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水木しげるさんの魅力

おはようございます!
 
水木しげるさんの特集をしていました。
 
100分de名著を録画して
何回も見直しています。
 
水木さんが取り上げられると、
どのような番組でも見てしまいます。
 
その理由は、
戦争に行って、左腕を失いながら生き延びて、
漫画を描く。描き続ける。
その逞しさの訳を感じたいからです。
 
私だったら、戦地で生き続ける気力を
持てたかあやしいものです。
 
帰国した傷痍軍人の方が、昔、
神田の駅前で佇んでいるのを
みたことがあります。
私ならそうした気がします。
 
水木さんはそうしなかった、ならなかった。
うらみつらみもあるだろうに。
その訳を知りたいと思います。
 

 
今回の特集では、
のんのん婆という水木さんが描いた
不思議なお婆さんが取り上げられました。
 
彼女は、人が死ぬと49日の間は、
生きている人を向こうの世界に「ひっぱる」
と言います。
怖い話です。
 
死んだ人の心が
生きている人の心に住み着いて、
ひっぱるのです。
 
しかし、怖がることはないと
のんのん婆は言います。
体は食べ物を食べて、大きくなります。
心はその住み着いた死者の心を食べて、
大きくなるからです。
 
たびたび、死者は心に住み着つきますが、
怖がることはない、
その人の心も
どんどん大きくなっているから大丈夫。
 
そのようなことを、
のんのん婆は言っています。
 
水木さんが生き延びて、
漫画を描き続けられた心のありようが
垣間見えた気がしました。
 
生と死、戦前と戦後、善と悪、日常と異常の
際(きわ)を生きてきた人の強さを
またひとつ見つけた気がします。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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