開発組織における会議について考える
こちらはiCARE Dev Advent Calendar 2021、カレンダー2の最終日のエントリーとなります。
開発組織の急拡大とともに様々な問題が起こります
今年、株式会社iCAREは組織全体も急増し、開発組織も同様に急増しています。メンバーの増加とともに開発スピードが上がってきている一方で、さまざまな問題が日々浮上しています。
ランダムに落ちるテストの増加
エラーの増加
会議の増加
価値共有が難しくなること
などなど。
今日はその中で会議の話を取り上げたいと思います。
会議に関して起こっている問題
起こっている問題は以下の通りです。
会議が多いもしくは長いので実装の時間が十分に取れない
会議がスケジュール各所に埋まっていて実装の時間が断片化している
初期には適正だった参加人数が時間の経過とともに膨らみ、過剰な人数になってしまう
発言するメンバーが一部メンバーに偏り、発言しないメンバー(聞く専メンバー)が増えている
なぜ会議が過剰になってしまったか?
組織によっては会議は、代表者のみが参加し、課題について議論をし、メンバーはその意志決定に従う、そんな組織もあります。
会議におけるこのやり方のメリットは、会議参加者が少なくて済み、メンバーは会議に余計な時間を割かれないことです。
ただし、デメリットもあります。メンバーは意志決定プロセスから疎外されるので、意志決定に納得感を持つことが難しくなります。場合によっては自分が何のためにその作業をやっているかを見失い、作業結果が目的から外れやすくなったり、作業に対するモチベーションが、低下したりします。
iCARE Devチームではここまで、そのような効率性を重視したアプローチを取らず、納得感の醸成や目的意識の共有を重視して、メンバークラスも含めての会議を多く開いてきました。
しかし、人数の増加とともに同時進行するプロジェクトやワーキンググループが増加し、関係者「全員」の会議参加が基本となってきたがゆえに、ひとりひとりの参加会議数が膨張していきました。もちろん、後述する通り、会議のやり方に対する配慮が不十分であったことも原因ではあります。
会議が増加してくる中でどんな問題が生じてきたか?
開発時間が短くなったり、断片化した
一番の問題は開発者の開発時間が短くなったり、断片化したことです。
開発時間が短くなることは、開発速度を低下させることになります。スケジュールに追われるメンバーは、開発の進行を妨げる会議参加にストレスを感じるようになります。
断片化に関しても、開発者の集中力を低下させたり、作業を再開する際に無駄な作業が発生するので、非効率なだけでなく、開発者に精神的な負担を強いることになります。
発言が一部メンバーに偏る
二番目の問題は会議参加者が増える中で、発言が一部メンバーに偏ってしまったことです。
人数が過剰になってしまった会議では、発言のインパクトが大きくなってしまうので、発言に自信のないメンバーは特に発言を控えます。そうなると、発言者は一部メンバーに偏ってしまい、元々、会議において目的意識の共有や納得感の醸成がされることを狙っていたはずなのに、意思決定プロセスから疎外されるということが起きてしまいます。
また、発言しないメンバーは、「聞く専」的な態度で会議に参加することになるので、必然的に会議を「面白くない」と感じるようになります。また、会議および業務に対して受動的な態度で向かい合うことに慣らされていく可能性もあります。
この課題にどういうアプローチを取るか?
改善策は以下のとおりです。
会議の中身の見直し
会議参加者の見直し
会議の頻度の見直し
会議参加への姿勢の見直し
このエントリの冒頭でもふれましたとおり、会議に限らず、急拡大する組織の中で日々様々な問題が生じています。こうした組織課題に取り組んでみたいという方がいらっしゃいましたらぜひiCAREにご応募ください。お待ちしております。
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