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自伝”光の啓示”「第3章 ナレンダー氏『インドでグループ展をしたいです』」

こんにちは、現在は世界初の新技法「ホログラムズコラージュ」のパイオニアとして活動しているTakayuki Hibinoと申します。

定期購読マガジン「光の啓示」では、1989年の夏、私がアート活動を始めたきっかけになった光の啓示から現在に至るまでの経験や出来事を記憶にある限り綴っていく実話です。

世界情勢が急激に変化していく中で、16歳からキビシイ世の中をサバイバルしてきた私の経験が少しでもあなたにお役に立てれば幸いです。

第3章 問題発生!のつづき 急展開!

留学をおえたナレンダーは、
新しい住み家も無事に見つかり引っ越しも終えた。

絵画の制作依頼も2点いただき、
アート活動も順調にスタートさせた。

私は制作のじゃまをしないように、
用がなければナレンダーの新居にはいかず、
連絡もひかえていた。

しかし、新居に移り1カ月もしない間に、
また相談があるので会おうとナレンダーは連絡をしてきた。

今度は何の相談だろうと、引越祝いを持って
ナレンダーのもとへ行ってみると、


ナレンダーはノリノリだった。

ナレンダー:タカさんビザと家ありがとうございました。私、すごくうれしいです。

私:無事に引っ越しできて運がいいよ、ナレンダーは。

ナレンダー:大丈夫と思っていました。タカはラッキーマンだからね。

私:ラッキーマン?おもしろいことをいうなナレンダー。ところで相談って何?

ナレンダー:タカさん私、インドでグループ展をしたいです。

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私:えっ、インドでグループ展?また急だな、どういうこと。

ナレンダー:日本のアーティストビザが取れたので、日本のアーティストとの交流展を来年にインドで開催したいです。

私:来年?ホントに?いやいやそれは無理でしょ。

ナレンダー:大丈夫です。できます

私は、まあ話だけでも聞いてあげようと、
私:で、来年の何月ごろにやろうと考えているの?

ナレンダー:来年の1月ごろです。そして、その後にロンドンとニューヨークにいきましょう。

私:はぁ?その後にロンドンとニューヨーク?

いやいや、インドでグループ展が終わってからなぜにロンドンとニューヨークへいくのだ、ナレンダー。

私:それ本気で言っているの?

ナレンダー:本気です。インドは暑いです。1月ごろはインドでは一番すごしやすい季節です。私一度インドに帰ってグループ展やいろいろなブッキングしてきます。

私:いやいや、また急にそんなこと言われても、日本の1月は真冬だし海外の展覧会を開催するには、すごく費用が必要だし、参加するアーティストたちも探さなければいけないし、急には無理でしょ?

ナレンダー:大丈夫です。インドのスポンサーは私が探します。日本のスポンサーはタカさんにお願いします。グループ展の参加アーティストは、私とタカさんと後は日本のアーティスト3人ぐらい探してください。

私:えっ?日本側のスポンサーやアーティスト探しは、私がするの?

ナレンダー:はい、お願いします。それで、インドへ帰るお金がありません。エアーチケットだけでいいのでお願いします。

どういうこと、エアーチケット代を嘘だろ!ナレンダー。

ナレンダー:お願いします。インドへ帰ったら必ず展覧会出来るようにします。

私:展覧会の場所とかはあるの?

ナレンダー:インドにはICCRギャラリーという国営のギャラリーがあるのでそこでやります。

そういえばバリ島から帰ってからは、海外はいってなかったな。アーティストとしての初の海外進出がインドでグループ展かぁ、これも自然の流れだとすれば実現するということだ。そう思った私は、

私:よし、インドでのグループ展挑戦してみるか!

ナレンダー:大丈夫です。うまくいきます。

まったくその自信はどこからくるのか、ナレンダー。
私:ところで展覧会の作品はあるの?

ナレンダー:明日から描きます。

私:えッ、ないの?

ナレンダー:大丈夫、できます。

ホントかよ、ナレンダー。
それにしてもそのポジティブシンキングはどこからでるのだろうか。
インド人の特有のものなのか。
ナレンダー自身のものなのか。

バリ島での「光の啓示」以前は、
究極のネガティブ派だった私、
しあしそれ以来、180度ポジティブ派になった。

それにしてもナレンダーのポジティブさは別次元。
見習わなければ。

そして、突拍子もないこのアイデアはどこからくるのだろう。

これも「光も啓示」のお導きなのか、
それとも、思考は実現するということなのか。

私:アーティストとしてインドで世界デビュー。やってみるか。

ナレンダー:そうです。みんな世界デビューします。

よし、トライしょう。
そうと決まれば、そく行動。

翌日から、インドでのグループ展開催のために動き出すのでした。


つづく


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