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自伝”光の啓示”「第4章 あと20メートルで死ぬ!in チベット」

こんにちは、現在は世界初の新技法「ホログラムズコラージュ」のパイオニアとして活動しているTakayuki Hibinoと申します。

定期購読マガジン「光の啓示」では、1989年の夏、私がアート活動を始めたきっかけになった光の啓示から現在に至るまでの経験や出来事を記憶にある限り綴っていく実話です。

世界情勢が急激に変化していく中で、16歳からきびしい世の中をサバイバルしてきた私の経験が少しでもあなたにお役に立てれば幸いです。

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http://takayuki-hibino.wixsite.com/takatyuki-hibino

第4章 身口意時輪具足曼荼羅のつづき あと20メートルで死ぬ!

ラサでの滞在は死と隣り合わせだ、
酸素が薄いせいもあって
ほんの10メートル走っただけで、
いきなり心臓の鼓動がバクバクと急激に早くなり、
あわててゆっくり歩くことになったり。

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就寝する時は、
深呼吸して呼吸を整えてから寝たり、
そして翌日、
朝に目が覚めると「生きていた!」と毎度安心する。
普通に寝るということができない。

おおげさなことと思うかもしれないが、
チベットにおとずれれば、
私の言っていることがわかるだろう。

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ラサから隣の山南市に行く途中に、
標高4980メートルのところにある湖まで来た時は、
もう少し上がろうとした私に、
「あと20メートル上がると、
死ぬリスクが極端に上がるから絶対に上がらないように。」
とガイドにくぎを刺された。

たった20メートルで死ぬかもしれないなんて、
「そんなバカな。」と思った。
普段の生活でそんなことはまずないからだ。
しかし、ここでは死ぬかもしれないのだ。

こればっかりはわからない。
油断は禁物。ここはガイドにしたがった。

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チベットに来て、一番に思ったことが、
この「死」についてだ。

この土地は、
この「死」と隣り合わせの場所と認識してから、
チベットのいろんな見方も変わっていった。

そんな場所で生まれ育てば、
自然になにかにすがりつきたくなる。
それが転生輪廻、チベット密教という
つまり死んでもまた生き返る。
宗教なったことが少しわってきた。

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朝目が覚めると、
ああ、今日も無事で生きていたと毎日思うのも、
ある意味、転生輪廻だろう。
毎日、「生かされている。」と感謝するようになる。

チベット密教徒が、
五体投地をしながらジョカンジを目指して
巡礼することも理解できる。
こんな不毛の地でも、
生きる喜びがある。

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ここには、ブランド物のバックやスーパーカーなど
いわゆる高級なものは一切必要なく、
見栄も虚勢を張る必要もないのだ。

生きるために最低限必要なものだけでいい。
自然と共生して、一生懸命生きるのみだ。

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曼荼羅を学ぶ目的でチベットに来たが、
学んだことは、生かされているといことだった。

人間のたくましさと自然のままで生き、
「生かされていることに感謝する。」

今後もいろんなことが起こり、
へこむこともあるだろう。
苦難が訪れたら、チベットのことを思い出し。
生かされていることに感謝しよう。

チベットの人々のように・・・・。
たくましく生きていこう。

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あなたも、いつかチベットに行く機会になった時は、
ゆっくり身体をならして高山病にならないように、
飛行機ではなく汽車で向かうことをお勧めする。

目的のチベット曼荼羅についても学ぶことができ、
少しばかり、生かされていることの
意味がわかったチベットの旅であった。


つづく

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