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自伝”光の啓示”「第3章 ロンドンへ」

こんにちは、現在は世界初の新技法「ホログラムズコラージュ」のパイオニアとして活動しているTakayuki Hibinoと申します。

定期購読マガジン「光の啓示」では、1989年の夏、私がアート活動を始めたきっかけになった光の啓示から現在に至るまでの経験や出来事を記憶にある限り綴っていく実話です。

世界情勢が急激に変化していく中で、16歳からきびしい世の中をサバイバルしてきた私の経験が少しでもあなたにお役に立てれば幸いです。

私のHPはこちら
http://takayuki-hibino.wixsite.com/takatyuki-hibino

第3章  悟りのつづき ロンドンへ

ロンドンは1週間滞在する予定だ。
空港についてまずはホテル探し、
ツアー旅行ならすべてツアー会社が手配してくれるが、
すべて自分でしなければならない。

体調管理も気をつけなければならない、
インドとの気温差は約20~30度もあるし
水や食事も注意しなければ、
インドでもお腹を壊し地獄を味わったように、
旅先で病気になるほどつまらないものはない。

ここ数カ月は、美味い食事もしていない、
これが最大のストレスだ、
しかし、残念なことにロンドンも料理がまずい。
地獄だ。

インドの展覧会が終わり、
他の参加アーティストたちと一緒に帰国しなかったのは、
インドだけではなくUK、Germany、USAの
印僑ネットワークを訪問する目的のためだ。
中国人の華僑、日本人の日僑があるようにインド人にも印僑がある。

ナレンダーはインドでもテルグ語を話す民族の
レディ家一族に属している。
このレディ家一族は世界中に散らばっているのだ。

ロンドンでは、その印僑の実業家GS氏に会うためだった。
ナレンダーは、日本からインドに戻ってアート活動を始める準備を
すでに初めているということだ。
しかもグローバルにアート活動を行おうとしているのだろう。
今回のUK、Germany、USAを回るのも、
そのためのネットワーク作りのためだ。

彼をみていると、つねにチャレンジしていく。
躊躇せず、何でもかんでもすぐ試していくのだ。
このナレンダーのアグレッシブな動きを見習い、
私も思ったことは即、行動ではあるが、
ナレンダーは異次元だ。
自由すぎる。

ナレンダーはアーティストとして
世界を相手に活動することが前提で行動している。


GS氏のランチパーティーに招待され、
ロンドン郊外の住宅地に向かった。
ホームパーティに招待されることは初めての経験
なにかドキドキする。

ナレンダーが私を紹介し、
インドの展覧会の報告や今後の活動を
一生懸命話していたところを見て、
特に英語は重要な役割をすると感じた。
もっと勉強せねば・・・・。

ナレンダーのロビー活動をみて、
アーティストが作品制作以外どのように活動するのか
いろいろ勉強になった。

その後は、ナショナルギャラリーや
現代アートを取り扱うギャラリーめぐりで
アート三昧の日々。
インドは混沌としていたが、
ロンドンはアートもファッションの洗練されている。
作品を作るのも楽しいが、観るのもたのしい。

アートの道に入らなければ、
いま、ここに居ることもなく、
普通では会えない人々との出会いもなく、
日本で仕事に追われ、家と会社の往復の日々を送り、
大した夢もなく、普通に暮らして狭い世界で
死んで行くことだろう。

なぜ、この世に生まれ、
なんのために生きているのか、

この道は毎日が新鮮で奥が深い。
それに自分の世界も比べられないほど広くなった。
先が見えない日々でサバイバルでもあるが、
生きていることを実感できる。

「光の啓示」いらい常に「なぜ?」から始まる。
そのおかげで、ものの見方も違っている。
アートを通して自分との会話をする時間がおおくなった。
アートは自分を見つめ、周りや社会を冷静にみるいい方法にもなる。
いまなぜここにいるのか?
いま世界で、社会でなにが起きているのか。
冷静にみる。
哲学的な思考にもなっていく。


2020年に入り、
なぜ、世界がこんな状況になっているのか。
私の思うには、この危機的状況を利用して
「惨事便乗型資本主義」(ショック・ドクトリ)に移行するのではないということだ。

「気をつけろ。」
と警告したい。

つづく

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