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「EXILEにいそう」という表現

EXILEにいそうな風貌の人は、「EXILEにいそう」という評価をよく受けると思う。

私もEXILEにいそうな人を見ると「EXILEにいそう」と言いたくなる。

なにがどうだったら「EXILEにいそう」なのか、厳密な判定基準はない。

そもそも私はEXILEをマジマジと見た経験がない。EXILEが抽象化されて見えている。厳密な判定は、やりたくてもできないのだ。

抽象化されたEXILEを構成する要素は「ツーブロック」「ピアス」「サングラス」「くるぶしの見えるスラックス」などである。

主にこの要素を持つ若者を「EXILEにいそう」と評価している。

この表現は、もはや年寄りの言い回しなのかもしれない。近年ではEXILE系列の若手グループが数多く出現しているからだ。

パッパッと検索したら「BALLISTIK BOYZ」が2018年に結成されている。最若手は彼らだろうか。

検索候補には「エグザイル グループ 新しい」とあった。EXILE系列を必死で追っている人が大勢いるのである。

追っているのは「EXILEにいそう」が、年寄りの言い回しだと気づいた年寄りだろうか。最新のEXILE事情をインストールし「EXILEにいそう」を「BALLISTIK BOYZにいそう」へアップデートするつもりなのだ。

私の方も「BALLISTIK BOYZにいそう」へのアップデートが完了した。

そして気がついたのは、この表現もどこか年寄りくさいという事実だ。

「〇〇にいそう」という表現そのものが年寄りくさいのだろうか。

少し前は「AKBにいそう」をよく耳にした。「EXILEにいそう」の類義語だ。

この表現は「最近の若い子はみんな同じ顔に見える」みたいな感性から生まれたのではないだろうか。年寄りどまん中の感性である。

「〇〇にいそう」は〇〇を抽象的に見ているからこそできる表現なのかもしれない。

実は私も「〇〇にいそう」という評価を受けた覚えがある。私が受けた評価は「知り合いにいそう」である。

「知り合いに似ている人がいる」とかではなく「知り合いにいそう」である。具体的な知人の名前は出てこない。私はその人の「抽象化された知り合い」に似ているのだ。喜怒哀楽のどの感情も湧かなかった。

知り合いなんだから具象であれとは思う。

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