ニュースについての雑記-犯罪-
今回目にして気になったのはこの記事
このニュースというか、犯罪事件について思うことがある。
よく、目にする記載がこういったこと、
精神鑑定が必要だ、
心の闇があったのではないか、
何がそうさせたのか、
そもそもの原因ありきで推測を促してくる。
この記事について少し掘り下げてみても、
経歴が、元嫁が、知的能力が、という単語がポロポロ出てくる。
その都度、私は思うのだ。
「本当か?」と
私は、人は無邪気だからこそ、犯罪を犯すのだ、と思っている。
すなわち、善悪がよくわかっていない。
本来、人は「善悪」を無意識に判断する。
考えてみてほしい。
気づいたときには、良いこと悪いことという規範を持っていたのではないだろうか。
例えば「人のものを盗ってはいけない」といちいち教えられた記憶があるだろうか?
教えられた、もしくは道徳の授業で学んだ、という人は、教えてほしいくらいだ。
そのような無意識の理由は、反射と同様、原始からの習慣だ、という説もあるが、
詳細はわからない。
しかし、全てに共通するように、その判断がつかない一定数の例外が存在する。
その人達の多くは①自分が思うがまま行動し、②誰かにより裁かれ、③学習し、④行動を制限するようになる。
何を隠そう、私自身もその口であるが、先人達の多くのご指導により学んできて今に至る。
この過程の進行は人により誤差がある。
ニュースにもなってしまうような犯罪は、善悪の判断がつかず、②〜④の要素が不足した結果が原因であろう。
つまり、未成熟なのだ。
未成熟、もとい無邪気な精神が、犯罪を引き起こす。
言ってしまえば、この世の多くの変数から考察するに、撲滅できるものではないのだ。
冒頭のニュースにおいては、加害者は危害を加えることを悪いと思っていなかったはずだ。
殺した後、思ったことは「悪いことをした」ではないはず。
訪れた心境は「死」を目前にした、恐怖だろう。
「死」を引き起こした動揺、自分から行動、生活、財産が奪われる未来の予感、といった具合か。
記事には加害者がこのようなことを話したという記述がある。
言葉がこの通りであるかどうかはさておき、こんなことは1ミリも思っていないだろう。
というか、この人は「思いやり」「優しさ」「償い」等の言葉の意味など、全く訳もわかっていないはず。
つまり、思っていないというか、「何を喋っているかわからない」
あくまで、人殺しの経験のない、私の推測である。
メディアは、闇だの心の病だの社会のせいだの、何か原因を探りたがる。
そして、論点のずれた、訳のわからない、何のためなのかわからない対策に繋がっていく。
・対策法を作る
・法の罰則を強化する
・誰かに責任を取らせる 等
その結果、例えば学校の先生に皺寄せがきて、先生が疲労する、なり手が減る、などの弊害が生じる。
論理的に言っても、闇(ここでは辛い過去からの経験とする)や心の病は、直接の原因ではない。
その事情の後に、犯罪するかどうか判断しているためだ。
これは無思考と同じ過程である。
つまり、結局は善悪判断が来る。
事件は痛ましく、可能であれば抑えたいものだが、
台風が発生するのと同様、防ぎ切れるものとは言えない。
せめて、商業目的で、見当違いのことを言うべきではない。
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