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光の啓示「第2章 運だめし!」

こんにちは、現在は世界初の新技法「ホログラムズコラージュ」のパイオニアとして活動しているTakayuki Hibinoと申します。


定期購読マガジン「光の啓示」では、1989年の夏、私がアート活動を始めたきっかけになった光の啓示から現在に至るまでの経験や出来事を記憶にある限り綴っていく実話です。

第2章 虹をあやつる!のつづき  運だめし!

バリ島の「光の啓示」から、もうすでに4年の月日が経っていた。

エアーブラシは、
誰に見せても恥ずかしくないほどの技術がついた。

ホログラムズコラージュもミックスドメディアなど
新しい技法もさらに開発してうまくいっている。

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でも、作品を売らなければ食べてはいけない。

しかし、美大をでたわけでもない、
独学で学んだ自称アーティストにとって
作品が売れるなんぞ夢のまた夢なのだ。

作品を売るためにはなにが必要なのだろうか。
4年間もくもくと描き続けてきた。
技術には自信がある。

なにが足りない。

そうだ、

足りないものはアーティストとしての証明だ。

美大卒業の他にアーティストとして
証明してもらうものはないのだろうか・・・・・。

こんな時には、本屋へGO。

当時はまだインターネットも全く普及していない時代。

アートの情報を得るには、本屋か図書館がいちばんだ。

いつものブックセンターへ
そこで、一冊の本に巡り合った。

表紙にアートコンペ特集なる文字が
たまたま目に入ってきた。

アートコンペ?
手にしたその本は、「公募ガイド」だった。

特集ページをみると、

いろんなアートコンペの参加の募集があった。
当時はアートコンペが盛んに行われていたのだ。

そんなのがあるのか。

グランプリ、大賞賞金100万円のコンペは毎月のようにあり、
中には賞金1000万円なんていう高額賞金のコンペもざらにあった。

ほとんどのアートコンペは、
若手アーティストや新人アーティスト発掘といううたい文句が多く、
それはいまでも変わらない。

入賞、入選すれば、少なからず、
アーティストとして対外的に認められたことになり、
個展やグループ展などを開催できる特典があるものがあった。

美大芸大を出てなくても、
アーティストとして認められることになるし、

個展もできる!賞金もゲットできる!

これだ、
これはいける!

アートコンペに挑戦してみよう。
それに、バリ島の「光の啓示」であのメッツセージが本当ならば、
アートコンペに挑戦してどうなるか?

それを確かめるにはいい方法かもしれない・・・・。

この4年間、
なんの疑いもなく「光の啓示」を信じてきた。

もし入賞でもしたら、

その啓示は間違いないことになる。

なによりアーティストの実力が証明される。
美大を卒業しなくても、
アーティストとしての証明をゲットできるのだ。

賞金もでる。
まさに一石二鳥、いや三鳥、
これを挑戦しない手はない。

アートコンペには現代絵画、オブジェ、デザイン、
伝統工芸などいろんなジャンルがあり、
主催者も企業、自治体、画壇など様々、
とにかく今ある作品や新たにオブジェなどの立体作品も
制作してコンペに挑戦してみよう。

思ったことは即行動!
さっそく公募ガイドを購入。


どのコンペに挑戦するのか調査を開始して

コンペに挑戦するのでした。


つづく

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