Takahiro Uchida

アメリカでスポーツ医学勉強し、アスレチックトレーナーとして活動中。たくさんの方々と切磋…

Takahiro Uchida

アメリカでスポーツ医学勉強し、アスレチックトレーナーとして活動中。たくさんの方々と切磋琢磨して学んでいきたい思います。現在は、NBA Atlanta HawksでAssistant ATCとして働かせてもらってます。日々学んだことをここで議事録として残していきたいです。

最近の記事

ジャンパー膝・膝蓋腱炎(Patella Tendinopathy)に対するアプローチ❷

パート2はパート1で述べたような膝蓋腱炎での特徴をもとに、アプローチについて少しだけ紹介したいなと思います。 ではパート1をもとに、今回の膝蓋腱炎に対するアプローチを考える中で、コアとなってくる点を二つピックアップします。 これらの点をいかに促進できるかが、アプローチの中での焦点になると思います。 健康的な腱を保つためにおいて適度な負荷の重要性共通言語…? どういうこと…? 腱組織というのは、Loading (負荷)によってかかる圧力を察知する(反応する)細胞が周りに

    • ジャンパー膝・膝蓋腱炎(Patella Tendinopathy)に対するアプローチ❶

      膝蓋腱炎(Patella Tendinopathy)とは?バレーやバスケットボール選手などジャンプを要するスポーツでよく見ることから通称ジャンパー膝と呼ばれている。 NBA内でも1位2位を争う怪我の一つがこの膝蓋腱炎です。 膝蓋腱炎とはいわゆる、慢性的な適切でない負荷が繰り返しかかることによって起きる怪我です。 ダメージや負荷に対する腱組織のリカバリーとのバランスが間に合わず、腱組織の非健康的な変化を起こしてしまい、痛みだったり機能が低下してしまう症状のことを一概に言いま

      • It's just a milestone...

        アトランタでの初めての1シーズンが終わりました。 シーズン前に急遽、チームからオファーをいただきハワイという楽園からスーツケース二個抱えて移動したのが昨日のように感じます。 初めてのNBAシーズン。 コロナ対策、選手の怪我により遠征帯同のチャンス、スタッフ編成... 振り返ると色々なことがあった。 何と言っても、NBA playoff(決勝トーナメント)での経験。 一年目にしてEastern Conference Final (東リーグの決勝)まで経験することがで

        • 足首の捻挫!早期回復と再発予防!

          足首の捻挫。 たくさんのひとがスポーツをしていたら、経験したことがある怪我なのではないでしょうか… バスケでは、とてもCommonな怪我ですね。 そして、研究でも70−80%の再発率が出てる研究もあります。とても再発率が高い怪我です。なんでなんだろう。 いろいろアプローチはあると思いますが、僕が習った一つを紹介します!! スポーツ現場においての捻挫 クリニックや病院で治療してもらう捻挫は、現場で見るアスリートの捻挫とは少し違うと思います。 どちらかというと、クリ

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          プロ選手のリカバリー??

          アスリートにとってリカバリー(回復)はとても重要。 リカバリーは選手のパフォーマンスにも怪我予防にもとても深くかかわる要素なのは間違いない。 リカバリーには何がいいの?? リカバリーについてのセミナーもたくさんある。 マッサージ?水風呂?交代浴?マグネシウム浴?Normatec?サウナ? 選手個人によってそれぞれリカバリーツールがある人も多いでしょう。それは自分の体をケアする方法としてとても大切なことです。プロ選手は体が資本ですからね。 ですが、それらの根底(Fo

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          プロチームでどのように選手をマネージメント??

          アトランタホークスでメディカル・パフォーマンスチームの一員とし働かせてもらい始めてはや三ヶ月が経つところです。 いろいろ学びのある毎日で充実してます。 今日はどのように、選手一人一人の育成・マネージメントを行なっているかを書きたいと思います。自分でも参加して”なるほどな”と勉強になることばかりなので、残してまとめておきたいと思います。 Tight Teamの存在うちのチームでは、この ”Tight Team” というものが存在します。Tight (硬い)?Team(

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          【痛みとは??】Pain Science 研究による痛みの分析と未来!

          みなさん、人生で一度は痛みを感じたことが必ずあるでしょう。 慢性的な腰痛だったり、または急性的な足首の痛みだったり、、、 痛みのない人は、人間ではありません。 痛みは人間の体のシステムにとって不可欠なものなのです。 僕みたいなアスリートの怪我を処置したりリハビリしたりするアスレチックトレーナーや理学療法士さんにとって、痛みの処置はとても大変で大切なことです。 痛みををなくしてその人のゴールにあった動きなどを指導するのが僕らの仕事ですので。 この際に、痛みについての

          【痛みとは??】Pain Science 研究による痛みの分析と未来!

          前十字靭帯手術とリハビリの盲点!再発率を下げるには!

          アスリートにとって一番の悪夢。それは怪我です。皮肉にも、僕は怪我をしたアスリートのケアを日々してますが、怪我なんてまず起きて欲しくないですね。 ただし、ハイレベルでのパフォーマンスは怪我が不幸にもついてきちゃうことも多々あります。そこで今日のトピックは前十字靭帯損傷とリハビリについてです。この怪我は、とても厄介でリハビリ期間はとても長いです。たくさんのアスリートが負ってる怪我ですね。ここで注目したいのは、この怪我の再発率です。研究によると、30%もの選手がまた負傷してしまう

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          Who I am...

          とりあえず自分はどんな者なのか自己紹介を軽く書こうと思います。 How everything started僕は、広島という田舎で育ったごくごく普通のバスケ好き少年でした。ただただスポーツが好きで、 将来の夢はNBA選手だ! なんて1/2成人式でみんなの前で叫んでいたのを覚えています。 そんな夢も高校と大人に近づくにつれて、現実を見るようになり、選手の才能はないことに気づきます。 そこで選手のサポートをしたいなと思い、いろいろと探し始めました。 そこで見つけたのが