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自#035|teachは、教えるではなく、語りかけるです(自由note)

 昨日の夕方、近所の広場で、アスリートっぽい人が、ストレッチをやっているのを、見ました。身体の動きが、私のような素人とは、まるで違います。要所要所、キメがあります。なるほど、自ら意識してキメを作って行かないと、身体に負荷はかからないし、筋肉もつかないと、私なりにアスリートっぽい人の動きを見て、学習しました。

 筋トレを始めて、今日で35日目ですが、一向に筋肉はついてません。「筋肉は裏切らない」は、筋トレ業界のGolden Ruleの筈ですが、筋肉そのものがついてないので、このGolden Ruleを体感できません。

 スクワットとか身体を前後左右に曲げるストレッチを、朝と夕方、二回やっています。もしかしたら、2回、やらない方がいいのかもしれませんが、指導者がいなくて、独学なので、今だに試行錯誤中です。夕方は、近所の広場でやっています。背中を後ろに曲げると、いっぺんに空がzoom upしたかのように、迫って来て見えます。一日に一回くらいは、ちゃんと空を見ることも、本当は大切です。

 午前中は、広場の木陰で本を読んでいます。学校の廊下や、電車の中で読む時と較べると、明らかにペースが落ちています。電車の中や学校の廊下だと、テンポは、最大32ビートくらいまで、speed upできます。恐ろしいほどの集中力がやって来て、読まなくてもページを見れば、ぱっと内容がつかめると云う錯覚すらします。木陰では、この錯覚は起こりません。テンポも、ほとんど変えられないんです。が、まあ読んだ部分は、確実に理解し、一気に長期記憶に持って行けるかもって気もします(これも錯覚かもしれませんが)。

 テレワークになって、お昼休みは、毎日、絵を見ています。総合の授業で、絵を参考に使うとか、脳トレの講座で、絵と画家をテーマにして話をするとか、一応、目的意識はなくもないんですが、まあ、学習と云った感じではなく、紅茶を飲みながらのゆるゆるした老後の趣味みたいなactivityです。

 35日間で、ピカソ、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、マネ、ルノワール、ドガ、モネと、合計8人の画家の絵を見ました。はっきり解ったことがあります。それは、中学高校時代に好きだった絵は、今見ても、やはり好きだと云うことです。それは、音楽の場合も同じです。厨二病時代に好きだった音楽が、今でもmy favoriteです。中高時代に、何だコレとかと思ってた絵が、今、見たら凄い・・・みたいな現象は起こってません。これを逆に云うと(いや逆じゃないかもしれませんが)中高時代及びその後の24、5歳くらいまでに、絵を見てなければ、65歳を過ぎて、老後の楽しみで絵を見たとしても、絵の面白さは、多分、解らないんじゃないかって気がします。特殊な才能の人は、いるのかもしれませんがだいたいの人にとっては、24、5歳あたりまでが、美術鑑賞とか音楽鑑賞の勝負かなと思います。
 Strike the iron while it is hot
ってことだろうと想像しています。

 吉祥寺のRock Joint GBにTELをして、前の学校の部活の年間行事計画表に組み込んであった、7月と12月の学期末ライブの予定を、キャンセルしました。もう、前の学校のことには、口出しできないですが、どう考えても、予定していたライブ日には、授業が行われる筈なので、2年生の保護者の幹部で話し合ってもらって、私が連絡して、キャンセルしました。3月の予定は、残しました。3月も正直、いろいろと厳しいとは予測できます。が、無観客に近い状態でも、授業日ではないので、さすがにやるしかないと思っています。

 私は、中1から、ライブハウスに通っています。ライブハウス歴は52年です。私にとって、音楽は、ラジオorレコード(CD)orライブハウスの三択でした。ヤマハのライトミュージックコンテストとかにも行きましたが、そんなのは所詮、年に1回のお祭りです。

 ライブハウスもアーティストも、今、大変な状況です。不要不急ってことで、後回しにされる傾向はあります。昭和天皇が亡くなられた時も、3・11の後も、歌舞音曲は、しばらく、沈黙を保っていました。が、音楽は、絶対に不要不急ではありません。厨二病の頃に、ちょっと気持ち的にワープしますが、音楽は、この宇宙で、一番、大切なものです。

 ライブハウスがつぶれたら困ります。生き残りのために、関係者の方々、知恵を総動員して、アイデアを捻り、工夫をして、しぶとくsurviveして欲しいです。いったん、店を畳んで、また復活とかもありです。

 今日は、「小さな恋のメロディ」のサントラ版を聞きました。本当は、総合の授業の一回目にこの映画を見せるつもりだったんです。で、60'sの労働党のウィルソン首相の
「英国の貿易収支が赤字の国には、いつでも、ビートルズを送り込む用意がある」と云ったセリフなどを紹介しながら、ECに加盟するかしないか、ジレンマに陥っていた頃のイギリスの歴史的な状況を、さらっとひと言、ふた言、喋るみたいなノリで、授業を展開するつもりだったんです。今後の予定は、まだ解りませんが、総合で映画を見せられる状況には、まだ当分、ならないと思います。

 Melody, life isn't the rain
It's just like a merry-go-round(Melody Fair)

 メロディが、瓶に入った金魚を買って来て、金魚を眺めるsceneでこの曲が流れました。窓の外は雨。ですが、金魚の動きを見ていると、人生はメリーゴーランドのように、happyで華やかで、楽しいかもと思わせくれる場面でした。

 Waiting by the ocean floor
Building castles in the shifting sand(In the morning)

 60'sの英国のJuvenileの恋人たちは、海に行って、浜辺で砂のお城を作るのが、もしかしたら定番だったかもです。

 You, you are on your own
Must have a code that you can live by
And so become yourself
Because the past is just a good-by

これは、CSN&R(クロスビー・スティルス・ナッシュ・アンド・ヤング)の「Teach your children」。「小さな恋のメロディ」の最後に流れるエンディング曲です。コロナウィルスは、簡単には過ぎ去ってくれませんが、どういう状況に置かれても、教師は生徒たちに、語るべき言葉を、持ってなきゃいけないんです。Teachは、教えるではありません。語りかけるです。ソクラテスの問答法のように、相手をしびれさせてあげる必要があります。テレワークで、2ヶ月近く家にいるんですから、生徒に語りかける言葉の50個や100個は、軽くstockしとかなきゃいけないと、まあ理想論ですが、心の奥では思っています。

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