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創意工夫のマネジメント

おはようございます!
 
創意工夫というものは、
圧倒的な市民権を持つように見えます。
 
どのような組織でも、
創意工夫が奨励されている
ように思われます。
 
ところが、そう簡単でもない組織もあります。
たとえば、鉄道会社です。
明治以来の鉄道事故の原因を調べてみると、
ちょっとした問題が生じた時に、
その場にいた人が、
その人の独自の判断で、良かれと思って、
マニュアルにない行動をしたときに
大惨事になってしまうことが多いそうです。
 
従って、安全を最優先するには、
余計なことをせずに、
マニュアル通りに行動することが
求められます。
まして、何万人もの人が活動する大組織
ではそうなります。
それが組織のDNAになります。
「鉄道員(ぽっぽや)」の世界です。
 
そうした組織で、
駅ビルを開発するので、
人が集まるようなアイデアを
自由に考えるようにといっても、
簡単ではありません。
自由に発想し、創意工夫をするような人は、
マニュアル順守を優先してきた組織では、
人事評価は低かったでしょうから。
 
ですから、創意工夫というのは、
ただそれを追及すればよいという
簡単なものではないようです。
安全管理のために規律を守りながらも、
自由に創意工夫をしてほしいという、
相反することを求める
難しいマネジメントです。
 
経営者の悩みとは
そういう性質のものだと思います。
 
自由と平等という
ほとんどの人が疑わない理念も
両立が難しい矛盾をはらんだ概念です。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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