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075 人を好きになる

「好きです。付き合ってください。」

僕たちは交際したい相手がいる場合、必ずと言っていいほど「告白」という儀式に臨むが、意外にもこのような告白の文化は世界的に珍しいそうだ。

欧米では「Dating」という、友達以上恋人未満のお試し期間を経て、自然な流れでカップルになるのが当たり前で、告白とは結婚のためのプロポーズという認識だそう。

普段のコミュニケーションだけを考えると、欧米人の方が物事に白黒つけるイメージがあるし、反対に日本人の方が曖昧な表現を好む印象があるはずが、こと恋愛に関しては逆転していることが、どこか不思議である。

理由を考えてみると、日本では歴史的に自由恋愛が許されない時代が長く続いたことが理由なのかもしれない。

元来、結婚とは家を存続させることが目的だと考えられ、身分や家柄がなるべく同じくらいのスペックである相手を家主が選んだ。そこに本人たちの気持ちなど関係なく、お互いの家主が許可をだす。

今の倫理観で考えると、どこかかわいそうにも思えるが、そもそも江戸時代においては女性の成人は13歳であり、結婚適齢期は14~16歳だという説もるわけだから、好きな人と出会うこと自体難しかったのかもしれない。

この辺りの歴史が、自由恋愛が当たり前となった現代においても、私たちの恋愛観にどこか影響している・・・かいないか知ったこっちゃない。

恋愛関係のはじまりが告白なのかDatingなのか、それはそれぞれが考えればいい。

好きという気持ちを白黒はっきりさせることでお互いの関係がより強くなるなら告白がいいし、お互いの価値観や生き方を確認しながら最良ののパートナーを探るならDatingが向くのかもしれない。

大切なのはお互いの気持ちを話し合い理解し合って支え合う・・・などと書いたところで、恋愛がうまくいったことない僕にとっては、どんな形を想像しても取り越し苦労に終わりそうなので、今日はこのあたりでさようなら。

「愛し合ってるかい?」


***

-もの-

THRIFTY LOOK S/S TEE - ROCKY

映画ロッキーで、彼女であるエイドリアンからプレゼントされた愛犬バッカスとロッキーのキスシーンがあしらわれたTシャツ。

このTシャツ、使い込んでる感がすごいけど、オゾンを使って生地の褪せ感や馴染み感を再現することで古着のように見せてるんだって。いや、ほんまに汚いTシャツに見えるけどオシャレだからね本当に。

そういえばバッカスって実際にスタローンの愛犬らしく、当時お金がなくて手放そうとしたタイミングでロッキーを撮影できることになり、そのお陰で一緒にいれるようになったのだとか。
だからこの写真はスタローンと犬との本当の愛なんだよね。

そういえばロッキーとエイドリアンもいつの間に付き合い出したんだっけ。改めて見直したら、あぁ、ちゃんとDating。

それより今の倫理観で見たら、かなりやばい恋愛のはじまりやなぁ。

相手の気持ちよりも自分の気持ちを大切にする強引さ・・・ちょっと憧れるわ。

なんて嘘や!私たちには性的同意が大切です。

(こちら大学生たちと一緒にワークショップをしながら作った北九州市の啓発ポスター。時代と共に変わる価値観、しっかり理解しないとね。)



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