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NHK番組「いいいじゅー!」に出るよ。群馬県高山村の移住ライフ// 移住STORY11

群馬県高山村で、アーミッシュのような暮らしを目指して生活している私たち家族。なんとこのたび、NHKの移住ドキュメンタリー番組「いいいじゅー!」に出ることになりました。正直、自分でも驚いています。
放送はBSで2022年12月1日午後7時30分。その後、BSプレミアムやBS4Kでも再放送され、1月頃にはNHK総合でも放送される予定となっております。移住を検討している人だけでなく、田舎暮らしのホントのところを知りたい方、自給的暮らしや農的暮らしに興味がある方にとって、面白い番組に仕上がっているのではと思います。(自分もまだ、見てないのですがw)多くの方に楽しんで頂きたいナ。

きっかけは、noteの記事


そもそも、なぜ番組に出ることになったかと言うと、「いいいじゅー!」を制作している会社のディレクターの方に連絡を頂いたのが発端です。その方はなんと、こちらのnoteの記事を見たそうで。

私が6月に書いた連載第6回目の記事です。
この連載は、毎月1記事を目標のペースに決めて更新しています。実は私、何かにコツコツと取り組むことが苦手なタイプ。自分で持っているアーミッシュのブログの方はすっかり更新が止まってしまっているし、自分で決めたルーティーンのタスクはほとんど三日坊主で終わります。例えば、ダイエット、とかね。
それでも、1ヶ月に1回だけはいつもnoteに向き合って、高山村の移住暮らしを発信しています。それが、テレビ番組の出演につながるとは思ってもいませんでした。コツコツと取り組むと、面白いことが起きたりするんですね。

楽しかった撮影期間

いいいじゅー!の撮影風景

番組自体は30分弱の長さですが、撮影の期間は約1ヶ月くらいと長期間でした。24時間密着というわけではないですが、何かしらのイベントがあるときにカメラマンの方が来てくれて、映像を撮りためてくれていました。特に、2-3週間の間は頻繁にカメラマンが来てたので、なんだか、家族の一員のように馴染んでいました。1歳になる我が子も普通に懐いておりました。
私たちは日々、高山村の村民の方にお世話になりながら暮らしています。畑のことを教えてもらったり、土地の文化や歴史を教えてもらったり、赤ちゃんの成長を見守ってもらったり、一緒に遊んだりイベントを開催したり……。

近所のお店・カエルトープ。ここも番組に出ると思います。

当然、番組の撮影でも、たくさんの方々にお世話になりました。みんな撮影に協力してくれて、ありがとー! 私たちの暮らしだけでなく、高山村の人々の登場もお楽しみに。そして、高山村の里山らしい美しい風景も見どころの一つです。

移住2年目がスタート


実は、移住してきてやっと1年が経ちました。ちょうど、稲刈りの前に移住してきたので、黄金色に輝く田んぼを眺めると、移住してきた頃を思い出します。当時は、東京では見たことのないお花があちこちに咲いているのを見つけて、花の種類一つとっても、田舎は豊かなんだな〜と実感したものです。そのあと、聞いたことのない山菜を見つけて、食べて、舌鼓を打って、夏だというのにとっても過ごしやすい気候に驚いて、調子にのってお米やマコモダケの栽培まではじめて……。何事も、はじめての1年というのは驚きと発見に満ちていますね。2年目はどうなのでしょう。これからはもう少し落ち着いて、高山村の暮らしを見つめられるのかな。

小さなアーミッシュ村をつくるという夢。

アーミッシュドレスを着たみんな

番組で取り上げられるかは分からないのですが、私たちが高山村に移住した理由の背景に、「小さなアーミッシュ村をつくる」という夢があります。アーミッシュの暮らしをそのまま実践することはもちろん無理ですが、私が15年以上、彼らの生活を研究してきて、「これは良い。」と感じるポイントを取り入れて、ここ日本で、暮らしをつくっていきたいのです。それは、私が過去に目指していた、「良い大学に入って、良い会社に入って、たくさん稼いで、都市部に住んで、家を建てて、仕事も趣味も充実させて、子どもを育て、子どもに高い教育を受けさせて、子どもも自分と同じように良い大学、良い会社に入れて……」という、いわゆるマジョリティな生き方・価値観とは異なります。そういうシステムに組み込まれない空間をつくることで、生きづらいこの現代日本の中でも、楽しく、機嫌良く、友達や家族とワイワイガヤガヤと生きていくのが理想のイメージです。(ここらへんの詳しいことは、今、東大教授の安冨歩さんと、本を執筆していますので、興味のある方はそちらもぜひ読んでもらいたいです。)私たちの高山村への移住は、この夢に向けての準備・通過点でしかありません。その「移住」というイベントをNHKという大きな存在に取り上げてもらえて嬉しいのですが、浮かれてないで、しっかり夢に向けて足を進めなくてはいけません。今、放送を前にして身を引き締めています。

難航する定住地探し


現在は賃貸の村営住宅に住んでおり、「小さなアーミッシュ村」の舞台となる場所を探しています。実は、移住してからずーっと探していて、何件も物件や土地を見に行っています。高山村のお隣であるみなかみ町にまでエリアを広げて視察にも行っています……。しかし、いいなと思うところはあっても、取得にまでつながっていないのが現実です。場所探し、なかなか大変ですね。実際、誰も住んでいない空き家・使われていない空き地はたくさんあるのですが、不動産に出ているところは驚くほど少ないのが現状です。場所探しがここまで難航するとは思っておらず、正直、ハードルを感じています。現在、移住3年目になるまでに、素敵な場所が見つかるよう、引き続き、探していきたいと思います。

山中麻葉 Maha Yamanaka
1984年生まれ。30歳を機にサラリーマン生活に終止符を打ち、ワンピースのオーダーメードのお店を起業。2021年夏、群馬県高山村に、夫と娘と移住。夢は、小さなアーミッシュ村をつくること。

> Down to Earth アーミッシュワンピースのお店
> instagram @shop_down_to_earth
> 著書「アーミッシュカントリーの美しい暮らし」

【お知らせ】
アーミッシュワンピース展示販売会予定
2023年1月9日 群馬県桐生「ギャラリー象」
2月10-12日 東京都国分寺「カフェスロー」

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