048 ベランダの気持ち。
洗濯物を洗濯機から出し、2階にあるベランダに干している時、今年最初の春を感じた。
太陽の暖かさと風の涼しさが混じり合う、ちょうどいい時間。
このままベランダで本が読みたくなって、本棚を眺めてみたけど、今、この時間にしっくりくる本がなくて、近所の本屋さんにフラッと立ち寄り2冊ほど選ぶ。
改めてベランダで本を開いて最初の1ページを読み出したところで、会社のスタッフからのメッセージ。
「あぁ、今日は休みじゃ無かった。」
そっと本を閉じメッセージに応える。
「ちょっと立て込んでるので、後で返信します。」
このままベランダでで仕事しようかな、なんて欲望に打ち勝ち、ちゃんとデスクに向かう僕は偉い。
春の優しい気持ちより、ちゃんと生産性。
3月9日木曜日、冬の終わりと春のはじまり、そんな日のお話でした。
***
-もの-
生まれた時からアルデンテ/平野紗季子
「ベランダで読みたい気分」じゃなかったら手に取らなかったかも。
はじめて食べたスパゲティーなんて、アルデンテどころか延びたゴムみたいだったよね昭和世代。
日本人らしい食文化ってなんだろう。
世代によっても変化する文化という名の不思議。
辞書で調べると、案外自分が感じていた文化とは違う答えがあって。
「人類の理想を実現していく精神活動。」
そうか、理想なのか文化って。
文化勲章すげぇ。
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