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じわっと子育て応援(2)子どもがいうことをきいてくれない時には 〜CCQとは?〜

こんばんは。尊田です。

いろいろと考えるところありまして、子育て相談の現場で感じたことや考えたことの中から、実際の子育てに役立ちそうなアイデアやヒントなどを書いていきたいと思っています。

今回は「子どもがいうことをきかない時には」というタイトルで書いてみます。

「何度言っても言うことをきいてくれないんです」というのはとても多いご相談内容です。お父さん、お母さんからも多いですが、おじいちゃん、おばあちゃんからもあります。保育園、幼稚園、学校の先生からもあります。

だから、ざっくり言えばみんな困っていることなんです。だから「自分が悪いからではないか?」「自分の子育てがダメなんじゃないか?」と悩んだり恥じ入ったりする必要はありません。みんな悩んでいます(^.^)


では、どうするといいのでしょう?

「子どもがいうことをきいてくれない」時に限らず、子育て全般に言えることですが、うまくいかない時には「なんでこの子は、そんな行動(態度)をとるのかな?(とらないのかな?)」と理由を探り、その理由に応じた対応をするのが基本です。

ちょっとめんどくさいように感じるかもしれませんが、同じ行動をしていても、その理由が違うと対応法が180度違ってくることもあるので、理由を探った方がうまくいくまでの道のりが短くて済む場合が多いです。

「子どもがいうことをきいてくれない」場合にも、たくさんの理由が考えられますが、今回は、あまりにも当たり前すぎて多くの人が見逃しがちな、でも意外に多い理由の1つとその簡単な対応法について書いていきます。

その理由とは「きこえていない」です。

やりたくない、ということでもなく、大人に反抗しているでもなく、
単純に、あなたの言葉が聞こえていないんです。

そんなバカな!あんなに大きな声で言ったのに!と思われるかもしれませんんが、お子さんの(大好きなことへの)集中力を侮ってはいけません^^;

ゲームをしている、テレビを見ている、漫画を読んでいる、プリキュアになりきっているなど、お子さんは夢中になれるものはたくさんありますよね。

そういう時は、多少の音は聞こえません。カッコよく言えば「ゾーンに入っている」のです^^;

そんな状況の時には、サウンド(音)として耳には入ってるけれど、言葉や指示として認識できていない場合もあります。自分に言われていると認識していない場合もあります。

「カクテルパーティ効果」という言葉を聞いたことがありますか? 騒がしいパーティ会場であっても、自分の名前を呼ばれたり、自分に関係ある話を誰かがしているとはっきり気がつくことができるという、人間が必要な音声とそうでない音声を瞬時に分けて必要な音声だけを聞くことができる能力のことなのですが、お子さんの場合は、無意識に自分に関係あることか、ないことか判断して大事な音声だけを聞く能力がまだ十分に育ってない場合がほとんどです。

なので、その子のことを呼んでいるのに、聞こえてない、ということがよく起こります。

「都合が悪いことだから無視してるんだ!」といらっとされることもあるでしょうが、まずは、本当に気づいてないのでは? と仮定して、その対策をしてみてからでも、イラっとするのは遅くないように思います♪( ´▽`)

対策はとっても簡単です。

アルファベット3文字で「CCQ」といいます。

C(close)近づいて

C(clam)穏やかに

Q(quiet)静かに

の3つの単語の頭文字なのですが、
日本語で言えば、
お子さんにいうことを聞いて欲しい時には
「近づいて、穏やかに、静かに」いうと、成功確率が上がりますよ、
ということです。

子育ての本や講演会なんかでもよく紹介されているので、知っている方も多いかもしれません。とても単純で拍子抜けかもしれませんが、意外なほど効果があります

(「聞いてくれない理由」によっては効果が少ないことはありますが、CCQをまずやってみて、うまくいかなかった時に、次の理由を考える、という方が経験上、効率がいいです)。

子育てをしていると、「周りの人はうまくできているのに」「私のいうことだけきいてくれない」という気持ちになるかもしれません。確かにそういうこともあるかもしれませんが、ほとんどの場合は、「私だから」「あの人だから」といった”誰か”ということよりも、「どんな言い方をしているか」の方が「子どもがいうことをきいてくれる」ためのカギになっています。

(お子さんが、保育園、幼稚園、小学校低学年くらいの低年齢なら特にそうです)

同じ趣旨のことを言っていても、実は「言い方」によって子どもへの伝わり方は大きく変わります(大人と比べて、意図を汲み取る力がまだ育っていないからです)。伝わらなければ、大人が思っているように行動してくれる確率は下がりますから、「言い方」「伝え方」がポイントになってきます。

なので、「あの人のいうことは聞くのに、私のいうことは聞いてくれない」ということがあるとすれば、それは「あの人の『言い方/伝え方』なら子どもの立場としてはよく理解できる」ということが多いです。

それならば希望があると思いませんか?

その人の言い方を真似すればいいんです。

その、うまくいっている人の「言い方/伝え方」の中でも、もっとも基本的で、しかも簡単にできるのがCCQなんです。

ちょっと長くなってしまったので、CCQのもっと詳しい使い方については次回またご紹介していきます。

最後まで読んでいただいてありがとうございました(^O^)

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