"カワイイ"が好きなのに、キライ!
今日は、新作mv「光合成ウミウシ」の解説をしながら、「カワイイ」に対して矛盾する私の心を書きます。
この作品は、一見普通のカワイイ歌と映像の作品ですよね。
でも実は、カワイイという概念や、押し付けられるステレオタイプやイメージへの皮肉を含んだ作品なんです。。
この作品の主題は、主に二つあります。
1.受動的な、「光合成」と「高校生」
2.女子校生JK=カワイイという方程式
私が高校生の頃は丁度「カワイイ」という言葉もめちゃめちゃ流行った時代でした。
だから、私はかつて、女の子はなんとなく、可愛くなくてはいけないと思ってました。
愛嬌がある、愛らしい、清楚で優しい方が女の子は良いと。
だから、「カワイイ」ものを漫然と受け入れる。
「カワイイね」という言葉も漫然と受け入れる。
しかし、本当は。
本当の私は、どこかでずっと違和感を感じていました。
「カワイイ」ものを「カワイイ」とは言うし、「カワイく」なるために何かすることも好きだけど、この「カワイイ」を好きな気持ちは、本心だろうか...?
と。。。
もしかしたら私は、社会から「カワイイ」が好きであるべきと植え付けられているだけなのかもしれない。。。
また、「カワイイ」と誰かから自分に対して言われた時、違和感や抵抗感と共に、嬉しいという感情を感じることも、すごく厄介です。
この嬉しいは、私が本当に嬉しいのか?
もしくは社会に染み込まされた価値観なのか?
この違和感がずーっとありました。。
この、矛盾しまくってる、カワイイに対する思いから作品が出来ました。
(急にこんな絵柄のアニメーションを描いた理由でもあります。笑)
3.タイトルの「光合成ウミウシ」その名もエリシアクロロティカ
エリシアクロロティカは、嚢舌類で、動物の中で唯一光合成をして生きることができるウミウシなんです。
藻を食べて、背中に蓄えて光合成する、変わった生き物です。
エリシアクロロティカって人の名前みたいだなって思って、この種類にしました。
「カワイイ」を受動的に受け取り続ける高校生だった私と、
「光」を受け続け、光合成するウミウシは同じなんです。
高校生の頃は、授業、宿題、人間関係、全てがめんどくさいな〜、光合成してポカポカしながら生きたいな〜なんて思ってました。
でも多分、光合成だけして生きていける体になったとしたら、暇すぎてしんどってなると思うんです笑
私の高校生のころのしんどさって、きっとこういう、受動的に受けなきゃいけないものの多さと暇の狭間のしんどさだったんじゃないかなって思ってます。
何かを無条件に受け入れて生きていくのって、キツいです。笑
だから、やんわりと、矛盾を抱えながらも、抗っていたいです。
けど、結局抗ったつもりでいても、人間はなにか受動的に受け取っていないと不安で仕方ないんです。
高校生からウミウシになっても、結局光合成という形で受動的であり続ける。。
「長年の夢が叶ったネ!」という歌詞には、これから先もきっとどこか受動的な自分からは逃れられないよっていう皮肉もこもってます。笑
4.まとめ
難しくなってきましたが、とにかく。
私はカワイイという概念は大好きだけどなんかそう言ってる私はキライ。
このモヤモヤを抱えたままこれからもずっと生きていきます。
作詞作曲、歌、DTM、イラスト、映像編集 たかすぎるな。
5.光合成ウミウシの歌詞↓
あたし寝ながら光合成
背中に蓄えろ奪った葉緑体
kawaiiめっちゃ身体発光体
健気に蓄えた上っ皮葉緑体
エリシア・クロロティカ!
あたしの名!
覚えてっか?
エリシア・クロロティカ!
あたしの名!
忘れんな!
あたし嚢舌類
俗に光合成ウミウシ
四つ手結び
幸せになりたいね
でもどうせどれもこれも人様が付けた名
あれ、あたしウミウシなん?
ニンゲンだっけ
あたし根っからの草食系
責任持ってしっかり守ってよ共同体
悲しい運命の独創性
原因は?ってさっぱり?分かったらこうなんないよ
エリシア・クロロティカ!
あたしの名!
覚えてっか?
エリシア・クロロティカ!
あたしの名!
あたしだっけ?
あたしってなに?!
あたし高校生だった
俗に光合成ウミウシ
思い出した!
長年の夢が叶ったネ!
でもだから寿命短いし授業いらないしhappyだな?
あれ、あたし幸せなん?
暇すぎるわ
しんど。
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