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会社には「月商○ヶ月分のお金があれば大丈夫」は正しいか?

おはようございます。

東京都中央区の高橋輝雄税務会計事務所
『経営コンサル ✕ 税理士』高橋輝雄です。

本日も早朝から発信です!
よろしくお願いします。

191号目!
いざ、参ります!

現在、わたくしごとではありますが、新しいサイトとサービスのために色々と資料を作成しております。

その中で助手のワトソン君改め私の妻から、こんな質問を受けるに至りました。

「色々なサイト見て財務の勉強してるんだけど、”月商3ヶ月分”とか”粗利3ヶ月分”とか人によって言ってる事が違くて。結局のところ会社は何ヶ月分のお金を持っていればいーの?」

なるほど、わが妻ながらとても良い視点だなと思いました(笑)

それでは今日はその「会社は何ヶ月分のお金を持っていればよいのか?」という事について話して参りましょう!

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結論:一概には言えない(笑)

まぁそうなりますよね。
だって、会社さんによってそもそも前提条件が違うんですから。

妻がどんなサイトを読んだのか知りませんが、たぶんそれぞれのサイトにも”平均して”だとか”一般的に”という枕詞が散りばめられていたのではないでしょうか?

そもそもとして会社で必要なお金を考えた場合にはこういった情報が必要ですよね。

・会社の粗利率はどのぐらいなのか?
・融資は受けているのか?
・入金サイト(間隔)や支払いサイトはどのぐらいか?

まぁ、とりあえずは一番上の部分が大きく影響してきますよね。

士業のような職業は粗利率はほぼ100%
一方で、飲食店さんは業界平均だと30%ぐらい。

月商200万円でも、士業は200万円のほとんどが販管費に使えるのに対して、飲食店だとそれが60万円になってしまう。

月商の3ヶ月分では両者とも200万円×3ヶ月分=600万円で同じですが、粗利の3ヶ月分にしたら、600万円と180万円という金額になり、何と420万円もの差異が出てしまう!

ましてやそこに銀行借入の毎月の返済なんて入りだしたら、さらに金額に差異が出てしまうという事です。

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経営の情報(特に数字の絡む)は表面だけを捉えすぎずに

とまぁ、色々な情報ってどうしても分かりやすくしようとすると、はしょらなきゃいけない部分もありまして。
結果として本当の正解になっていない場合もあると。

今日の話も分かりやすく、まぁ一般的に大丈夫だろうという話でいくとそういった共通の言葉を出さなくては説明できないのかもと。

なので鵜呑みにせず、自分事で考える場合にはもう少し条件を落とし込んでからにして欲しいのです。

「ウチの会社は粗利の3ヶ月分あった!良かった」

みたいな考え方は危険という事ですな。

色々な人がそれぞれの経験でポジショントークで話している(私も含めて)ので、本質を見失わないようにという事です。

(※)ポジショントークとは自分の立場、立ち位置に由来して発言を行うことである。 転じて、自分の立場を利用して自分に有利な状況になるように行う発言のことも指すようになった。

こういった事に惑わされないためにも、時間があればクリティカル・シンキング(批判的思考)という考え方を学んでみるのをおすすめします。

経営に限らず、ネットの情報に惑わされ過ぎてしまう方にもおすすめです!

私は大学院時代にたまたま学ぶ機会がありました^^
グロービスのクリティカル・シンキングの書籍もおすすめです。


という事で本日の記事はこれにて終了でございます。
それではまた明日の朝にお会いしましょう!

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今、動き始めることで自分の未来を作る!!

今日という日があなたにとって
最高の1日になりますよーに^^

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