ただ読むだけじゃもったいない!最強の読書術【本レビュー】『読書脳』
「読書が好きですか?」
もし誰かにこう聞かれたとしたら、私は食い気味に「はい!!!」と答えます。
2歳の時に文字を覚えて以来、自分の力で情報を読むことで世界を知る魅力に取りつかれて40年。
すっかり活字中毒になった私は、子どもの頃はファンタジーを、大人になってからは自己啓発書を中心に、通勤電車でお風呂でベッドの中で、常に本を身近に置いて読んでいます。
だから、読書は大好き。
ページをめくり、新しい世界のことを知ることが三度の飯より好き。
なのになぜ、あんなにたくさんの本を読んだのに、「あぁ楽しかった」だけであんまり内容を覚えてないんだろう?
「読書量と収入は比例する」とよく言われるのに、私は今ぱっとしない状態なんだろう?
その答え、本書を読んで深く納得しました。
そう、私は「大量のインプットをする」けれど、「アウトプットに関してはほぼ0」という、ただのインプット過多の読書好きだったのです。
この、精神科医・樺沢紫苑先生の著作『読書脳』(サンマーク出版)より、「インプットしかしていない読書好き」が、「インプット+アウトプットで最強の成果を上げる」ようになるための秘訣を探ります。
一緒に、大量のインプットをアウトプットにつなげて、自分も周りも豊かで幸せになる世界に行きましょう!
・読書をアウトプットして活用する秘訣①
この節を読んだ時、「ああ、私ができていなかったのはまさにここだなぁ」と反省しました。
確かに読むことに慣れているから読むのは速いけれど、終わってから「何だっけ」となるのは、深く読めていなかったからですね。
「議論できる水準」と聞くとすごくハードルが高く感じますが、「飲み会で1冊の本についてみんなで10~20分話して、大いに盛り上がることができるのなら、それは十分「議論できる水準」といっていい(P.104)」とのこと。
今読んでいる本の面白かったところやその人ならではの気づきをシェアできたら、きっととっても楽しいでしょうね!
・読書をアウトプットして活用する秘訣②
正直、著者の樺沢先生は「最も簡単なアウトプットは「話す」ということ」とおっしゃっていますが、私にとっては話すことが一番ハードルが高い…!
この本レビューのように文章を打ちながら考えるのは苦にはなりませんが、それが「話す」となると、頭の中で考えをまとめると同時に発声し、瞬間的にアウトプットし続けなければいけないので頭が真っ白になります。
でも、きっとこれこそが脳の進歩に必要なこと。
楽なことをしているだけでは脳はどんどん退化してしまうので、こうして脳に適切なチャレンジを与えるのが、年をとっても脳を成長させ続ける秘訣なんでしょうね。
脳の筋トレと思って、人に話すチャレンジ、しかも複数の視点を持って複数の人に勧めるチャレンジ、やってみます!
・読書をアウトプットして活用する秘訣③
読書して情報を吸い上げることを、「居酒屋で生のグレープフルーツを搾ること」に例えるのがとってもわかりやすいですね。
スクイーズ能力をアップさせるためには、本を読んだら必ずアウトプットすると決めて読むのが良いとのこと。
確かに、思い出してみると、授業中「ぜったい当たらない」と思った時より「この先生は当ててくるかもしれない」と思った時の方が、集中して内容も真剣に覚えていたものです。
アウトプットするぞー!と意気込んで読むとプレッシャーに感じますが、面白かったところをあの人に教えてあげよう、と楽しみながら読むと、リラックスして記憶にも残りやすいですね。
本書を読んで早速実践したこと
レビューを書く!と決めて、アウトプット前提で人にシェアしたい気づきの部分に付箋を貼りながら読みました。
本書では「直に書き込んで汚して読む〈ダーティー読書術〉」が推奨されていますが、私は図書館で本を借りて読むことも多いので、小さい付箋を貼りながら読むのが好きです。
そして、「最初のインプットから、7~10日以内に3~4回アウトプットする」のが効果的とのことなので、Instagramで、このnoteで、そして直接知人に、切り口を変えながら良かったところを紹介しました。
ただの読書好きから、アウトプットによって自分も周りも幸せにできる読書マスターになれるように。
これからも、本書の知恵を活かしてワクワクしながら読書してきたいです。