その次が38歳で発動してきたので、今から1~2年というのは最新の発動期が訪れているのかもしれません。

自分にとっての大切な人のコア・ドライブはなにか?

勉強会のなかでは、自分にとってのコア・ドライブを考えるのはもちろんのこと、自分にとって大切な人にとってのコア・ドライブを考える時間と対話もありました。

コーチングは自分、そして自分にとっての大切な人を応援するためのコミュニケーションスキルなので、自分のことだけ考えて”はい、終わり”ではないのですよね。

ですので、私にとっての大切な人ととして、ひとり娘のコアドライブとはなんなのだろう?とはじめて考えてみました。

そしてようやくおぼろげながら浮かんできたことは、私以上に”興味のあることにしか気持ちが向かわない”ということだったのです。

そこから、これからどんな方向を目指して頑張ってもらうのか、ということを改めて考えてみて、娘本人も楽しく頑張れて、親の私も楽しめて、それだけでなく周りも巻き込めて楽しめるものはなにか、どんなことか?という視点で企画しはじめました。

ひとつは既に形になっています。もうひとつも浮かんできました。恐らくそのうち形になって公開できるものなので、公開できる形になったら何らかの手段で表に出す予定です。

コア・ドライブにアクセスしやすくするために

コア・ドライブにアクセスしやすくするために必要なこと、それは誰かとの”対話”です。

自分ひとりでうんうんと考え続けてもある程度出てきますが、人が目の前にいて、その人を相手に話すだけでもだいぶ出てくるようになります。

”誰か”という存在が鏡のようにいてくれるだけでも、自分の中の隠れた想いが次々と引き出されてきます。

そこには質問の技術とかは必要ではありません。コーチ役の人も特別何かいい質問をしてやろうとか力む必要もない。

ただ、目の前にいてクライアント役がぶつぶつ言っているのを見守っているだけで、クライアントからいろいろなことが出てきます。

コーチングでコーチに必要なのは、質問の技術以上にその存在そのものです。

そんなことを改めて感じることの出来た今回の勉強会は非常に意義のあるものでした。

最後に質問

あなたに今、必死に取り組んでいるものがあるのなら、その取り組みへと突き動かすものはなんですか?

また、必死に取り組みたいものがあるにもかかわらず、その取り組みに対する熱意が足りないのであれば、何が足りないと感じるのですか?

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