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取り残された者たちの詩

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生きることのせつなさ・かなしさ・わびしさ・やりきれなさについて。
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#散文詩

【詩】残骸

愛し合うふたりが、離れ離れになったのは、若すぎたからでした、ばらばらになった魂は、荒野を…

高山京子
3か月前
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【詩】鈍い光の午後

快楽という 秘密は 会うたびに 重ねられて それは わたしたちが 遠いむかしに 恋をして…

高山京子
3か月前
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【詩】日々

どの駅だったか、気分が悪くなって、トイレの個室で、長いことうずくまっていた、吐いた、しば…

高山京子
4か月前
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【詩】母の家出

いつものように父の怒鳴り声が家のなかに響きわたる。母が台所で震えていた。箪笥の中から母の…

高山京子
3年前
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【詩】ある老人

雨の日の夕暮れどき、駅前までのバスは混雑していた。乗客は皆どこかいらいらしていた。もちろ…

高山京子
3年前
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【詩】子どもたち

友達の頭を割った子も父親に頭を割られた子も教えたことがある。手首を切った子もスカートを切…

高山京子
3年前
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