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気持ちが広々とするとき

おはようございます!
 
昨日は日中国交正常化50周年でした。
 
私は自分が忙しい時、
大自然の中、山の上から湖を眺めると
心が落ち着きます。
 
自分の小ささに気がつき、
心が片付くのです。
 
もうひとつ心が片付くのは、
人が成し遂げた大きな物語を読む時です。
 
今回は日中国交正常化の物語でした。
 
1972年2月にニクソン大統領が、
日本の頭ごなしに、中国を訪問したショック。
日本はなんとかしなければという状況でした。
 
7月に総理大臣になった田中角栄は
翌月には訪中を発表して、
外務大臣の大平正芳は
緻密にアメリカに根回しをする。
 
訪中直前の訪中団の会食はお通夜のようで
誰にも勝算はなかった。
 
案の定、
交渉は難航し皆が諦めムードなのに
田中角栄だけは快活だった。
そして、大平正芳と中国の外相・姫鵬飛が
車の中で個人的信頼関係を築くなどして
合意に漕ぎつける。
加えて、台湾との関係にも
区切りをつけなければならなかった緊張感。
 
大平正芳の会見に
こんな言葉があったそうです。
 
「中国は近いようで遠い国だ。言ってみれば、
大晦日と元旦の関係に近い。
だが、両方とも引っ越すわけにはいかない。
従って、相互の理解は、
想像以上に難しいけれども、
引っ越すわけにはいかないのだから、
努力と忍耐が必要だ。」
 
大平さんの言葉には
いくつか好きなものがありますが、
この大晦日と元旦の言葉も好きです。
 
自分の小ささに気づかされ、
心が広々とする人の物語です。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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